1. 2023/02/02(木) 12:03:39
一部抜粋・・・さとえさん(41歳、仮名)は、宗教があるかないかのチェック欄には、 “なし”にマークを入れていました。そして、いくつかのお見合いをした後、とおるさん(45歳、仮名)と交際に入り、順調に関係を築いていました。
ところがあるとき、とおるさんの相談室から、お怒りの電話がかかってきたのです。仲人さんは、言いました。
「そちらの女性様、宗教をなさっていますよね。プロフィールの宗教欄は、“なし”になっていますが、どういうことでしょうか。相談所のお見合いと安価のアプリが一線を画すのは、情報に偽りがないことが生命線ですよ」
さとえさんが新興宗教を信仰していると言うのは初耳でしたので、私もびっくりしてしまいました。電話を切って、急いでさとえさんに連絡を入れました。とおるさんの相談室から、宗教を信仰していたことを隠していたことでクレームが入ったことを告げると、「はい、その宗教を信仰しています」というのです。そこで、「プロフィールの宗教欄には、それを記載しましょう」というと、さとえさんは言いました。
「私が信仰している宗教は、間違った報道や風評によって、誤解されています。それを最初に出してしまうと、まずはお見合いが組めなくなる。お見合いからお付き合いに入って、私という人間を知ってもらったときに、私の口から宗教のことは告げるので、プロフィールはこのままでいいです」
ただ、信仰している特定の宗教があるのに、そこを“なし”としておくのは、プロフィールの偽りになります。そのことを告げると、さとえさんは言いました。
「わかりました。では、退会させていただきます」
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好きになった相手と交際に入ったばかりのころは、よく思われたいがために本来の自分を出さずにいるのは、誰しもあることだと思います。お見合いシーンでも然りで、仮交際から真剣交際に入ったり、成婚が決まったり、入籍したりとステージが変わった途端に、それまで隠していた秘密を打ち明けたり、性格が豹変したりする人たちがいます。今回は、そんなお話しです。