1. 2022/08/20(土) 11:33:22
小中学生の59%が“ネッ友”がいて、そのうち15%は実際に会ったことがある。■ネッ友が「会う」までの手堅い流れ
今後、SNSやゲーム、あるいはその他のアプリやメタバースなどでのやり取りが増えることはあっても、なくなることはないでしょう。親としては、シャットアウトするのは不可能であり適切ではないからこそ、ガイドラインを作ったり、リテラシーを高めてあげたりなどの対応が求められています。特にメリットの裏にあるリスクや失敗に関するガイドラインとリテラシーは手厚くフォローするべきではないでしょうか。
「親に報告しながら、1つずつステップを踏んでいく」という手堅さがあればリスクを大幅に減らすことができるでしょう。ただその一方で、どんなに意気投合しているように見えた相手でも、「仲がいいと思っていたのに、突然暴言を吐かれた」「嘘をついているかもしれないと感じる」「会うのはもう少し先がいいのに誘われ続けて、断りづらくて困っている」などの状況に陥るケースも考えられます。
そのときどうすればいいのか。たとえば「暴言を吐かれた時点で、やり取りをやめる」「嘘をついているかもしれないと思ったら率直に聞いてみて、疑いが晴れなかったら連絡頻度を減らす」「怖さが残るうちは会わず、断り方のパターンをいくつか用意する」などの具体的な方法をあらかじめ伝えておけば、1つのリスクヘッジになります。
出典:tk.ismcdn.jp
共通の趣味から関係がはじまることの多いネッ友は、短期間で仲が深まりやすく、「この人は学校の友だちとは違う。本当の理解者かもしれない」とのめり込んでしまうケースが少なくありません。しかし、それは互いにとってリスクを抱えることになるので、できるだけ一人への思い入れを強くせず、複数のネッ友に感情を分散させたほうがいいでしょう。これは「自分が悪意の被害者にも加害者にもならない」ための対策として、ぜひ覚えておいてほしいところです。
その他の主な対策としては、「子どもの使用アプリを把握しておく」「実際に使ってみてリスクを確認する」などの事前対策と、「待ち合わせは2人だけでしない」「日中に人気の多いところで会う」「帰る時間をあらかじめ決め、逃げる準備もしておく」などの対面対策があります。
ネッ友とリアルに会うことの賛否はともかく、今後はますますネット上のコミュニケーションが増えていくでしょう。子どもたちがそれを安心して楽しめるかどうかは、大人たちの理解や環境作りにかかっているのかもしれません。
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ネッ友と聞くと親世代は眉をひそめがちですが、趣味などの共通点を持つ人と出会いやすい上に、感情を共有し、時に励まし合い、高め合えるなどのメリットも多く、決して悪いものではありません。しかし、トラブルなどのリスクは高いだけに、「大丈夫だろう」という楽観視は禁物。親としては何らかの対策が必要でしょう。