ドラマ「Nのために」観てた人！

[403. 匿名]

nさん、みなさま。おはようございます。>>395さん、ありがとうございます。お言葉に勇気づけられています。>>394です。
394は>>383さんのコメントに導かれての考察…のつもりでした。だけど、ずいぶんひとりよがりだったかもしれません…ごめんなさいm(_ _)m。383さんのおっしゃる通り、希美ちゃんをさざなみ事件の罪の共有から開放するために、成瀬くんは真実を伝えに行きますよね。
ただし、それは島を出てからは15年後のことです。成瀬くんが『杉下は俺を守ってくれた。』と自覚したのは実はスカイローズガーデン事件のあとだと、はっきり高野さんに話しています。
火をつけた犯人と疑っている自分を、なぜ杉下は嘘をついてまでかばってくれたのかは、わからない。成瀬くんはスカイローズガーデン事件当日まで、"罪の共有"という希美ちゃんの本当の胸のうちを知らずにいた。だから、島を出るあの日に限定すると、まだ高校生だった成瀬くんの心を占めていた思いは、希美ちゃんの誤解をとく…という罪や罰についてというよりは、やっぱり、希美ちゃんが広い世界へ出て行く邪魔をしたことへの謝罪と、これからは別々の道を歩んでいく希美ちゃんと自分とお互いへの、素直なエールではなかったのかな、と思いました。

それでは、島を出た後の大学生の成瀬くんは、東京でひとり何を想って過ごしていたのでしょうか。
これはドラマのなかできちんと描写のある場面ではないので、ある意味すべて妄想長文wですが…これもまたひとつの解釈としてどうかお許しくださいm(_ _)m

大学で勉強して…でもその先に何か目標があるわけでもない。何のために学ぶのか自分の生きる道を模索しながら、新しい環境、人間関係に馴染んでいく。
けれど、奨学金のおかげで学費の心配はないながらも生活費のすべてを自分のバイトで賄う現実は、そう甘くはなかったはず。そうした辛さに直面するたび、同じ空の下、今日もどこかで、自分と同じかそれ以上の苦労をさせてしまっているだろう…希美ちゃんのことが片時も頭の隅から離れなかったのではないか。
杉下。君はどうしてる？…杉下に会いたい。
きっと同じ東京なら、いつかどこかですれ違う…人で溢れる雑踏の中につい杉下を探してしまう。
もし偶然出会うことが出来たなら、その時、君は笑ってくれるだろうか？ 杉下への後ろめたさ…会いたい気持ちと真逆の会ってはいけない気持ちも交錯して、それ以上動けない。
君は思いもしないだろう。ただ、杉下に会いたい気持ちが不安で寂しい今の自分を支えてくれている。

君を愛しています…会えない中で日々確かになるこの気持ちは、いつか言葉にして君に伝えられる日が来るのだろうか。