1. 2021/07/10(土) 00:39:51
「非常にいいことがたくさん起きたのです」と、Agentの最高経営責任者(CEO)のポール・コーコランは語る。「時間という観点からそれぞれの業務を見直し、『これは15分、あれは30分』といった具合に決めて、本当にその時間内に終わらせるために集中して仕事するようになりました。それに出社を8時半ではなく9時にしたので、最悪の通勤ラッシュには巻き込まれません。それに終業時間が早いので、子どものお迎えなどに柔軟に時間を使えるようになったのです」
一方で、業務を短い時間枠に分割することを突き詰めていくと、すぐにそのマイナス面も明らかになった。コーコランは「もっと自由になれるはずだったのですが、『まずいな、全部を時間内に終わらせなきゃ』と思うようになってストレスが増えたのです」と説明する。こうして結局、従業員全員が週に2日間の時短勤務と3日間の通常勤務をするというかたちに落ち着いた。
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1日の労働時間を5時間にすると、従業員の生産性とウェルビーイングのどちらも向上することが研究で明らかになっている。ところが実践してみると、さまざまな“欠点”も浮かび上がってきた。