1. 2023/02/26(日) 23:57:15
今後の焦点は卵の供給がいつ頃回復するかだが、少なくとも半年はかかるとの見方が主流となっている。通常、養鶏場で感染が確認された場合、その養鶏場で飼育している鶏をすべて殺処分したあと、消毒作業など防疫措置を行うが、営業再開できるまで順調にいっても2カ月はかかる。そのうえ、防疫措置が完了後、すぐさま通常の生産を再開できるわけではない。
採卵鶏は、雛の生産業者や育成業者を経て鶏舎に導入されるが、雛が生まれてから安定的に卵を生むようになるまで、通常半年ほどかかるうえ、雛業者らも採卵鶏の平時の需要に合わせた雛鳥しか生産しておらず、迅速な対応は難しい。
すかいらーくHDの金谷CFOは「2023年中はこの状況が続く」と厳しく見る。前出の養鶏産業の関係者も「生産量が正常化すれば、必ず価格は低下する。が、楽観的に考えても、半年以上はかかるだろう」と語る。
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「物価の優等生」と言われてきた卵にかつてないほどの異変が起きている。鶏卵卸大手のJA全農たまごによると、卵Mサイズ1キロあたりの出荷価格(東京市場)は2月22日に335円と過去最高を記録。175円だった2022年2月の2倍近くに高騰している。