1. 2021/05/20(木) 00:48:02
メーカーに勤める20代の男性会社員・Bさんは、“ガチ”なアイドルファンから、“ライト”なファンへと移行した。
「元々、グッズのブラインド商品(ランダムで推しが入っている商品)の購入が大変だったりして、全部が全部楽しめていたかというと、案外そうでもない。そんな中で、最大の楽しみだったライブがなくなったことが決定打。だんだんライブがない状態に慣れてきてしまって、別にライブで見なくてもいいや、という気持ちになってきてしまいました」
「これまではライブの遠征費に年間80万円くらいかかっていました。“推し”の生活のためと思っていましたが、コロナ禍で我に返ったというか。確かにアイドルは人生の活力ではありましたが、後に何が残るんだろうと思ってしまいました」(Bさん)
専門商社に勤務する20代の女性会社員・Cさんは、人気コンテンツのイベントやライブへの参加に熱心で、グッズやCDを集めることも好きだった。コロナ以前は、それらの行動に疑問を持つこともなく、「満足していたし、幸せだった」と言うが、コロナ禍でリアルイベントに参加しづらくなったことで、意識の変化が起きた。
「リアルライブの中止が多い分、1枚2000円の投票券付のCDを20枚買うことで応援してきましたが、消耗感がすごい。ファン同士でリアルに語り合うこともできなくなって、虚しさが募りつつあります。今は、“推し”活動よりも、映画を観たり、本を読んだりして自分が何かを吸収したほうがいいのかなって思い始めています」
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コロナ禍も2年目に突入し、多くの人々に自粛疲れが見られる。そんな中、アイドルやキャラクターなどの“推し”を心ゆくまで応援する“推し活”にも異変が起こっているようだ。