1. 2022/09/17(土) 13:33:11
「デビュー前に紹介されたプロデューサーさんから『君は女優向きの顔じゃないね』と言われたんです」
日本人の父親と、フィリピン人の母親を持つ高橋は、いわゆるハーフ顔。役柄が制限されすぎるというのが、その理由だった。
「まだ15歳だったので『女優は無理なんだ』と思って。なので、マネージャーさんが朝ドラのオーディションをすすめてくれたときは『落ちますよ』と言いながら受けました」
確かに、ヒロインの座は射止められなかったが、この朝ドラ『純と愛』で、高橋は日本人とフィリピン人のハーフ役で女優デビューを果たす。
「朝ドラは放送期間が長いので、役と一緒に生きている感じがしました。もっとこの経験をしたいと、オーディションを受けたのが『闇金ウシジマくん』でした」
以来、女優としてさまざまな役柄を演じてきた。いまや、彼女の役柄はハーフという枠に縛られない。
「見ためが女優向きではないと言われたことは、そのとき感じた以上に私の中でわだかまっていたのかもしれないと、いまは思います。だけど、わだかまりを感じるということは、大好きな母を否定することになるんですよね」
いまは2つの国の血が流れていてよかったと心から思う。
「私には、生まれ育った日本と、母の故郷である美しい国フィリピンの両方がある。ハーフ(半分)じゃなくて、ダブル(2倍)だと」
+97
-4
スマートフォンやパソコンが日常のツールになり “文字入力” はしても “書く” 機会が激減したいま、高橋メアリージュン(34)は、あえてノートに手で書くことを大切にしているという。