1. 2022/06/20(月) 10:02:46
不安、申し訳なさ、恐怖、悲しみ、いろいろな感情が溢れ出し、とうとう夫に情けない私の全ての思いを吐き出しました。そして最後には「良太と2人で消えてしまいたい」と泣きながら訴えました。するとそれまで何も言わなかった夫がこう言いました。
「そんなに辛いなら育てなくていい。施設に預けることもできる。絶対にママが育てないといけないなんて考えなくていいから」
想像もしていなかった夫の言葉でした。
「僕はママが一番大事やから。ママが死にたいほど辛いことはしなくていい」
最初は唖然としましたが、夫の一言が私の気持ちをフッと軽くしてくれました。
良太を産んで、私はショックでした。どうして障害のない体で産んであげられなかったのだろうと自分を責めていました。将来、学校でいじめられたらどうしよう。私や夫が死んで一人ぼっちになったらどうしよう。未来のことを考えれば考えるほど、不安で眠れません。
一方、夫は私よりずっと早く、良太の障害を受け入れていました。
その後お子さんがサッカーをやったり、楽しそうに成長する様子も書いてありました。いろんなことを考えさせられるお話でした。
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2021年、26歳になった良太。良太には生まれつきダウン症という染色体の異常があり、重度の知的障害があります。特別支援学校高等部を卒業した後、作業所(就労継続支援B型)に通っています。優しくて明るくて、家族のアイドルで、とても頼りになる存在。それが我が息子、岸田良太なのです――。今となっては息子の良太のことを紹介する時には、こんなふうに自慢の話になってしまいます。でも、ずっと前、良太が生まれてから少しの間はそうではありませんでした。