1. 2021/03/07(日) 16:30:03
出典:nikkan-spa.jp
――そういった気持ちが切り変わったきっかけとは?
長谷川:9年前、隆に声をかけてもらった錦鯉結成のときですね。前のコンビを解散してすぐ、ちょうど41歳になる年に声をかけられたんですよ。ちょっと面白そうだなと、軽い気持ちで組んだつもりだったけど、ネタ作りもライブも、やってて抜群に楽しかった。
渡辺:自分たちでも面白いネタが作れてるなぁという感覚はあったよね。それで、組んだばっかりだったし、とにかくネタを量産してみようって言って新ネタライブを精力的に始めた。1年で60本。それを5年は続けてたかな。
渡辺:まあ、そうやって地道にネタを作ってたら、お客さん投票で順位を決めるライブとかで1位になり始め、ベテラン含めて周りの芸人からも面白いと言われだした。それから結成3年目のM-1で準々決勝、4年目に準決勝までいけて。僕はそこでさらにスイッチが入ったという気はしています。
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長谷川:そうですね。ただ、その半面、僕のなかでは「どうせ僕らのような中年は、いくらウケても決勝にいかせてもらえないだろう」という思いもあった。中年のベテランより、伸びしろのある若手をスターにする方針があるんじゃないかと。今思えば、自分で勝手に年齢のせいにしていたんですよ。だけど、昨年の決勝進出で、「年齢や芸歴って関係ないんだ。これガチなんだ」と思い知りました。
渡辺:年齢の高い芸人だと、準優勝になった「おいでやすこが」だって二人とも42歳だしね。世の中全体がそうなのかもしれないけど、くすぶった中年でも、実力ときっかけがあればきちんと評価してもらえる時代になりつつある気がします。いい時代だなぁ、と。
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今や国民的お笑い番組となった『M-1グランプリ』。昨年末、その決勝という大舞台に歴代最年長ファイナリストとして登場し、スターダムへの階段を一気に駆け上り始めた中年漫才コンビが「錦鯉」だ。