1. 2021/10/12(火) 20:17:48
例えば、短いスカート姿のイラストを描いた上で痴漢や盗撮への自衛を促す描写や、「泣き寝入りしないで」などの標語。学生たちは「『気をつけなかった私が悪い』と被害者を追い詰めるのでは」「標語は、性被害を訴えること自体が困難なことへの配慮に欠ける面がある」などの問題点を明確化させていった。
今月完成したポスターは「だれもが安心して乗れる電車へ」を標語に掲げ、痴漢疑い事案を2コマのイラストで描いた。被害者の足元だけをシルエットで表し性別や服装は特定できない。被害者の記憶を呼び起こさぬよう犯行場面の描写もない。そばにいた男女が110番通報する姿を大きく扱い、第三者にできることや、社会全体が関わるべきという点を強調した。
▼従来のポスター
出典:kyoto-np.ismcdn.jp
出典:news-pctr.c.yimg.jp
▼京都女子大の学生たちと府警鉄道警察隊が制作したポスター。被害者に配慮し、痴漢犯罪の固定観念をできるだけ無くした構成になっている
出典:news-pctr.c.yimg.jp
+481
-41
痴漢や盗撮防止の啓発物に、丈の短いスカートの女性を描いたり、「泣き寝入りしないで」の標語を入れたりするのって、少し変じゃない? 京都女子大(京都市東山区)の学生たちが京都府警の発信の仕方に対し、「被害者を苦しめる描写が潜んでいる」と訴えた。府警はこの指摘を受け入れ、学生に協力をあおいで新たなポスターを作成した。思い込みを排し、学生が描いたポスターとは-。