1. 2022/04/28(木) 13:54:58
「さらに各メーカーが、こぞって“完売商法”を始めたことでランドセル市場はさらに盛り上がりました。流通量の少ない牛革をメインとして販売し、早い時期に完売させることで、希少性や話題性・価格を上げてブランド価値を高めていったんです。早い時期にランドセルを予約・購入させることで購入者を囲い込み、自社のランドセルを買わせることに成功していたように思います。複数のメーカーがこの完売商法を用い早期の囲いこみをすることで、ラン活はどんどん過熱していきました」
「結局、コロナ下のランドセル市場は蓋を開けてみればイオンなどの量販店が絶好調でした。しかも多くのランドセルメーカーが値上げしたにもかかわらず売れたので、私も『ランドセル市場の動きが変わったな』と衝撃を受けました。量産系は生産数が多く、完売する心配が工房系より少ないので、焦る必要もありません。
この流れを受けて今まで完売していた工房系もピーク前などに完売しにくくなりました。受注を受けたものに関しては全て作り切るメーカーも出てきました」
――では、今年はゆっくりとランドセルが選べますね。
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「多くのランドセルメーカーが、ランドセル購入の決定権を持っているのは子どもや両親ではなく祖父母であることに着目し、マーケティングを始めたことがきっかけです。…