1. 2023/03/21(火) 13:59:34
また、大手メーカーグンゼの担当者によると、ファッショントレンドの変化も大きいという。「短い丈で足を見せるファッションだと売り上げは伸びるが、ここ数年は長い丈が流行している。靴下を合わせたり素足にサンダルをはいたりする人も多くなった」と背景を説明する。さらに20年からは、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。コロナ禍で外出機会が減り、21年は19年比でほぼ半減。グンゼの担当者は「テレワークとなり、身に着ける機会がなくなった上、冠婚葬祭や式典などフォーマルな場面が減った」ことが要因とみている。
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野村総研の松下氏は、「画一的なマナーや制度に従うよりも、個人の事情を尊重して物事を進めるべきだ、というのが社会的な正しさとして重視されるようになってきた」とし、ストッキングに限らず、ネクタイやスーツの需要減は自然な流れだったと指摘する。
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ストッキング・タイツの国内供給量(輸入品含む)は、実は全盛期の10分の1に激減している。ファッショントレンドや仕事服の変化の影響なのか。取材を進めると、時代の移ろいとともに女性も男性も、身に着けるものに対する意識や価値観が変わりつつあることが見えてきた。