1. 2022/12/21(水) 10:28:22
■ホルモンバランスや生活習慣の乱れといった後天的な要因も
両親のどちらかがクセ毛の場合は、遺伝する可能性が高いといわれています。
遺伝以外で考えられる原因としては、成長過程での毛根や毛穴の変形、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、生活習慣の乱れ、髪へのダメージです。大人の場合は加齢も原因の一つ。
出典:hint-pot.jp
遺伝によるクセ毛をまっすぐにすることは、残念ながら現状では不可能です。薬剤や熱によって一時的にまっすぐにのばすしかありません。
しかし、医師の立場からすると、成長過程にある未発達な髪に薬剤や高温の熱を加えることは、あまりおすすめできません。縮毛矯正は巻き髪にするパーマと同じこと。薬剤(パーマ液)を髪に塗布し、アイロンで熱を加えてまっすぐに伸ばしていきます。
薬剤による刺激で頭皮の乾燥やフケ、かぶれ、アレルギーが起こることもあります。刺激臭がしますので、吸い込むとのどや目が痛くなることも。いずれも一時的なもので、後遺症になるほどのことはありませんが、デメリットではあります。
縮毛矯正はクセ毛を根本的に改善するものではなく、今生えている髪をまっすぐにのばしているだけなので、新しく伸びてきたところはうねっています。ですから一度、縮毛矯正をすると定期的にかけることになり、薬剤や熱によるダメージが繰り返され、髪がもろくなることもあるので注意したいところです。
ただ、小学生や中学生の多感な時期は、周囲の目が気になるでしょうし、心ない一言に傷付くこともあるでしょう。親が気になるからではなく、お子さんがどう思っているのかをきちんと聞いた上で、縮毛矯正も対処法の一つとして考えてはいかがでしょうか。
■食事や生活習慣の見直しで改善されることも
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子どもの髪がうねって絡まりやすく、朝の支度に時間がかかる。友達はサラサラのストレートなのに、うちの子だけチリチリしてかわいそう……。大人だけでなく、子どもにとっても髪は見た目の印象を左右する大切な要素です。だからこそ、親子で悩んでいるという人も多いクセ毛問題。気になっているけれど、正解がどうも分からないという健康や美容の疑問を医師が解説する連載。今回は「クセ毛」をテーマに佐藤卓士医師に伺いました。