ガールズちゃんねる

好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

7367コメント2019/07/07(日) 18:40

  • 7001. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:35 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7002. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:36 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7003. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:37 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7004. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:38 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7005. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:39 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7006. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:43 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7007. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:44 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7008. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:45 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7009. 匿名 2019/06/15(土) 20:27:46 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7010. 匿名 2019/06/15(土) 21:54:40 

    山下おばさんは逮捕されるのが怖くてしょうがない
    小心者である。山下チキンおばさん

    +4

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  • 7011. 匿名 2019/06/15(土) 23:09:06 

    ポエム好きだね
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7012. 匿名 2019/06/15(土) 23:20:27 

    >>7011
    これにどことなく似てるようなwww
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7013. 匿名 2019/06/15(土) 23:39:21 

    山下の専属マネがいない?ってトピw
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7014. 匿名 2019/06/15(土) 23:39:28 

    傷のような色気がいまだにわからんわ

    +4

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  • 7015. 匿名 2019/06/15(土) 23:39:50 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7016. 匿名 2019/06/15(土) 23:46:38 

    >>7013
    マイナス0www

    +5

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  • 7017. 匿名 2019/06/16(日) 00:07:09 

    これ書いてくれた方もういないかな?
    残念ながら山おばは現在進行形です。泣

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7018. 匿名 2019/06/16(日) 01:11:40 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +4

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  • 7019. 匿名 2019/06/16(日) 01:12:32 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +2

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  • 7020. 匿名 2019/06/16(日) 01:13:40 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +3

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  • 7021. 匿名 2019/06/16(日) 01:14:41 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +4

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  • 7022. 匿名 2019/06/16(日) 01:15:18 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +4

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  • 7023. 匿名 2019/06/16(日) 01:15:59 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +3

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  • 7024. 匿名 2019/06/16(日) 01:16:33 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +3

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  • 7025. 匿名 2019/06/16(日) 08:19:48 

    山下おばさんってある程度ガルやってたら(特にジャニファン)遭遇したことあるだろうし、知らない人いるのかな
    婆のせいで山下アゲコメや画像には反射的にマイナス押すくらい苦手にはなったわ

    +3

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  • 7026. 匿名 2019/06/16(日) 08:31:44 

    山下おばさん、まだ寝てるかな?
    本当のことをいうね...
    山Pとかおばさんが操作しなければガルちゃんでは全く人気ないよw
    おばさんが出没しないトピの評価なんてこんなもんよ。
    現実みような!
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +5

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  • 7027. 匿名 2019/06/16(日) 10:32:31 

    自己紹介ww
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +3

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  • 7028. 匿名 2019/06/16(日) 10:56:21 

    「手越おばさん」ってのが実在するならもっと手越が人気あるように装うだろw
    手越なんてガルではボロカス言われまくってるけど?
    山おばは、●●おばさんって仮装敵を作ろうとしてるんだろうけど、山下ほど盲目でイタイ擁護&讚美&変なプラマイ操作されてる芸能人なんてみたことないw


    +3

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  • 7029. 匿名 2019/06/16(日) 10:58:59 

    最近おばさん、自分自身のコメントをなりすましのせいにしたり、
    手越や楽天の長文連投を手越ファンと今田美桜ファンのせいにする傾向があるよね
    山下おばさん、また昨日もなりすましアンチガー、手越おばさんガー、
    操作アンチガー、今田おじさんガーとか言ってたよ
    手越おばさんとか今田おじさんとか言ってるの山下おばさんしか見たことないw

    +3

    -0

  • 7030. 匿名 2019/06/16(日) 11:00:28 

    ガル見るまで山ピーはまあまあ好きでドラマも見てたけど、ここで山下おばさんに洗礼を受けてそれから苦手になった人いると思う。
    この人は山ピーのアンチ製造機だと思う。

    +4

    -0

  • 7031. 匿名 2019/06/16(日) 11:02:54 

    山pは別に嫌いじゃない
    山下おばさんが嫌い

    +2

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  • 7032. 匿名 2019/06/16(日) 11:03:23 

    プラマイ操作している熱烈ファン=山下おばさんのせいでイメージ悪化した
    5ちゃんねるやヤフコメやシクトクでも暴れているらしいね

    某スレにIDチェッカー貼られてたけど、芸スポ板のコードブルースレでも
    一人で必死に反論していて
    その反論内容ががるちゃんとほぼ同じで、どれだけネット依存しているんだよと
    ドン引きした

    +3

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  • 7033. 匿名 2019/06/16(日) 11:04:31 

    私も山Pファンがくるとウンザリする

    全然山Pと関係ないグループのトピに乗り込んできていきなり山Pがいかに素晴らしいかプレゼンを始めたり、エピソード系のトピでも同じような山Pのエピソードを連投してくる

    批判する人をアンチおばさんとか手越おばさんとか今田おじさんとかなりすましアンチとか言ってくるけど、別に山Pはかっこよくて嫌いになる要素ないのにファンが「山下に嫉妬してるー」とか言ってて呆れる

    +4

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  • 7034. 匿名 2019/06/16(日) 11:06:06 

    やまぴーも嫌い。グロ死体画像連投して荒らすおばさんとイメージが重なる。CMですら見たくない

    +4

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  • 7035. 匿名 2019/06/16(日) 11:07:52 

    山下おばさんは黙ってプラマイ操作しているだけなら別に構わないんだけど

    関係ないトピで山P絶賛コピペ長文コメントを連投していたり
    自分のプラマイ操作を誤魔化すために
    山下アンチがプラマイ操作をしているとか逆に責任なすりつけたり
    プラマイ操作を疑っただけでアンチ認定してくるところが嫌われる原因になっているんだよ

    自分がおばさん言われると切れる癖に
    批判してきた相手には平気でおばさん呼ばわりしているところとか
    芸能人アンチは人としておかしいと言いながら
    自分だって手越とか石原さとみ、北川景子、吉沢亮、森川葵、松村沙友理、白石麻衣などなどを叩いてるんだから

    +3

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  • 7036. 匿名 2019/06/16(日) 11:08:48 

    >>7025
    山下おばさんが来る以前のがるちゃんのトピ(2013年あたり)を見ていると
    山Pは本人のトピでも全然人気なかった

    山P絶賛・山P批判のコメントは毎回プラスとマイナスが異常に多い
    でも、今はプラマイ規制中らしくて山下おばさんのコメントにプラス全然付いていない

    何らかの手段でプラマイ大量に付けることが出来るんだと思うよ

    +3

    -0

  • 7037. 匿名 2019/06/16(日) 11:10:46 

    山下おばさんは
    自分が山下おばさんと言われてるからって
    仮想の敵を作り出して手越おばさん呼ばわり

    自分がプラマイ操作を疑われているから
    アンチや手越や亀梨や有岡のファンがプラマイ操作をしていると捏造する残念なおばさんです

    浜辺美波のスレやトピでもアンチや今田美桜や森川葵のファンがプラマイ操作してると捏造しています

    +2

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  • 7038. 匿名 2019/06/16(日) 11:11:33 

    >>7028
    どんなに好感度が高い芸能人でも賛否両論は必ずあるからね
    山下だけはアンチコメともいえないほどのコメントでもアンチ認定されるし
    おかしいって気づかない人なんかいないと思うよ
    浜辺美波って人もよく知らないけどおばさんが応援してるってだけで引く

    +4

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  • 7039. 匿名 2019/06/16(日) 11:12:06 

    >>7036
    さっき操作してるとこ見たよ

    +0

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  • 7040. 匿名 2019/06/16(日) 11:12:22 

    山下おばさんは夜中3時4時でも不自然にプラス9くらいつけて、あと一つプラスがついたら大文字になるくらい控えめに操作するからわかりやすい。
    前、「文化祭で修二と彰踊って~」急に女子高生設定ぶっ込んできた時は笑った笑った。
    戸田恵梨香はコードブルー仲間だから大好きで「えりのすけ」呼ばわりww 石原さとみやニキは大嫌いで、熱愛報道は全部ガセらしいよw
    最近もいとこや中学生の息子、沖縄のおじいおばあ、同級生、ママ友、ドラマ愛好家、牧場とかいろんな設定ぶっこんでくるよねw

    +2

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  • 7041. 匿名 2019/06/16(日) 11:13:31 

    山下おばさんは、最近やたら山Pとガッキーは世間で1番人気のお似合いのカップルってコメしてたよね。
    撮られたギャル系の人たちや石原さとみは全否定だったのに、ガッキーならありなのかと笑ったw

    +2

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  • 7042. 匿名 2019/06/16(日) 11:15:24 

    >>7040
    ばばあの脳内ってどうなってんだろうねw架空の知人が出てきすぎ
    どう見ても嘘だろって嘘しかつく知能がないのがまた笑える

    +2

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  • 7043. 匿名 2019/06/16(日) 11:15:31 

    >>7028
    確かにね
    山下アンチの手越ファンの手越おばさんなる者が本当にいるのであれば
    なんで手越はがるちゃんで全然人気がないのかって聞きたいぐらい

    山下おばさんが山Pにしていたように、
    がるちゃんでプラマイ操作することで
    その手越おばさんが手越の人気を捏造することは容易だろうに

    今田美桜もだけど 本当に今田おじさんって人が操作してるんだったらガルちゃんで不人気なわけないのにね

    +1

    -0

  • 7044. 匿名 2019/06/16(日) 11:16:13 

    特に性格のいい芸能人エピソードとか山ピーの長文コピペしすぎ
    連投しまくって後で「山下くん、素晴らしいですね」「このトピで山ピーのこと好きになりました」「顔と同じで心も綺麗なんだね」ってお決まりの台詞
    山ピーがいい人なのはわかるけど、山ピー関連のものだけプラスつけすぎてうんざりする

    +1

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  • 7045. 匿名 2019/06/16(日) 11:16:52 

    なんで山Pの敵=手越、今田美桜のファンって言ってるのか理解できないんだよね、手越も今田美桜も嫌いだけど
    あと山下おばさん口悪すぎる、普通の人の意見にも罵詈雑言で返すし

    +1

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  • 7046. 匿名 2019/06/16(日) 11:17:17 

    山Pは本人のせいというよりも、ヤマンバの行き過ぎた行動のせいで山P本人も苦手・嫌い!ってなる人が多いんだなぁ。

    +0

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  • 7047. 匿名 2019/06/16(日) 11:19:07 

    山下おばさん

    「プラマイ操作なんか出来るわけない!おばさん頭悪い!」
    「手越おばさんや今田おじさんはプラマイ操作している!」
    「吉沢亮やジャニーズアンチや森川葵や乃木坂のファンはプラマイ操作してる!」
    うーんこの

    +0

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  • 7048. 匿名 2019/06/16(日) 11:24:30 

    窪田くんのトピで「SUMMER NUDEは朝日(山Pの役)より光(窪田くんの役)のほうが好きだった」って書いてる人いたけど短時間でびっくりするくらいマイナス付けられて速攻文字ちっちゃくなった。
    役の話だし窪田くんのトピなのにすごいよね山下おばさん。

    +3

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  • 7049. 匿名 2019/06/16(日) 11:24:59 

    山Pのこと必死に擁護するわりに実は映画もドラマもちゃんと見てないよね
    出演作品の簡単なクイズ出されてたけどどれも答えられてなかった

    +2

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  • 7050. 匿名 2019/06/16(日) 11:25:39 

    山P本人は嫌いじゃないけど山下おばさんが嫌いだなあ
    プラマイ操作しまくりだもん
    プラマイ操作までして山Pをガルちゃんで人気って事にしたいのかなーって思う
    山P本人は特に嫌いでもないし、綺麗な人だなって思うんだけどね

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  • 7051. 匿名 2019/06/16(日) 11:27:25 

    ジャニトピでだけ操作してればいいのに、最近いろんなトピに出没するからうざい
    マイナスと同じ数だけプラスつけちゃうから不自然でめだってるよね〜

    +3

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  • 7052. 匿名 2019/06/16(日) 11:28:24 

    アゲコメは一気にプラスが付きサゲコメはあっという間に小文字になる
    そういった現象を夜中に何度も目撃し不思議だったので
    その件についてあるトピに書いたら一気にマイナスが付き即削除。
    山下アンチ扱いされてずっと絡まれた事あった。

    +2

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  • 7053. 匿名 2019/06/16(日) 11:29:02 

    おばさん石原さとみと乃木坂大嫌いだよね(笑)

    +1

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  • 7054. 匿名 2019/06/16(日) 11:31:03 

    最近ジャニタレ以外にもプラマイ操作してるよ
    窪田正孝と佐藤健と石原さとみ大嫌いじゃん
    逆に長澤まさみとか浜辺美波とかは好きだからプラス操作

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  • 7055. 匿名 2019/06/16(日) 11:32:28 

    普通の山Pファンが気の毒
    ガルちゃんでは肩身狭そう

    +1

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  • 7056. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:41 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7057. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:45 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7058. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:47 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7059. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:48 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7060. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:50 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7061. 匿名 2019/06/16(日) 11:42:51 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7062. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:00 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7063. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:02 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7064. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:03 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7065. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:04 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7066. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:06 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7067. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:07 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7068. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:08 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7069. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:10 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7070. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:20 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7071. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:22 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7072. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:23 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7073. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:24 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7074. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:25 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7075. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:27 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7076. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:28 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7077. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:29 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7078. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:30 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7079. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:32 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7080. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:33 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7081. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:34 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7082. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:36 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7083. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:37 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7084. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:38 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7085. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:41 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7086. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:42 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7087. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:44 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7088. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:45 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7089. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:46 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7090. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:47 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7091. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:49 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7092. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:50 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7093. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:51 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7094. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:53 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7095. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:54 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7096. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:55 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7097. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:56 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7098. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:57 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7099. 匿名 2019/06/16(日) 11:43:58 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7100. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:01 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7101. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:03 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7102. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:04 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7103. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:05 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7104. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:07 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7105. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:08 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7106. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:09 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7107. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:10 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7108. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:12 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7109. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:13 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7110. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:14 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7111. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:15 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7112. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:17 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7113. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:18 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7114. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:19 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7115. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:20 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7116. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:22 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7117. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:23 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7118. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:26 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7119. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:27 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7120. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:32 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7121. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:33 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7122. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:37 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7123. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:38 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7124. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:39 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7125. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:40 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7126. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:44 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7127. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:45 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7128. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:47 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7129. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:48 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7130. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:49 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7131. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:51 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7132. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:52 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7133. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:53 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7134. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:55 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7135. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:56 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7136. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:57 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7137. 匿名 2019/06/16(日) 11:44:59 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7138. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:00 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7140. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:02 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7141. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:03 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7142. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:05 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7143. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:06 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7144. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:07 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7145. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:08 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7146. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:09 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7147. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:11 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7148. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:12 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7149. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:13 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7150. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:14 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7151. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:15 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7152. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:16 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7153. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:17 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7154. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:19 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7155. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:22 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7156. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:23 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7157. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:24 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7158. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:26 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7159. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:27 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7160. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:30 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7161. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:31 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7162. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:33 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7163. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:35 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7164. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:36 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7165. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:37 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7166. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:39 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7167. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:40 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7168. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:41 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7169. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:42 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7170. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:44 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7171. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:46 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7172. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:49 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7173. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:50 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7174. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:51 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7175. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:52 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7176. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:53 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7177. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:55 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7178. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:56 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7179. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:57 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7180. 匿名 2019/06/16(日) 11:45:59 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7181. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:00 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7182. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:01 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7183. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:03 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7184. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:04 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7185. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:05 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7186. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:06 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7187. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:07 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7188. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:08 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7189. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:09 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7190. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:11 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7191. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:12 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7192. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:13 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7193. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:15 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7194. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:16 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7195. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:17 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7196. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:23 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7197. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:24 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7198. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:26 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7199. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:27 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7200. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:30 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7201. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:33 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7202. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:40 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7203. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:42 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7204. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:43 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7205. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:44 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7206. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:44 

    山下おばさんの悪事
    ・数多くの芸能人への中傷
    ・ガルちゃんでのプラマイ操作
    ・気に入らないトークでのグロ画像連投や意味不明な長文連投

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  • 7207. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:47 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7208. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:48 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7209. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:50 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7210. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:51 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7211. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:53 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7212. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:54 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7213. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:55 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7214. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:57 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7215. 匿名 2019/06/16(日) 11:46:59 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7216. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:00 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7217. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:01 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7218. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:03 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7219. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:04 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7220. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:06 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7221. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:07 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7222. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:08 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7223. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:10 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7224. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:11 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7225. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:12 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7226. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:14 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7227. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:15 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7228. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:16 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7229. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:18 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7230. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:19 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7231. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:20 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7232. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:22 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7233. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:23 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7234. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:24 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7235. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:26 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7236. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:27 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7237. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:28 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7238. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:29 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7239. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:30 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7240. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:32 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7241. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:33 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7242. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:34 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7243. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:35 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7244. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:41 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7245. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:52 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7246. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:54 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7247. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:56 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7248. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:58 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7249. 匿名 2019/06/16(日) 11:47:59 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


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     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7250. 匿名 2019/06/16(日) 11:48:01 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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  • 7251. 匿名 2019/06/16(日) 11:48:02 

    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。



     撮影日付を見ると、「2005年9月14日」とある。前の日に本拠地フルキャストスタジアム宮城(当時)で西武ライオンズに1対10で敗れ、90敗目を喫したばかりのことだ。当時の球団職員が語る。



    「これはファンの方から『試合に出ていない選手も応援したいので、どうしたらいいのか』と相談があったのと、選手たちからも『もっとファンサービスしたい』という要請を受けて、現場の判断で始めたものです。たしかホームの残り10試合ぐらい毎試合やりました」



     実際にほとんどのベンチスタートの選手たちがこれに応じて、サインボールをスタンドに投げ込んだという。田尾監督の解任を予想する報道が溢れどん底の最下位を這い回っていた時期でも、ファンと選手たちはひとつのボールでつながっていた。



     応援してくれたのはファンだけではなかった。



     シーズン終盤、女性スタッフの発案でビジターチームの監督室に小さな花と「今年1年ありがとうございました。至らぬところがあったかと存じますが、来年もよろしくお願いします」と書いた手紙を置いた。ソフトバンクホークス戦のあと、そこに代わりに1枚の手紙が置かれてあった。

    《1年間本当にありがとう。できたばっかりで大変だったかもしれないけれど、来年も頑張って下さい》

     王貞治監督直筆のお礼の手紙だった。


    「まさか王さんからそのようなお返事をいただけるとは思いもしなかった。職員みんなで回し読みして感激しました」(前述の球団職員)

     寄せ集め集団と陰口も叩かれたが、真剣勝負の向こうに新設球団を暖かく見守るプロ野球人の姿もあった。

     球団ドラフト1期生で、現在は打撃補佐コーチを務める平石洋介氏は優勝に向けて疾走していく終盤、こんなことを話していた。

    「突然いま強くなったんじゃない。9年間の歴史があるからこそ、今がある」



    楽天イーグルス優勝の瞬間、仙台のテレビ視聴率が60.4%をマークしていたことが明らかになった。「おらほ(私たち)のチーム」と地域に愛される球団となった基礎は9シーズン前にある。フリーライターの神田憲行氏が語る。


     * * *
     今年の日本シリーズは久々に野球人気の復活を印象づけたではないだろうか。しかし楽天は強くなってから突然人気が出たわけではない。チーム発足時から選手・球団スタッフたちの地道な努力がある。

     球団が出来たばかりのころ、私はルポを書くため毎月仙台に行って取材を続けていた。今回の優勝で改めて当時の自分の取材を振り返り、自分でも忘れていた1枚の写真をハードディスクの中から発見した。



     新球を入れた白い箱の上に文章が書かれている。

    《残り試合も少なくなりましたが、いまだに満員のお客様に応援を頂いております。本日より、スタメンの選手のみではなく、ベンチ入りの選手・コーチの方々にも、投げ入れて頂けるように、ボールを多く用意しました。どんどん書いて投げて下さい!!》



     1回表の守備につく際、スターティングメンバーの選手はファンサービスとしてサインしたボールをスタンドに投げ込んでいく。これはスタメン出場の選手だけでなく、控えの選手やコーチにもそうしてほしい、という球団スタッフからのお知らせである。


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    -1

  • 7252. 匿名 2019/06/16(日) 11:52:36 

    いくらネットで人生捧げて頑張っても存在すら知られない山下おばさん
    なーんにもしなくても旅行にいけるNiki

    (笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +8

    -0

  • 7253. 匿名 2019/06/16(日) 11:58:52 

    www
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +7

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  • 7254. 匿名 2019/06/16(日) 12:14:11 

    長文コピペ乙
    おはようチキチキチキンの山下おばさん

    +6

    -0

  • 7255. 匿名 2019/06/16(日) 12:21:53 

    >>7253
    海外どころか日本でもトップじゃないんだかw
    婆にしか見えない世界がみえてんだなぁ...

    +5

    -0

  • 7256. 匿名 2019/06/16(日) 12:38:31 

    もう楽天イーグルスのコピペ飽きたよ。ババアほかのちょうだいよ

    +6

    -0

  • 7257. 匿名 2019/06/16(日) 15:29:29 

    山下おばさんがおじいとおばあに「あんたいい加減にしなさい」って教えを説かれる話プリーズ

    +7

    -0

  • 7258. 匿名 2019/06/16(日) 15:51:32 

    >>7038
    浜辺美波アンチしつこいよ

    +0

    -4

  • 7259. 匿名 2019/06/16(日) 15:53:25 

    >>7258
    特にアンチっぽくもないコメなのにアンチ認定...
    山下おばさんじゃないですか!笑
    元気だった~?コピペ連投やめたの?

    +7

    -0

  • 7260. 匿名 2019/06/16(日) 16:01:11 

    >>176
    浜辺美波ファンは他下げしないことで有名だよ
    してるとしたら一部の他女優悪質アンチだと思うよ

    +0

    -4

  • 7261. 匿名 2019/06/16(日) 16:01:36 

    浜辺美波のアンチってたち悪い人が多いよね

    +0

    -5

  • 7262. 匿名 2019/06/16(日) 16:03:26 

    57. 匿名 2019/06/01(土) 17:23:17 [通報]

    某サイトでわざと浜辺美波の名前だしてファン煽るみたいに言ってたやつ本当にやめろよ。
    さすがにそこまでするの、頭おかしいと思う。
    返信+121 -4

    +0

    -2

  • 7263. 匿名 2019/06/16(日) 16:04:38 

    なんでも即アンチ認定するよね、おばさんってww
    絶賛以外はアンチという短絡さ。
    つか、山おばが「山下おばさん」の活動やめたら山下も浜辺なんちゃらも自然に好感度あがると思うよw
    おばが気に入らないコメに噛みつけば噛みつくほどその二人もイメージ悪くなって嫌われてくんだよ。

    +7

    -0

  • 7264. 匿名 2019/06/16(日) 16:09:00 

    浜辺美波のアンチはシクトクでトークずれで浜辺美波叩きしてたから運営にコメント削除されてたよね。
    ちなみに、私も山下おばさんは嫌いです。

    +0

    -5

  • 7265. 匿名 2019/06/16(日) 16:10:39 

    山下おばさん
    嫌い プラス
    好き マイナス

    +7

    -0

  • 7266. 匿名 2019/06/16(日) 16:11:05 

    山下おばさんはプラマイ操作してる
    本当 プラス
    嘘 マイナス

    +8

    -0

  • 7267. 匿名 2019/06/16(日) 16:11:28 

    山下おばさん浜辺美波好きだと
    思う プラス
    思わない マイナス

    +6

    -0

  • 7268. 匿名 2019/06/16(日) 16:12:11 

    山下おばさんのせいで浜辺美波ちゃんアンチ増えるの本当に迷惑。
    浜辺美波スレで他下げしてるの見て山下おばさん嫌いになった
    普通に浜辺美波に同情する

    +1

    -0

  • 7269. 匿名 2019/06/16(日) 16:13:18 

    山下おばさんは、引きニートのネット廃人

    そう思う プラス
    思わない マイナス

    +8

    -0

  • 7270. 匿名 2019/06/16(日) 16:14:25 

    自分が1番大好きな山下おばさん
    嫌われてるのは山下おばさん1人だけ
    山下アンチや浜辺美波アンチ等の架空の人物を作り出して、自分を守る
    多分山下も浜辺もおばさんのこと嫌いだよ

    +6

    -0

  • 7271. 匿名 2019/06/16(日) 16:15:01 

    山下おばさん茶の間ニワカだから大歓声がどうとか書けちゃうんだ
    インハンドももう見てなさそうだよね

    +7

    -0

  • 7272. 匿名 2019/06/16(日) 16:15:39 

    山おばが居なければこんなもん
    モゴモゴするな! 山下智久の聞き取れないセリフに視聴を止めた人が続出
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    モゴモゴするな! 山下智久の聞き取れないセリフに視聴を止めた人が続出 「山下といえば以前から滑舌の悪さが指摘されていました。それが今回のドラマでは感情をあまり表に出さないという役柄のため、さらにセリフが聞き取りづらいという事態が発生しており、視聴...

    +8

    -0

  • 7273. 匿名 2019/06/16(日) 16:16:23 

    浜辺さんは気の毒だね…
    本当に好きなら名前出さないであげなよ
    山下の二の舞になるよ

    +2

    -0

  • 7274. 匿名 2019/06/16(日) 16:17:02 

    山下も浜辺美波も気の毒

    +1

    -0

  • 7275. 匿名 2019/06/16(日) 16:17:20 

    山下おばさんのせいで浜辺さんまで嫌われそうだね。
    好きだから勘弁してください

    +2

    -0

  • 7276. 匿名 2019/06/16(日) 16:17:33 

    >>7264
    山下おばさんはシクトクで惨殺死体のグロ画像を連投しまくって運営に削除させてたね
    ガルでもこのトピで、長文コピペ連投して運営に削除させてるしね
    いい加減やめろよ

    +6

    -0

  • 7277. 匿名 2019/06/16(日) 16:17:50 

    山Pは別に嫌いじゃない
    山下おばさんが嫌い

    +4

    -0

  • 7278. 匿名 2019/06/16(日) 16:18:25 

    山下おばさんプラマイ操作しすぎだよ

    +6

    -0

  • 7279. 匿名 2019/06/16(日) 16:18:50 

    山下おばさんの行動
    ★山下智久さんと山下おばさんに対する批判コメントはすぐプラマイ操作&コメント削除&長文反論
    ★嘘の書き込み【例→抱かれたいイケメンランキングジャニーズ内で山Pが1位だと言っていたが本当は長瀬が一位】
    ★仮想敵量産 【山下アンチおばさん、山Pおじさん、捏造おじさん、今田おじさん、手越おばさん、亀梨婆、
    赤西婆、お亮おばさん、有岡おばさん】
    ★山P以外にも平野紫耀、山田涼介、北村匠海、浜辺美波がお気に入り【プラマイ操作&長文反論疑惑もあり】
    ★山P主演ドラマインハンド 視聴率捏造
    ★窪田正孝、亀梨和也、吉沢亮、有岡大貴、菅田将暉、手越祐也、石原さとみ、北川景子、Niki、今田美桜、有村架純
    、高橋ひかる、飯豊まりえにもアンチ行為
    ★乃木坂46の白石麻衣、松村沙友理に対してもアンチ繰り返し&すっぴんやスキャンダル画像捏造
    【この2人が出てる乃木坂46のザドリームバイト!や乃木坂工事中の放送中にアンチ書き込みをすることが多い】
    ★ブサイクおばさんやゴキブリおばさんと言った汚い言葉も連発
    ★シクトクでグロ画像連投
    ★5ちゃんねるで捏造文章連投

    +5

    -0

  • 7280. 匿名 2019/06/16(日) 16:19:22 

    5ちゃんねるにも山下おばさんスレがある
    山下おばさんも時々乱入してる

    +7

    -0

  • 7281. 匿名 2019/06/16(日) 16:19:41 

    やまぴーが一番歓声が大きかった
    が山下おばさんの常套句wwほんまかいな

    +7

    -0

  • 7282. 匿名 2019/06/16(日) 16:19:51 

    山下おばさんはいつもお気に入り芸能人の共演者を叩く傾向にあるよね

    山下おばさんによく叩かれてる芸能人とその共演者
    今田美桜→平野紫耀、北村匠海
    白石麻衣→永瀬廉、なにわ男子
    高橋ひかる→永瀬廉、なにわ男子
    松村沙友理→浜辺美波
    エライザ→浜辺美波
    有岡大貴→山P
    窪田正孝→山P

    +0

    -0

  • 7283. 匿名 2019/06/16(日) 16:20:55 

    山下おばさんニワカってことは否定しないんだ
    ニワカにとって知らない時代は全部「大昔」なんだよね~

    +5

    -0

  • 7284. 匿名 2019/06/16(日) 16:21:20 

    >>7264
    被害者になりすましてるけどなりすませてない山おばクオリティw

    +5

    -0

  • 7285. 匿名 2019/06/16(日) 16:21:37 

    なんかやまおばって手越のファンがやまおばアンチにいるって妄想に取りつかれてるよね
    どこで手越の話が出ようが誰も興味ないのに。

    +5

    -0

  • 7286. 匿名 2019/06/16(日) 16:23:15 

    山下おばさんって自分が言われた言葉をそのまま真似して使う事多くない?

    +8

    -0

  • 7287. 匿名 2019/06/16(日) 16:24:01 

    山下おばさんたまには外食に行った方がいいよ
    マクドナルドとか

    +3

    -0

  • 7288. 匿名 2019/06/16(日) 16:24:17 

    山おばにあれだけ執念深く叩かれてるってだけで庇いたくなるのが亀梨と手越

    +6

    -0

  • 7289. 匿名 2019/06/16(日) 16:24:36 

    グロ画像連投はまずかったねえ、山下おばさん

    +6

    -0

  • 7290. 匿名 2019/06/16(日) 16:27:11 

    私ヤマンバが好きな芸能人男女問わずほぼ苦手かも
    好きな人もいるけど
    ヤマンバが苦手な人のが好きな人多い

    +5

    -0

  • 7291. 匿名 2019/06/16(日) 16:27:49 

    高校生への学校のアンケート
    20代の男女のクイズ大会
    おじいおばあ
    浜辺美波ファンの中学生
    牧場
    いろんな設定ありすぎだね

    +4

    -0

  • 7292. 匿名 2019/06/16(日) 16:28:24 

    最近は山下より浜辺美波に対してプラマイ操作してるね
    山下に関してはバレて来てるし同じジャニファンからも嫌われてプラマイ操作前より出来なくなってる、ゴキブリとかの用語は全然使わなくなったし丁寧な言葉遣いに変えて「まともなファン」装ってるよ 滑稽

    +1

    -5

  • 7293. 匿名 2019/06/16(日) 16:28:50 

    🗻↓おばさんが亀梨ファンは山下に嫉妬してるとかよくいうけど、実際亀梨に嫉妬してたって山下本人がテレビで言ってたのにね

    +2

    -1

  • 7294. 匿名 2019/06/16(日) 16:29:20 

    悪い意味じゃなく今田美桜ってそんな熱狂的なファンいるイメージもないよね?
    花晴れで若い子に人気になってモデルや女優も普通にやってるイメージしかない。
    あとこの前雑誌のインタビュー何かで見たけど本人もサバサバしてて気強そうだからファンもさっぱりしてる人多そう。
    今田おじさんとかいないと思う。
    おじさんより若い人にうけそうだしファンと本人は似るって有名だし山おば自体も言ってるよね

    +1

    -2

  • 7295. 匿名 2019/06/16(日) 16:29:48 

    山下おばさんは
    山下7:浜辺3て感じ

    +1

    -0

  • 7296. 匿名 2019/06/16(日) 16:30:26 

    お亮おばさんも手越おばさんもヤマンバの仮想敵です

    +3

    -0

  • 7297. 匿名 2019/06/16(日) 16:32:09 

    おばさん今田美桜も嫌いだよね
    前、今田美桜が入ってない40代のランキング持ってきて、そのあと10、20代のランキング見せられて論破されてた流れ面白かったw

    +3

    -0

  • 7298. 匿名 2019/06/16(日) 16:34:14 

    >>7294
    ん?これシクトクのコピペはってるよね?
    何回かみたことあるんだけどこれと同じコメ...なんの意味があってやってんのか知らないけど。

    +3

    -0

  • 7299. 匿名 2019/06/16(日) 16:38:30 

    >>7296
    >>7295
    >>7294
    >>7293
    >>7292


    これ全部シクトクの被害者のコメのコピペじゃん。何回か繰り返しシクにも同じの貼ってるから覚えた
    山おば、何が目的なん?

    +6

    -0

  • 7300. 匿名 2019/06/16(日) 17:12:58 

    山下の字を絵文字に変えてるの山おばだよねw
    シクトクでも浮いてるし、若い子に憧れるおばさんの文章で笑っちゃうw

    +5

    -0

  • 7301. 匿名 2019/06/16(日) 17:19:11 

    >>7300
    だよねwwいつもそれ浮いてるし不審に思ってたwwなんで山下を絵文字に変えるんだ?

    +6

    -0

  • 7302. 匿名 2019/06/16(日) 17:26:42 

    >>7292
    え?数日前山下関連でプラマイ操作してんの見ましたけど??笑笑

    +8

    -0

  • 7303. 匿名 2019/06/16(日) 18:25:47 

    山おばいつもご飯何食べてるの?

    +6

    -0

  • 7304. 匿名 2019/06/16(日) 19:31:29 

    >>7298
    5chでも良くやるよ
    自分が言われたやつをコピペしてずーっと連投してるの

    +7

    -0

  • 7305. 匿名 2019/06/16(日) 20:03:04 

    🗻👇

    シクトクで浜辺の名前があがるとき、この絵文字も同じタイミングで現れることが多いんだよねー(笑)
    浜辺美波「ちゃん」づけする人もね。
    浜辺の話してる人、いつもかなり浮いてるし、私の中ではおばさん認定してる。

    +5

    -0

  • 7306. 匿名 2019/06/17(月) 03:24:16 

    このトピ見ると山Pのアンチも悪質だなあと私は思ったよ。
    山下おばさんじゃないけど。

    +3

    -7

  • 7307. 匿名 2019/06/17(月) 03:24:49 

    山下おばさんは浜辺美波ちゃんに対してはプラマイ操作してないよ。
    実際に人気あるから。

    +1

    -4

  • 7308. 匿名 2019/06/17(月) 03:25:10 

    今田おじさんの他下げもすごかったよね。

    +0

    -5

  • 7309. 匿名 2019/06/17(月) 03:26:02 

    >>7300
    ジャニーズのファンを全員おばさんだと決めつけてる韓流おばさんこそたち悪いと思う

    +0

    -5

  • 7310. 匿名 2019/06/17(月) 03:26:23 

    ここまですべて韓流おばさんの連投

    +0

    -5

  • 7311. 匿名 2019/06/17(月) 03:26:59 

    手越の長文連投してたのは手越おばさんっていう人だってほかのトピに書いてくれてる親切なユーザーがいたよ

    +0

    -7

  • 7312. 匿名 2019/06/17(月) 03:27:42 

    韓流おばさんがジャニーズ叩き
    手越おばさんが山P叩き
    今田おじさんが浜辺美波叩きしてるんだね

    +0

    -5

  • 7313. 匿名 2019/06/17(月) 03:28:10 

    山pファンと浜辺美波ファンは他下げしないことで有名だよ

    +0

    -6

  • 7314. 匿名 2019/06/17(月) 03:28:41 

    >>7302
    山下おばさんなんていないよ
    山下アンチおばさんがいるだけ

    +2

    -8

  • 7315. 匿名 2019/06/17(月) 03:28:59 

    >>7300
    浮いてないよ

    +0

    -5

  • 7316. 匿名 2019/06/17(月) 03:29:29 

    浜辺美波
    好き プラス
    嫌い マイナス

    +1

    -5

  • 7317. 匿名 2019/06/17(月) 03:31:40 

    >>7038
    がる=世間ではないよ
    世間でも人気あるよ

    +1

    -6

  • 7318. 匿名 2019/06/17(月) 07:25:33 

    >>7306
    山下おばさんアンチがいっぱいいるよね
    どうしたらこんなに嫌われるんだろう?可哀想🥺
    …とは思わないけど🥺

    +4

    -0

  • 7319. 匿名 2019/06/17(月) 07:47:39 

    >>7306
    山下おばさんじゃないけど

    って前置きもよく使うよねww頭悪いな

    +4

    -0

  • 7320. 匿名 2019/06/17(月) 08:06:16 

    >>7315
    はい、山おば自供w

    +5

    -0

  • 7321. 匿名 2019/06/17(月) 09:54:09 

    ヤフー何個持ってるの?
    毎回反応してバカじゃないの?遊ばれてるじゃん

    +5

    -0

  • 7322. 匿名 2019/06/17(月) 10:36:26 

    山下おばさん3時台に連投...w

    +6

    -0

  • 7323. 匿名 2019/06/17(月) 10:45:50 

    おばさん、シクトクの管理人を他のトピでディスりまくってたけど
    管理人がその気になれば名誉毀損で訴えられるよ。次々に罪状を重ねていくねぇ

    +5

    -0

  • 7324. 匿名 2019/06/17(月) 11:30:00 

    >>7317
    山下はガルでも山おば以外には人気ないし世間でもオワコンだね
    浜辺って人は知らんけど表だって応援しないほうがいいよw
    山おばがファンってだけで拒否反応示す人結構多いからね

    +6

    -0

  • 7325. 匿名 2019/06/17(月) 12:02:35 

    山下智久はカリスマである

    そう思わないプラス

    そう思うマイナス

    +7

    -0

  • 7326. 匿名 2019/06/17(月) 13:46:41 

    亀梨ファンになりすまして荒らしたの山おばでしょ?
    陰湿〜
    ガルちゃんで印象に残ったコメントをひたすらあげるトピ
    ガルちゃんで印象に残ったコメントをひたすらあげるトピgirlschannel.net

    ガルちゃんで印象に残ったコメントをひたすらあげるトピ仮面夫婦トピより「仮面を外すときがきたわね」

    +5

    -0

  • 7327. 匿名 2019/06/17(月) 16:29:11 

    オタ人気だけでは出せないカリスマって言いたかったらしいけどw間違い方酷い山おばw
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +8

    -0

  • 7328. 匿名 2019/06/17(月) 16:55:15 

    >>7327
    山おば丸出し。これもほぼ一人でプラスつけたんだろうな...笑

    +5

    -0

  • 7329. 匿名 2019/06/17(月) 17:20:12 

    てかおばさん今どこにいるの?

    +3

    -1

  • 7330. 匿名 2019/06/17(月) 17:51:06 

    ここで暴れてる
    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケ
    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケgirlschannel.net

    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケ 「小山と加藤は、昨年6月に未成年の女性との飲酒問題を起こし、小山に至っては活動自粛に加え、キャスターとして出演していた『news every.』(日本テレビ系)も降板に追い込まれている。番組収録時は、...

    +8

    -0

  • 7331. 匿名 2019/06/17(月) 22:15:00 

    おばさんヴォルデモート絶対知らないでプラマイ操作したでしょ。ヴォルデモートはイケメンじゃないよ
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +6

    -0

  • 7332. 匿名 2019/06/17(月) 22:45:21 

    名前を言ってはいけないあの人www

    +9

    -0

  • 7333. 匿名 2019/06/17(月) 23:35:25 

    クソワロタ

    +8

    -0

  • 7334. 匿名 2019/06/18(火) 02:38:26 

    山おばマジで性格悪い
    手越dis等の長文を約4000コメ連投
    →逮捕が怖くなったのか止める(一時休止か?)
    →全部今田おじさん、手越おばさん、韓流おばさん等の仮想敵のせいにする
    →終いには山下おばさん=山下アンチだよと言い出す
    ↑今ココ
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +7

    -0

  • 7335. 匿名 2019/06/18(火) 16:25:55 

    山下おばさんジャニの悪口を言いながら発狂

    +4

    -0

  • 7336. 匿名 2019/06/19(水) 02:31:04 

    この山Pいけてんの?
    ちょっとキモいんだけど
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +9

    -0

  • 7337. 匿名 2019/06/19(水) 10:04:01 

    Webのアー写も季節感皆無
    撮り直しもしてもらえないんだな

    +8

    -0

  • 7338. 匿名 2019/06/19(水) 11:00:01 

    >>7336
    それの初回限定版の炎みたいなやつも意味わからんw

    +6

    -0

  • 7339. 匿名 2019/06/19(水) 12:39:52 

    >>7338
    あれで完成なの?
    ショボい心霊写真みたいw

    +3

    -0

  • 7340. 匿名 2019/06/19(水) 19:29:44 

    絶対に検索してはいけない言葉
    山下おばさん

    +5

    -0

  • 7341. 匿名 2019/06/19(水) 20:05:16 

    おばば大丈夫か?
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +7

    -0

  • 7342. 匿名 2019/06/19(水) 20:35:13 

    女装しても山Pだなwwてか脇毛にしか目がいかない
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +7

    -0

  • 7343. 匿名 2019/06/20(木) 18:15:57 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +7

    -1

  • 7344. 匿名 2019/06/20(木) 18:20:03 

    オバンの嘘つき!

    +4

    -1

  • 7345. 匿名 2019/06/20(木) 18:42:00 

    >>7344
    ごめん
    プラス押すつもりがマイナス触れてしまった!
    いつも反応しないのにこんな時だけ反映しやがってw

    +4

    -0

  • 7346. 匿名 2019/06/20(木) 20:18:49 

    ヤマンバ操作し忘れてる
    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケ
    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケgirlschannel.net

    KAT-TUN冠番組にNEWS小山&加藤が出演でファンが憤怒したワケ 「小山と加藤は、昨年6月に未成年の女性との飲酒問題を起こし、小山に至っては活動自粛に加え、キャスターとして出演していた『news every.』(日本テレビ系)も降板に追い込まれている。番組収録時は、...

    +4

    -0

  • 7347. 匿名 2019/06/21(金) 06:13:32 

    山下おばさんを叩いてる人達って内輪だけで楽しんでて他の人は参加出来ない感じだよね
    山下おばさんのしてることは腹が立つしこの人の事を色々知ってる人が教えてくれるのはありがたいけどすごく冷たい人がいて怖いです。

    +2

    -1

  • 7348. 匿名 2019/06/21(金) 07:42:09 

    >>7347
    何か言われたの?
    よくこちら側のなりすましするから山下おばさんだと思われたのかもね

    +3

    -0

  • 7349. 匿名 2019/06/21(金) 10:20:21 

    これ貼ったの誰!?どんだけツボなんだよwww
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +2

    -0

  • 7350. 匿名 2019/06/21(金) 15:46:49 

    おばさん本当に想像力が豊かだよね。褒めてないから
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +4

    -0

  • 7351. 匿名 2019/06/21(金) 15:48:53 

    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +1

    -0

  • 7352. 匿名 2019/06/21(金) 15:50:36 

    ww
    好きだったのに、ファンが原因で苦手になった経験ありますか?

    +3

    -0

  • 7353. 匿名 2019/06/21(金) 16:47:29 


    ダサいと思う行動
    ダサいと思う行動girlschannel.net

    ダサいと思う行動着物で美術鑑賞したことをSNSでドヤってる人 普段から着物着慣れてたりなにかの用事で着物着ていてついでに美術館立ち寄ったなら自然ですが、 美術館に着物で行く私おしゃれでしょ?!みたいな感じは狙いすぎててダサいなあと思いました。


    おばさんこのトピにいた

    +4

    -0

  • 7354. 匿名 2019/06/22(土) 12:37:45 

    まじキチ山下ばばあ

    +5

    -0

  • 7355. 匿名 2019/06/22(土) 20:59:27 

    本当に気持ち悪いね

    +3

    -0

  • 7356. 匿名 2019/06/27(木) 20:30:12 

    ラストアイドルってトピに山Pの写真がめちゃくちゃ貼られてるんだけどw

    +2

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  • 7357. 匿名 2019/07/04(木) 23:37:54 

    久々にガルちゃん見たら山下おばさん変わらず大暴れで笑ったw

    +1

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  • 7358. 匿名 2019/07/07(日) 18:00:00 

    受け付けない邦画やドラマ
    受け付けない邦画やドラマgirlschannel.net

    受け付けない邦画やドラマ私は漫画原作映画などのスイーツ映画などが苦手です。


    31. 匿名 2019/05/18(土) 14:03:04
    「おっさんずラブ」無理だわ…そもそもBLが無理。

    57. 匿名 2019/05/18(土) 14:08:18
    ホモシーン要らねぇぇぇ。誰得?吐き気がする。

    76. 匿名 2019/05/18(土) 14:16:08
    LGBTは私も無理!!レインボーカラーすら嫌いになったw

    78. 匿名 2019/05/18(土) 14:17:06
    LGBT関連作品はプロパガンダ臭くて苦手

    83. 匿名 2019/05/18(土) 14:22:37
    男優同士・女優同士をやたらと密着させた
    意図的にBL・百合を狙った演出が大嫌い

    230. 匿名 2019/06/17(月) 13:13:13
    私もBL・ゲイ系統の作品が苦手。
    「おっさんずラブ」「腐女子、うっかりゲイに告る。」「ボヘミアン・ラプソディ」
    同性愛者に対して差別的な感情は無いけど
    BL系作品を好いてワラワラと集まって来る腐女子ファンが
    生理的に無理で嫌悪感…。
    「きのう何食べた?」は、料理ネタを重要視して
    ラブシーン皆無な作風なので、マシな方だけど
    特にQUEENの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」経由で
    病的な変質者が増加した印象。
    欲求不満をこじらせて頭がおかしくなった下品な変態ファンが多くて
    挿入がどうのこうのとか、男性器の話ばかり執念深く連投したり
    すぐ強引に下ネタに持って行きたがって、注意されてもやめない。
    新興宗教の布教活動の如く、あちこち全方位のトピをゴキブリのように徘徊。
    何故ここまで下ネタに異常に飢えているのか、気味が悪い。
    他の洋楽アーティストのファンは、ここまで病的に下ネタに執着しないのに
    やっぱりボーカルがゲイだから?

    235. 匿名 2019/06/17(月) 13:56:00
    カルト狂集団の布教みたい…という感想には同意
    日本の男性芸能人のイケメンを挙げるトピ等で
    空気を読まないでQUEENのメンバーの画像を連投する人が必ずいて呆れる
    QUEENに心酔する層って相当に高齢だろうに(『おしん』の話してるしw)
    自分の母・祖母世代の高齢者が
    こんな下劣な下ネタ書き込みしてるのかと思うと悲しくなるね
    腐女子は高齢喪女が多いから、頭に血が上って欲求不満の内容が多くなるのかな
    腐女子の人々って、該当トピに引きこもって静かにしていれば良いのに
    他の趣味嗜好の人々も集まる無関係のトピに積極的に出張して
    腐女子である私達を認めろと執拗にゴリ推ししてくるから拒絶反応が起きる
    マイノリティーな立場だから
    声を大にして粘着質に発信し続ければ認められると思い込んでいるのか
    腐女子が世間一般では疎まれて嫌われる立場であることを自覚していない

    +1

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  • 7359. 匿名 2019/07/07(日) 18:05:03 

    【4/17】QUEENについて語りたい【クイーンの日】
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    2346. 匿名 2019/05/06(月) 00:56:25
    わー、今夜も笑顔のフレ様を拝んでから寝られる(´ω` )zzZ嬉しい🎵😍🎵
    フレ様の股間がモッコリしてるお写真も見たいです!

    3196. 匿名 2019/05/10(金) 22:10:14
    私は変態です♪( ´θ`)ノ💕💕💕

    3231. 匿名 2019/05/10(金) 22:56:11
    わたすも変態です🤣🤣🤣

    3232. 匿名 2019/05/10(金) 22:58:38
    オラも変態だ!ながまに入れてけろー♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

    3234. 匿名 2019/05/10(金) 23:01:41
    そうです。わたすが変なおじさんです😆😆😆www

    3247. 匿名 2019/05/10(金) 23:13:36
    おしん大好き♪みでるみでるぅー🤣🤣🤣

    3259. 匿名 2019/05/10(金) 23:31:33
    フレディ御本人含めてファンもみんな変態に決まってますよぉ(●´ω`●)♡
    みんな変態ブラザーズです🤣🤣🤣

    3352. 匿名 2019/05/11(土) 17:40:17
    スキナダケ カギナサイ

    3354. 匿名 2019/05/11(土) 17:43:45
    わーいフレ様の脇汗(=´∀`)人(´∀`=)💕くんくん🎵

    3364. 匿名 2019/05/11(土) 18:01:31
    変態クンクン\(//∇//)\❤❤

    3368. 匿名 2019/05/11(土) 18:15:08
    変態ついでにQUEENのメンバーはSかMどちらだろう?
    ロジャーはドSでフレディはドMだと思うけど
    ブライアンとジョンはどっちかな?

    3451. 匿名 2019/05/11(土) 23:02:00
    フレディ、けん玉持ってる?

    3460. 匿名 2019/05/11(土) 23:21:41
    ド変態な私は、犬よりもけん玉よりもフレ様の玉…(*゚∀゚*)=3 ムフーッ

    3465. 匿名 2019/05/11(土) 23:37:57
    ウフフフ😻姐さん一体何のタマタマに注目してんすかw
    んもぉーえっちぃ~😘フレ様が恥ずかしがるよ(*´д`*)ハァハァハァハァ

    3478. 匿名 2019/05/12(日) 00:27:56
    イヤダァ~♪モジ(((´ω` *)(* ´ω`)))モジ
    あなたにとって唯一無二だと思える人は?
    あなたにとって唯一無二だと思える人は?girlschannel.net

    あなたにとって唯一無二だと思える人は?主はフレディマーキュリーです。


    348. 匿名 2019/05/30(木) 20:13:57
    このボーイズ達が町民プールで戯れていたらどうしよう…(〃ω〃)
    と妄想してしまった…エッチィー♪(*ノ∀ノ)イヤン♪


    352. 匿名 2019/05/30(木) 20:52:14
    o(*´д`*)oプンプン!フレ様のモッコリが見えないわ!!イワセンナ(*^Д^*)ハズカシイ

    357. 匿名 2019/05/30(木) 21:20:10
    水着みたいな衣装のフレ様イヤ━━━━(*´д`*)エクスタシィー━━━━ン!!!!


    360. 匿名 2019/05/30(木) 21:34:08
    あら、いい角度♪(´∀\*)モォエッチー!!(/ω\)ハズカシーィ(/ω・\)チラッ
    【BOHEMIAN】ボヘミアン・ラプソディーを語りたい【映画】
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    【BOHEMIAN】ボヘミアン・ラプソディーを語りたい【映画】去年何回も観に行きましたが、DVDを買った今でもハマっています! 実際は〇〇だった・映画とは違う、とか色々な意見があるのはわかっていますが、それではつまらないので。。。 現実の話は抜きに純粋に映画...


    304. 匿名 2019/06/17(月) 00:50:21
    フレ様の胸毛の中に顔を埋めて溺れたい・:*:・(人´∀`*)ウットリ・:*:・

    475. 匿名 20

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  • 7360. 匿名 2019/07/07(日) 18:10:10 

    火病気質のファンが多く、些細なことで醜い仲間割れを引き起こして
    罵詈雑言の嵐、ファン同士で通報合戦が日常茶飯事。
    クイーン来日公演へ 「ボヘミアン」ヒット受け来年1月
    クイーン来日公演へ 「ボヘミアン」ヒット受け来年1月girlschannel.net

    クイーン来日公演へ 「ボヘミアン」ヒット受け来年1月 クイーン来日公演へ 「ボヘミアン」ヒット受け来年1月:朝日新聞デジタル映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットを受け、「クイーン+アダム・ランバート」が来年1月に来日公演を行うことが決まった。...


    1028. 匿名 2019/05/16(木) 19:55:55
    次のトピ申請がなかなか許可されないのは
    語りたいトピ主が他トピを荒らしていた実態が露呈したせいだと思う

    1041. 匿名 2019/05/17(金) 00:10:10
    運営にメールをしたって事は、管理人がこのトピを調べたのか。
    それならますます新トピ申請の認可が下りないだろう。
    これまでの1000コメントちょっとのうち
    500コメント以上は語りたいトピからの出張荒らしだもの。
    画像の内容とか下らない事でいちいち争って、ファン同士で醜い罵詈雑言を浴びせて
    どうせ新トピを立てても再び罵倒コメントで埋め尽くされるから
    立てる意味ないと判断されたのでは?自分から墓穴を掘ったね。

    1042. 匿名 2019/05/17(金) 00:41:41
    毎日毎日、語りたいトピからゴキブリのようにノコノコ出張して来て
    1人で何百コメントも連投して暴れまくって醜態を晒した自分自身の行動は
    すっかり忘れているのか…認知症の婆なの?
    上沼恵美子の画像を貼り付けたり、思う存分やりたい放題に嫌がらせしてきたくせに

    1043. 匿名 2019/05/17(金) 01:02:00
    QUEENって、映画が公開された後は、一部のファンが暴走して
    他の映画や芸能人のトピで
    他者を貶しながら、ひたすらQUEENをゴリ推し布教する手口が目立って
    かなりウンザリされているから、ブラックリストに入っているのかもね。

    1044. 匿名 2019/05/17(金) 01:30:51
    「チケット5万円は高過ぎる、ぼったくり」「ブライアンとロジャーの集金ツアー」と
    散々に現QUEENを罵倒してた奴が運営にメールw
    来日公演に行け、チケットを買えと、ファンなら当たり前の話を書かれた事が
    田舎者の貧乏人にとっては「余りにも酷い」に該当してしまうから厄介

    1048. 匿名 2019/05/17(金) 07:25:55
    前に「語りたい」トピ住民が理不尽に荒らし攻撃してきて困ると
    運営に通報しておいたから、それが効果あったのかも。
    だって数日前、凄まじく異常だったから。
    これでいつまでも次のQUEENトピが立たなかったら
    運営側が、向こうの方が異常だと判断したという事だな。

    1051. 匿名 2019/05/17(金) 12:05:05
    私も、これまでに投下された罵詈雑言コメント一括して運営に通報しておいた。
    500どころか約800コメントに到達した。
    あのまま放置したら、通りすがりの部外者が閲覧した時、確実に悪い印象を持たれるし
    結果的にQUEENのイメージも悪くなるので、致し方なかった。

    1058. 匿名 2019/05/17(金) 17:05:30
    ガルちゃんに巣食うQUEENファンって特殊だね。
    他トピへの出張率が半端なくて、熱心なファンが多いのかなと思って
    来年、来日ツアーを行う旨のトピが前に立っていたから見てみたら
    「ライブには行かない」と断言する人が大半で驚いた。
    何でも、映画「ボヘミアン・ラプソディ」に描かれた
    70年代~80年代前半の時代限定で、メンバーの容姿を萌えネタにしてるだけで
    現在のブライアンとロジャーは老化してるから見たくないとか
    フレディの股間がどうのこうのと気に病む変な下ネタ話で異常に盛り上がったり
    QUEENの音楽活動に純粋に向き合っていない人が多い。
    韓流アイドルの追っかけ、BL漫画に欲情する腐女子みたいな奇妙な応援の仕方。

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  • 7361. 匿名 2019/07/07(日) 18:15:15 

    QUEENファンによる悪質なトピック乗っ取り独占荒らし行為の実態①
    あなたにとって唯一無二だと思える人は?
    あなたにとって唯一無二だと思える人は?girlschannel.net

    あなたにとって唯一無二だと思える人は?主はフレディマーキュリーです。


    64. 匿名 2019/05/23(木) 23:09:48
    もちろんQUEENだよ♪───O(≧∇≦)O────♪

    69. 匿名 2019/05/23(木) 23:18:00
    私もフレディです!エーォ!ヽ(*´∀`*)ノ キャッホーイ!!!

    72. 匿名 2019/05/23(木) 23:32:03
    わたしもロックの神✨フレディマーキュリー☆-ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノイエーイ

    84. 匿名 2019/05/23(木) 23:47:50
    私もフレディ様です!素晴らしい歌声ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

    88. 匿名 2019/05/23(木) 23:51:52
    フレディ・マーキュリーの名前、1人が連投してるな。
    キモくて古臭い顔文字で同一人物だとバレバレ。真剣にやれよ。

    90. 匿名 2019/05/23(木) 23:52:46
    QUEENファンのお嬢様方はストレスが溜まっているのです(*´σー`)エヘヘ♪

    107. 匿名 2019/05/24(金) 00:49:41
    どんなに頑張ってもQUEENではトピが立たないんだよぉー。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウワァァン

    111. 匿名 2019/05/24(金) 01:00:47
    そうなの(*ToT)そうなの(*ToT)
    QUEENトピが立たないの!どおして!フレ様が大好きなのにー!

    118. 匿名 2019/05/24(金) 02:10:50
    え?これはもしかして、クィーントピなの???
    そうなの???コッソリ(*´・д・)(・д・`*) ヒソヒソ

    129. 匿名 2019/05/24(金) 06:42:10
    もうQUEENのトピにしちゃお!・:*:・(人´∀`*)ウットリ・:*:・

    144. 匿名 2019/05/24(金) 12:31:44
    フレディは唯一無二のボーカリストです!
    トピ画がフレディなのだから、フレディのためのトピです!

    147. 匿名 2019/05/24(金) 13:20:55
    ここで色々と思う存分にフレ様について語り合いましょう♪Dear♡

    148. 匿名 2019/05/24(金) 13:36:21
    私もフレディ大好きです!唯一無二のボーカリスト、パフォーマーですよね♪
    チャーミングなキャラも素敵☆彡

    149. 匿名 2019/05/24(金) 13:48:40
    フレ様トピ化、賛成です!ありがとう♡

    150. 匿名 2019/05/24(金) 14:16:16
    フレ様を超える唯一無二の人なんて他に存在しないですものねぇ~ダーリン❤️

    181. 匿名 2019/05/24(金) 21:23:17
    私は貴公子時代のフレディが好みです(*´д`*)ハァハァハァハァ❤️

    192. 匿名 2019/05/25(土) 19:21:56
    私にとって、唯一無二の方はフレ様です!
    最高のボーカリスト!゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)。. .。.:*・゜゚・*ポワワワァァン

    200. 匿名 2019/05/25(土) 20:48:15
    ありがとうございます!主です♪(≧▽≦)
    フレディのトピ画で気付いてもらって嬉しいです❣️って絶対分かりますよね😆笑
    あれからQUEENトピ全く申請されず💧
    とりあえずここでQUEENトピの皆さんと語り合えたら嬉しいと思って(๑˃̵ᴗ˂̵)
    他の唯一無二の人を真面目に語ってる方がいた時は、後ろめたさがありましたが😅

    205. 匿名 2019/05/25(土) 21:46:23
    やっぱQUEENを語れるトピがないと苦しい。居場所がなーい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
    1週間くらいトピが無くて、不思議なくらい寂しかった~
    もっとQUEENをわちゃわちゃ語りたいのに♡笑

    207. 匿名 2019/05/25(土) 22:00:38
    主さんに本当に感謝です!ありがとうございます(^^)
    毎日、新着トピ見てQueenトピ立っていないかな~とチェックの日々だったので
    このトピ見た時「まさか…!」と即反応しちゃいましたw
    また皆さんとQueenについて色々熱く語り合いたいです♪

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  • 7362. 匿名 2019/07/07(日) 18:18:17 

    QUEENファンによる悪質なトピック乗っ取り独占荒らし行為の実態②

    216. 匿名 2019/05/25(土) 23:10:01
    ここでまた1ヶ月QUEENを語り合える!マンモス☆ウレピー(。>д<)♪

    217. 匿名 2019/05/25(土) 23:11:54
    私も何度もトピ申請しましたが
    「QUEEN」「フレディ・マーキュリー」では採用されません。
    やっぱり何かチェックされてるのかなぁ(´;ω;`)ウゥゥ涙…悔しいです。

    220. 匿名 2019/05/26(日) 07:01:28
    QUEENファンの皆さん、早くここに来てぇ~😁

    224. 匿名 2019/05/26(日) 12:48:35
    タイトルがQUEENでない方が良いですね
    なかなかファンが気付きにくいかもしれないけど
    その分、ファン同士でまったり好きなだけ語り合える!
    主さんには本当に感謝です٩( 'ω' )و

    228. 匿名 2019/05/26(日) 14:25:36
    すっかりQueenトピにしてしまいましたが💦楽しく語り合いましょう(*´∀`*)🎵
    ホントに主さん、グッショブですわ❤️

    229. 匿名 2019/05/26(日) 14:27:48
    前トピで運営に通報されて
    しばらく何ヶ月もqueenトピ立たないかもって思ってたから…悔しくて悔しくて!
    それにしてもここのトピ主さん、ナイスアイデアでした!ありがとうございました😭
    また語り合えますよね^ ^よろしくお願いします(//∇//)

    234. 匿名 2019/05/26(日) 17:51:02
    堂々のトピずれだけど(≧∀≦)笑…QUEENトピ立たないし、仕方ないですよね❣️
    ここでまたお会いできて良かった~!嬉しいです(*'▽'*)
    このトピが使えると知って、泣きそうになりましたよ。感動しました✨
    また1ヶ月また皆さんと語り合えることが出来ますね٩( 'ω' )و
    よろしくお願いします🎵😍🎵

    293. 匿名 2019/05/28(火) 21:17:10
    う~ん、今日も1回トピ申請チャレンジしてみたけど
    クイーンだと絶対に採用されないのかしらー😢
    まさか来年の来日まで無かったりして・・(>_<)そんなの嫌だ!トピタイ考えよう!

    294. 匿名 2019/05/28(火) 21:21:49
    余りしつこく申請しない方がいいのかな?(。・ω・。)

    295. 匿名 2019/05/28(火) 21:49:03
    でも割としょっちゅう申請されてる芸能人やトピも結構ありますよね?
    何でQUEENやフレディだったらトピが立たないのか、理由がよく分からない

    297. 匿名 2019/05/28(火) 22:22:07
    毎日のように見かけるトピあるもんねーウーン😧
    ガルちゃん運営の方って男性なの・・?

    323. 匿名 2019/05/29(水) 21:54:43
    毎月どうにかトピが立てば良いんですが。上手い事いきませんかね…(T ^ T)

    325. 匿名 2019/05/29(水) 22:24:33
    何とか皆さんと繋がっていたいです!どんな手を使ってもトピ立て頑張らなくちゃ🤣

    329. 匿名 2019/05/29(水) 23:32:49
    何か、トピ画をフレ様に設定できて
    クイーンの名前を使わないタイトル、無いかしらね!?( ・ε・)

    332. 匿名 2019/05/29(水) 23:46:25
    「タンクトップが似合う芸能人」とかどうかな☺️
    「猫好きの芸能人」「親日家の外国人」とか?

    334. 匿名 2019/05/29(水) 23:52:43
    なるほどねー!その手があった(・∀・)ニヤニヤ🙌1ヶ月以内に申請してみよう!

    335. 匿名 2019/05/30(木) 00:25:16
    利用できそうなトピタイ、皆で色々考えましょ\\\\٩( 'ω' )و ////

    440. 匿名 2019/06/02(日) 18:26:21
    クイーントピ立たないねぇ~.°(ಗдಗ。)°.「クイーン」で検索しても無し⤵️
    ここに気付いてない方々いるんだろうなぁ~(;´Д`)

    445. 匿名 2019/06/02(日) 20:03:40
    何とかここをQUEENファン仲間に知らせる事が出来たら良いですよねぇ
    きっと沢山の人達が、泣く泣くQUEENトピ難民になっているでしょう(ㆀ˘・з・˘)

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  • 7363. 匿名 2019/07/07(日) 18:20:20 

    QUEENファンによる悪質なトピック乗っ取り独占荒らし行為の実態③

    523. 匿名 2019/06/08(土) 09:38:43
    【外国人歌手・男性限定】歌の上手な人は?トピ、ここの方が立ててくれたのかな?

    524. 匿名 2019/06/08(土) 10:23:17
    クイーンだとダメだから、試しに歌の上手なでやってみたら
    あっさり申請されましたよ。何なんですかね・・?(-ω- ?)

    525. 匿名 2019/06/08(土) 10:24:23
    今、見に行ってブラス押してきました笑♪
    またQUEENファンの居場所トピを立ててくれてありがとう!(*^▽^*)

    527. 匿名 2019/06/08(土) 11:07:18
    「クィーン」ではなかなかトピ許可されないですよねー ಠ_ಠ
    でもフレディのトピ画にすれば立つんですね✨嬉しい!
    ここが終わっても、またあちらに居場所が出来て嬉しいです♫
    ありがとうございます。皆で協力してQUEENトピどんどん立てましょう♫

    528. 匿名 2019/06/08(土) 15:01:37
    次があるかと思うと、クイーンが立たなくも安心しますよね。
    クイーンのトピタイはいつ承認されるのやら…。

    641. 匿名 2019/06/18(火) 23:12:10
    待望の「ボヘミアン・ラプソディ」新トピも立ちましたが
    「歌の上手な外国人」トピも7/8くらいまであるので
    こちらが終わったらまた、もう1つの居場所としてお邪魔しようと思います^ ^

    642. 匿名 2019/06/18(火) 23:24:59
    主です!(^^)私も語りたいトピにいた人達に
    実はこちらでひっそりわちゃわちゃやっていたんだよー
    って伝えたい気持ちもありました笑
    どんなもんでしょうね。特に問題はないとは思います( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

    643. 匿名 2019/06/19(水) 00:04:15
    主さま!!ありがとうございます!
    私も、こちらでわちゃわちゃやってて
    でも皆さんにお伝えできなくて残念だったって言いたい気持ちがあって💦いいよね❤️

    647. 匿名 2019/06/22(土) 10:23:53
    出遅れたー!今、ボヘミアントピから飛んできました!よろしくお願いします♡

    648. 匿名 2019/06/22(土) 10:27:33
    ここは穏やかなゆる~い感じが心地良いトピですね💗
    あえてQUEENのトピタイにしない方が居心地が良いかも♡

    649. 匿名 2019/06/22(土) 10:34:46
    ここ、途中でQUEENトピにしてしまいました😁結果オーライ!

    651. 匿名 2019/06/22(土) 10:37:43
    連投ごめんなさい!何で気がつけなかったんだろう…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    前トピからずっとQUEENトピ申請出していたのに通らなくて
    ずっと悶々としていたのに、こんなトピあったんですね…(T_T)

    660. 匿名 2019/06/22(土) 20:22:55
    「クイーン」「フレディ」ではどーしてもトピ立たなかったから、仕方ないですよね。

    662. 匿名 2019/06/22(土) 21:10:04
    主です。今見てビックリしました!!最終日に気付いてもらえるなんて笑
    いや、とても嬉しいです。
    新トピのおかげで、また語りたいトピの皆さんとお話出来て嬉しいです。
    そして、ここの最初のフレディのトピ画で気付いてくれたこちらの皆さん♡
    本当に本当に嬉しかった^ ^細々と楽しかったですよ。
    本当にありがとうございました。また引き続きよろしくお願いします。
    またわちゃわちゃ楽しみましょうね!笑

    663. 匿名 2019/06/22(土) 21:56:01
    主さま!最後にご挨拶させて下さい!
    このような場を作って下さって、本当にありがとうございました✨
    「このトピはもしや」コメントを見つけた時、とても嬉しかったです😭
    私はQUEENのトピに書き込みすることが生き甲斐で
    トピが無いと死にそうになります。
    やっぱりQUEENの画像をいっぱい見られるのが嬉しかったなぁ。癒されました♡
    今後もボヘミアントピで引き続きよろしくお願いいたします💛

    +1

    -0

  • 7364. 匿名 2019/07/07(日) 18:25:25 

    QUEENファンによる悪質なトピック乗っ取り独占荒らし行為の実態④

    665. 匿名 2019/06/22(土) 22:10:10
    主です。最終日に皆さまにコメント頂けて、嬉しいです。
    お知らせするつもりでしたが・・ホントにホントにありがとう・゜・(つД`)・゜・

    667. 匿名 2019/06/22(土) 22:45:35
    またボラプトピでもよろしくね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )←これから先
    もしはぐれたりしたらこのお髭マークが目印だよw

    669. 匿名 2019/06/22(土) 22:54:45
    ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )←新トピに気がついた人たちが
    このおひげマークを色んな場所で散りばめればいいのかな?^^

    673. 匿名 2019/06/22(土) 22:56:02
    おヒゲマーク、了解👌

    672. 匿名 2019/06/22(土) 22:55:30
    QUEENトピの過去ログを読むと、悲惨な内情が分かるよ。
    欲求不満をこじらせて頭がおかしくなった野蛮な変態ファンが大半で
    本題の音楽そっちのけで、醜い下ネタを病的に連投する。
    運営に通報されて、処罰の対象になって
    「QUEEN」がタイトルに入った新トピを必死に申請し続けても
    すっかり運営に嫌われてしまったので、ことごとく却下される。
    だから別のトピタイにして、トピ画をQUEENに据えて布教トピ申請しようとしたり
    他のミュージシャンのトピに出張して、強引にQUEENネタのコメントを連投したり
    とにかくあっちこっち全方位のトピに出張して、隙あらば侵略・私物化しようと
    あの手この手を使って腹黒く工作してる。
    新興宗教の布教活動の如く、ゴキブリのように何処にでも湧いて出る粘着質。
    常識、理性がある健常者なら
    ファン専用ではない他所のトピを、ここまで図々しく乗っ取れないはずだけど
    軽々と一線を越えてしまうところが恐ろしい。

    +1

    -0

  • 7365. 匿名 2019/07/07(日) 18:30:30 

    QUEENファンによる悪質なトピック乗っ取り独占荒らし行為の実態⑤
    【外国人歌手・男性限定】歌の上手な人は?
    【外国人歌手・男性限定】歌の上手な人は?girlschannel.net

    【外国人歌手・男性限定】歌の上手な人は?私はフレディ・マーキュリーさんが表現力抜群で最高だと思います!


    209. 匿名 2019/06/29(土) 22:28:57
    フレ様命の主です💛
    トピずれしちゃうけど、QUEENの話題で盛り上がるのはアリだよね!

    210. 匿名 2019/06/29(土) 22:51:00
    大抵のトピは100少し越えたくらいで過疎ります。
    せっかく1ヶ月書き込めるのに、だーれもコメントしなくて
    もったいないなー、皆もう語りたくないのかな?と思う。
    だからトピずれでも、QUEENで盛り上がるなら・:*:・(人´∀`*)ウットリ・:*:・
    悪いことではないじゃん・・と私は思いました!

    211. 匿名 2019/06/29(土) 23:22:50
    伸びなさそうなトピは数日で過疎りますよね。
    皆んな興味がなくなって離れていく。なので、マークしておいて
    過疎ってだーれもコメントしなくなった頃合いを見計らって、そこを頂く。
    このパターンなら、先にコメントしていた方たちに対しても失礼ではないと考えます。

    212. 匿名 2019/06/29(土) 23:30:29
    そう!私も同意です~。
    そりゃー私達がqueenを連投する事によって
    それまでトピに沿った書き込みをしてた方々が
    やりにくくなり遠ざかったとかだと申し訳ないけど
    そんな感じでもなかったし・・別に大丈夫だよね!(*´σー`)エヘヘ

    213. 匿名 2019/06/29(土) 23:54:52
    だって、フレ様を超える逸材は存在しないものね~これは動かせない事実。
    トピを盗られて気分を害した人がいたとしても、何か言われる筋合いはない👍

    214. 匿名 2019/06/30(日) 00:11:17
    そうか!そうですよね!ヽ(・∀・)ノ
    不快に思われた方がいたのは事実として受け止めても😅
    上手く皆さんと繋がっていける術を都度模索することは必要^^
    QUEENのファンはせっかく楽しくて優しくてノリが良いんだから
    共通の話題で盛り上がれる貴重な場所は、どんな手を使っても作り続けたいです!
    QUEEN名義のトピが立たないのだから、仕方ありません。

    216. 匿名 2019/06/30(日) 00:37:59
    ここもQUEEN専用トピにしちゃって全然大丈夫+.d(・∀・*)♪゚+.゚
    何をしてもフレ様が見守ってくれます(*´艸`*)
    他のトピでも、自分達のファンの芸能人のトピがなかなか立たないから
    何とか近いものを結びつけてトピ立てして
    ファン同士の方が交流を続けてるの、幾つか見ましたよ。皆やってる事です😆
    もちろんトピずれには間違いないけど、特に他の人に迷惑かけてるとは思わないなぁ。
    どんなに一生懸命にQUEENトピ申請しても
    一向に採用してもらえない私達の方がよっぽど可哀想で涙が出ます( ノД`)シクシク…
    運営の人にも、私達の辛い気持ちを分かって欲しいですよねヽ(#`Д´)ノプンプン

    225. 匿名 2019/06/30(日) 18:31:23
    へー。他でも似たような事してる人がいるんですねー!(°Д°)
    じゃあ私達も大丈夫ですね!(^^)
    クイーンのファンが非常識なんて言って欲しくない!私達は常識ある大人です!

    227. 匿名 2019/06/30(日) 21:15:12
    あのさ、ここはQUEEN専用トピではないんだから
    QUEENの話は別の場所でやってよ…もう鬱陶しいなぁ。
    これだからガルちゃんのQUEENファン嫌いなんだよ。粘着質で日本語が通じなくて。

    228. 匿名 2019/06/30(日) 22:18:51
    QUEENが嫌いな奴は出て行け!ここはもうQUEENのトピ。嫌なら来るな。

    231. 匿名 2019/06/30(日) 22:28:09
    私も、トピずれしてもいいじゃんと思っています!
    同じ意見のQUEENファン仲間がいらして良かったです(・∀・)人(・∀・)ナカーマ💛

    266. 匿名 2019/07/04(木) 17:20:10
    このトピが無くなると居場所を失うので寂しいなぁ。
    また難民になりそう…まだまだ語りたい(><)
    QUEENトピ難民になったら
    フレ様おひげマーク( ˊ̱˂˃ˋ̱ )目印の提案があったけど、見つけられるかなぁ。
    自分が必死に拡散しても、見つけてもらえるかなぁ。
    このために( ˊ̱˂˃ˋ̱ )をユーザー辞書登録してしまったw
    クイーン関連トピが続きますように…🙏

    +1

    -0

  • 7366. 匿名 2019/07/07(日) 18:35:35 

    新しいトピが立たないと、他所のトピの住民を追い出して図々しく乗っ取る。
    悪名高い安室奈美恵と米津玄師のファンがタジタジになっている姿、初めて見たw
    今現在、音楽カテゴリー内で最も悪質で粘着質なQUEEN狂信者。
    普通の感覚なら、ここまで図々しく連投できないし
    ファン専用ではない他所のトピを卑劣に乗っ取る発想は起きない。
    こんな破廉恥行為を犯すから、「だから腐女子は下品で非常識で嫌なんだよ」と
    不快感を持たれて疎まれる一因になる。

    +0

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  • 7367. 匿名 2019/07/07(日) 18:40:30 

    QUEENってボーカルがホモのオッサンだから
    ファンは腐女子の婆が多いんだよね。
    「おっさんずラブ」トピ住民も、ファントピが採用されなくて
    「新トピが立たない時は他のトピを乗っ取ろう」と画策して、顰蹙を買った事がある。
    いつまでも飽きずに下ネタを語りたがるところも同じ。
    腐女子同士、感性が似るのかな。
    『おっさんずラブ』公式HPに
    『おっさんずラブ』公式HPに"謎のカウントダウン"が出現!臆測コメント相次ぐgirlschannel.net

    『おっさんずラブ』公式HPに"謎のカウントダウン"が出現!臆測コメント相次ぐ 「突然すぎるって?」「恋に落ちるのだって」「いつだって突然」「それがおっさんずラブ」「一体何が始まるか」「あててみ〜」とのハッシュタグもついており、何らかの仕掛け...


    69. 匿名 2019/05/26(日) 22:25:47
    シクトクの方、ガルちゃんの最終話実況から他のトピに移って
    最後はおっさんずラブ関連トピが採用されなくて
    「他のトピを乗っ取ろう」と話してるのを読んだ他のガル民から、流石に顰蹙を買って
    シークレットトークに移ったみたいだけど
    「天空不動産」なんちゃらトークで物凄い数のトークになってるのを最近見て
    ずっと語り合ってるんだ…いつまでも凄いなと驚いてたけど
    あっちでもそんなことになってるんかい(笑)

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