1. 2020/06/24(水) 00:32:21
僕は天才的なスケーターではなかった フィギュア・町田樹を変えたもの(4years.) - Yahoo!ニュース
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連載「4years.のつづき」から、関西大学卒業、早稲田大学大学院修了、博士号を取得した町田樹さん(30)です。「氷上の哲学者」と呼ばれ、2014年ソチオリンピック男子フィギュアスケートで5位に入賞。現在は研究者の道へ進み、今月15日、博士論文をまとめた『アーティスティックスポーツ研究序説』を白水社より刊行しました。10月からは國學院大學の助教に就任します。全6回にわたる連載の第2回は、大学時代の学びについてです。
メディアで「氷上の哲学者」と呼ばれるきっかけになった哲学者ヘーゲルの『美学講義』も装丁の美しさと書籍のタイトルから手にとった一冊だった。「内容を98%理解していなくても読破する。最初から最後まで一冊ちゃんと読み終えて本棚に収め、次の本を手に取る。本棚があふれていくのも喜びでした」。常に知的好奇心がかき立てられる環境に身を置いていた。
主体性を持って能動的に送る大学生活は、競技にも好影響をもたらした。フィギュアスケートはより難度の高い技術で誰よりも得点を稼ぐという点では、対戦競技や記録競技に近いかもしれない。だが、同時に表現力も求められる。「高校までは勉強もスケートも受動的でした。受け身の姿勢では、何かを生み出したい、作り出したい、演じたい、表現したい、という情熱は絶対に生まれない。そのような情熱は、自らの積極的な態度、主体性や能動性をもって外界と接することではじめて芽生えてくるものです。私の場合、大学時代からそれが始まりました。大学や読書、人とのコミュニケーションで身に付けた知識や体験は多いに役立ちます。自分も氷上で何かを創造し表現したいという情熱が生まれました」
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