1. 2022/09/13(火) 12:03:13
――入院中も仕事のことを考えてしまうんですね。
おかもとまり: そうですね。入院中に色んな人と話して感じたのですが、私のように追い詰められてしまう人は、頑張り過ぎたり真面目過ぎたりするのかなと思いました。
私は入院と同時に離婚して、仕事も辞めちゃったので本当にゼロの状態でした。そんな時にふとテレビを見たら、某国のミサイル発射のニュースをやっていました。その時に、「もしミサイルがこの病院に飛んできて私が死んだら、今こんな悩んでいても苦しんでいても、過去も未来も一瞬で消えるんだ。明日生きられるなんて絶対に決まったことじゃない。今だけを見て生きよう」って思えたんです。そうしたらとても気持ちが楽になりました。
それで今何がしたいかを考えたら、シングルマザーになったばかりだったのでとにかく子育てがしたかった。私には子どもがいるって思ったら、人からどう思われようが自分が傷つけられようが、子どもの幸せな姿を見られたら自分も幸せだと思えました。子どもに笑顔を見せるためにも、そこから自分の今の気持ちに素直になれるようになって、良くなっていきました。今思うと当たり前のように感じますが、疲れたから休むとかそういうことを考えられない精神状態だったんだなと思いますね。
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かつてモノマネ芸人としてブレイクしたおかもとまりさん。明るいキャラクターが印象的なおかもとさんですが、20代後半、あることがきっかけで精神的に傷つき、自殺未遂をするまでに追い詰められました。当時を振り返り、「真面目な性格で頑張り過ぎてしまった」とおかもとさんは言います。精神科の病院に入院し回復した現在は、クリエイターとして生きづらい人たちに向けた映画やアニメ制作に注力するおかもとさんに、苦しかった当時の心境や、それを乗り越えた方法、いま思うことについてお話を聞きました。(取材:たかまつなな/笑下村塾/Yahoo!ニュース Voice)