1. 2023/01/23(月) 17:10:55
■忖度し萎縮する学校
例えば、小学生が休み時間に遊んでいる最中にちょっとしたケガをするなんてことは日常茶飯事ですよね。大したケガでなくても、その日のうちに保護者に電話して丁寧に事情を説明する学校は多いのではないでしょうか。
電話が日中つながらなければ、教員の勤務時間外だとしても夜にかけたりします。報告が遅れると、ごくまれですが「なぜ言ってくれなかったのか」「大ケガになっていたかもしれないじゃないか」などと保護者に詰問されたり、保護者ともめたりするケースもあるので、学校側は過剰なほど防衛策を講じておきたいのです。
保護者との面談や3者面談なども、「仕事の都合があるからどうしても日中に行けない」などと言われると、勤務時間外であっても遅い時間に設定する学級担任もいます。変にもめるくらいなら、保護者の要望に従っておくほうが無難という感覚があるのかもしれません。
児童生徒の宿題や提出物についてはどうでしょうか。“たいへんよくできました”というハンコや花丸だけという先生もいますが、丁寧なコメントを書く先生は大勢います。そのほうが子どもが喜ぶからという事情もありますが、それにしても、多大な時間を使っています。先生たちに聞くと、「去年の担任は丁寧にコメントしてくれたのに、今年の先生は素っ気ない、冷たい」と思われないか、言われないかという心配があるというのです。
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ちょっと意地悪な見方かもしれませんが、校長などが「保護者との関係でこれは難しい、あれはすぐにはできない」などと言い訳をするばかりで、しっかり対話していくことや根本的な見直しに着手しようとしないから、学校は忙しいままなのではないでしょうか。
■学校の勤務実態や取り組み状況を保護者とも共有する
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長時間労働が常態化している学校現場では働き方改革が急務になっている。だが、これまで行っていた学校行事や業務を見直そうにも「保護者からの反対や反発があってやめられない」という学校の悲痛な叫びがある。そうした状況に対して「本当に保護者のせいなのか?」と問う教育研究家の妹尾昌俊氏は、学校の現状や思いを保護者と共有することの重要性を訴える。