1. 2019/05/02(木) 13:21:37
Q.ジャガイモを主食としている国もあり、ジャガイモからできているポテトチップスを食べることが駄目、とは言い切れないような気もします。
関口さん「ジャガイモに含まれる『アスパラギン』というアミノ酸は、100度以上の高温で調理すると、『アクリルアミド』という人体に有害な物質になります。アクリルアミドは、接着剤や塗料など工業的な用途で使われており、人体においては遺伝子に傷をつけることから、健康への弊害が懸念されている物質です。アクリルアミドはさまざまな食品から検出されていますが、ポテトチップスが断トツで多く、残念ながらジャガイモが原料と言っても栄養的にお勧めすることはできません」
Q.たばこは「吸いすぎは良くない」といった表示がされています。しかし、ポテトチップスは、食べ過ぎを注意するようなアナウンスを聞いたことがありません。依存性のある食品でも、明確な健康被害が立証されないと、注意喚起は難しいのでしょうか。
関口さん「国際的なリスク評価機関では、アクリルアミドを長期間、取り続けることについて『悪影響がある』と結論付けています。一方、ポテトチップスやフライドポテトは、外食産業や大手食品メーカーにとってドル箱商品であり、ネガティブな部分は言いづらいと考えているのかもしれません。また、マスコミにとって、外食産業や大手食品メーカーは大スポンサーであるため、中毒性について報道することに消極的になっているのではないかと推測されています」
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…Q.なぜ、ポテトチップスを食べると止まらなくなるのでしょうか。 関口さん「ポテトチップスには、中毒性のある食品が多く含まれているからです。例えば、油脂は人間が生きていく上で大切な成分であり、本能レベルで必要とし、食べると脳が反応します。塩分や、うま味の添加物であるLグルタミン酸ナトリウム(アミノ酸調味料)も同様です。ポテトチップスは、食べることで脳が喜ぶ要素が満載なのです。ポテトチップスをはじめとしたスナック菓子は『マイルドドラック』とも言われ、たばこやコーヒーと同様の依存性が懸念されています」