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1349. 匿名 2016/08/29(月) 18:11:57
これはアスペルガー症候群に限った話だし、ちょっと長いけど。
障害がないとされていても犯罪者になることはあるし、真面目に生きてる障害者もたくさんいるから
障害者=犯罪者みたいなレッテル張りは絶対やっちゃいけないよね。
でも、犯罪を予防するために適切な対処をすることは大事なのかなと思う。
誰でも自分の子どもが障害を持つことだってあるから、正しい知識を身に着けておくことは必要と思った。
犯罪というのはそもそも大きな倫理的な問題です。犯罪が起こるということは、誰かが傷つき、被害者が生まれます。放置していい問題ではありません。
アスペルガー症候群と犯罪には関係がないと断言するだけでは、ダメなわけです。実際に関係があるのか、関係がないのか精査したうえで、もし関連がないなら明確にその事実を示す必要がある。逆に関連が認められたならば、対策を打たなければいけない。本書の問題意識というのはここにあります。
一方で、アスペルガー症候群と犯罪というワードが結びつくことによって、アスペルガー症候群への差別や犯罪予備軍のような見方が生まれる可能性はある。それもまた問題なのです。
あちらを立てれば、こちらが立たずという状態なのです。アスペルガー症候群の特性と犯罪の関連性を精査するには、それをトピックとして取り上げる必要がある。しかし、そのことによって差別が生まれるかもしれない。
アスペルガー症候群の特性と犯罪について詳しく分析し対策を講じる必要がある。犯罪では被害者が生まれるため、原因究明は避けては通れません。一方で、そのような分析はアスペルガー症候群への差別や犯罪者予備軍という見方を広めるかもしれない。
どちらかの選択をすると非難を受ける可能性があます。このような対立状態であるため、言論の沈黙が生まれています。最初にリストを示したように、社会の注目を浴びた事件の中でアスペルガー症候群という診断がされた事件は山のようにあります。もう少し着目されてもいい論点だと思います。しかし、この問題には誰もが納得して、平和な解決を生み出せる「解」が存在しないため、積極的に論じようという人はなかなかいないのが現状です。
拙著では第三の道を示しています。まず、犯罪を予防する手立てがいくつかすでに発見されていること。そして、社会資源の配置を適切にすることによって、犯罪を予防するがある程度可能になることがわかっていることを指摘しています。特に、早期発見を行い、自閉性をもった子どもの育て方を親に伝えることによって、身体的虐待やネグレクトを防ぐことができ、犯罪はある程度は減少することにはエビデンスがある。また、薬理学的アプローチや高密度行動介入など心理療法が有効だという示唆もあります。
アスペルガー症候群への差別や犯罪者予備軍という見方を広まる恐れと犯罪のメカニズムを明らかにして犯罪被害者を出ないことを天秤にかければ、後者の方が重要だと私は考えます。加えて、あらかじめ介入をすることによって犯罪性のリスクを減らすことができるならば、それが最善の道ではないでしょうか。犯罪被害者がうまれることも防ぎ、加害者になる人も少なくできるというのが、現在のところの最善の選択だと考えています。
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毎年、数件のペースでアスペルガー症候群が関係する重大事件が起こっています。昨年は佐世保の事件のほか2件でアスペルガー症候群の存在が指摘されています。