1. 2023/03/08(水) 14:02:54
「未婚の母」になることを考え始めたのは、東京都内の会社に勤めていた36歳の頃。「男性とつき合っていた時期もあるし、『絶対に結婚したくない』と考えているわけでもない。でも、今は相手もいないし、年齢的には先に子どもを作ることを考えた方がいいんじゃないかと思って」
インターネットで検索すると、自らの意思で結婚せずに妊娠、出産する女性が「選択的シングルマザー」と呼ばれていると知った。SNSで「夫が育児を手伝ってくれない」などの投稿を目にすると、結婚の良さもあまり感じられなくなった。
20年夏ごろから、精子提供してくれる男性をネットで探し始めた。メールでのやりとりや面談を重ね、感染症の検査もしてもらったうえで、「この人なら信頼できる」と思える30代男性に提供を依頼した。調べてみると、自分も男性も不妊症だったことが分かり、体外受精で妊娠した。
都内から、今住んでいる地方都市にある実家に戻って出産した。当初、両親は未婚での出産に驚きを隠さなかったが、次第に娘の選択を理解し、初孫の誕生を喜んでくれた。
子どもを預ける保育園も決まり、4月からは新しい職場で正社員として働く。「パートナーに気を使うことなく、育児に専念できる。この決断に全く後悔はしていません。頑張って働き、この子を育てていきたい」
出典:cdn.mainichi.jp
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地方都市に住むカオリさん(39)=仮名=は2022年、未婚のまま長女を出産した。「隣で眠っている姿を見ると幸せを感じます」。抱っこした長女の頭をそっとなでた。