1. 2020/11/05(木) 10:39:50
「おじいちゃん」かそうでないかの境目って何だと思いますか?・漫画家の弘兼憲史氏(73)
「高齢であっても、国会議員や会社の社長、重役などに『おじいちゃん』と呼びかけたりはしないでしょう。テレビでは農業や漁業をされている高齢者には、『おじいちゃん』と話しかけたりする。見た目だけでなく、職業や社会的地位で“なんとなく偉い人”はおじいちゃんから除外するという妙な線引きはあります。ひどい話ですよ」
・鳥越俊太郎氏(80)
「私が思うに、現役か、そうじゃないかが『おじいちゃん』の境目だと考えます。現役を終えて、家族のなかで皆に敬愛されているという存在が『おじいちゃん』だと思います。私の場合、コロナ前までは講演などの仕事があって、まだまだ現役だと思っていましたが、コロナ禍で仕事がなくなって、今、社会的には何にもすることがない。その最中に、『もうおじいちゃんだな』と思いましたし、他人からそう呼ばれても、『そうだろうな』と受け止めるでしょうね。(略)」
・「シニアライフ総研」代表の渡瀬英治氏の分析
「公共機関や映画館、アミューズメント施設の『シニア割引』を使用したり、その適用範囲に該当することを認識するたびに、自分はシニアだという意識が醸成され、『おじいちゃん』であることを受け入れていく。しかし、“アラ70(70歳前後)”の属性として、他人とコミュニケーションを多く持ち、活動的・能動的に生活している人で『自分は年齢の割に若い』と自負する層は、お孫さんから『おじいちゃん』と呼ばれても気にしませんが、第三者から呼ばれると自分の特性を否定されたと感じ、嫌悪感を持ちやすいのではないか」
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人生100年時代、若々しいシニアは増えている。そんな彼らがモヤモヤしているのが「呼称問題」。高齢者を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶことはあるが、呼ばれる方が不快に思うことも…