1. 2022/12/11(日) 13:47:47
■「妻が酒を飲んで倒れた!」
その日は土曜で、警護は休みでした。しかし昼過ぎに、ご主人から電話が入りました。「妻が酒を飲んで倒れた!」と。
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話によると、半年ほど前にも同じようなことがあったとのこと。「彼女がどこかに酒を隠しているに違いない」と、家中を徹底的に捜索したらしいです。くまなく探した結果、見つけたのはウイスキーやカップ酒など計3~4本。中には、くりぬいた壁にふたを作るなど、まるで映画さながらの隠し場所もあったというから驚きです。
出典:otonanswer.jp
警護が終了した後、一度ご主人から電話を頂いたことがあります。「トイレを掃除しようと洗剤を便器にかけたら、出てきた液体がサラサラの琥珀(こはく)色だった」と。奥さまは洗剤を、ウイスキーに入れ替えていたのです。
それから2~3週間後、再び奥さまがアルコールを飲んで倒れました。…
ご主人によると、奥さまが飲んだのは酒ではなく、まな板用の除菌剤だったそうです。その夜、ご主人がシャワーから出ると、居間で奥さまが激しく嘔吐(おうと)しており、横に除菌剤の空き容器が転がっていたとのことです。「まさかあんな物まで飲むとは…これでは防ぎようがありません…」と、ご主人は途方に暮れていました。それからは大きな問題は起きず、数週間後に病室が空いて次の入院先が決まり、警護は終了しました。
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9年前の話です。依頼人は、東京の郊外にお住まいのサラリーマン男性でした。「私が仕事で留守の間、自宅から妻を出さないでほしい」という内容です。コンプライアンスどころか法的にアウトなのではと思いましたが、監視は奥さまを守るためでした。彼女が重度のアルコール依存症だったからです。