1. 2020/11/30(月) 18:48:06
90年代中期から後半にかけては雑誌やストリートが熱を帯び始め、女子高生たちもより「女子高生」であることの価値を意識し始めた時代だったと筆者は感じます。
スクールバッグはこのあたりから、有名校のものを持つのが流行したり、ポスカでタギングや落書きを書いたりといった特徴がみられます。
女子高生にとってのスクールバッグそれ自体が、自身の「価値や個性」を定めるアイコン的なポジションにまで登り詰めたのです。
1997(平成9)年頃から始まったこの「有名校のスクールバッグ」人気はすさまじいものがあり、現代で言うメルカリのようなフリマアプリがない時代にも関わらず、本物のブランドバッグ同様の値段で取引されていたぐらいです。
有名校スクールバッグブームの背景にはファッション誌「東京ストリートニュース」や「POPteen」などの人気読者モデルの存在がひと役買っています。
2000年代に入ると、女子高生ポジションの価値は十分あれど過剰なまでの90年代の「女子高生ブーム」は過ぎ去り、時代の空気は変わりました。
00年代初めは、90年代後半の先輩たちの影響を少なからず受けてか、昭和第一高校(文京区本郷)や法政高校(三鷹市)など有名高校のスクールバッグの人気も健在。
出典:urbanlife.tokyo
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高校生が日常的に持ち歩く必須アイテムのひとつ、スクールバッグ。90年代以降を振り返ると、たかがバッグと言えないほどの流行の変遷がありました。その人気は今なお健在のよう。平成ガールズカルチャー研究家のTajimaxさんが現代と比較しながら解説します。