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1. 匿名 2016/08/27(土) 11:58:28
■奨学金打ち切られホームレス生活の国立大4年生
6年前に大学進学に伴い熊本から上京した。3人兄弟の長男で、父親の年収は300万円程度。仕送りは期待できず、学費、生活費のすべてを自分で工面するしかなかった。入学当初は授業料5万円、家賃4万円、食費3万円、その他(交通費、教科書代など)5万5000円を奨学金月額8万円とアルバイト収入10万円、計18万円でやりくりしていた。しかし、「アルバイトに追われるあまり」留年してしまい奨学金を止められた。
アルバイトしても足りず、生活費を切り詰める日々となった。3年生の1年間は住む家がなくホームレス状態だったという。「ほんとうはダメなんですが、大学の構内や公園、友人の家に住んでいたこともあります」
■卒業しなければ就職ままならず・・・残るのは巨額の奨学金返済
児童養護施設の出身で都内の私大大学3年生の女子学生は、日本の文化を学びたいと進学した。授業料と生活費にかかる月額22万円を工面するため奨学金14万円を借り、残りを1日3か所のアルバイトで頑張った。しかし、体調を崩し休学。それでも生活のためにアルバイト先を辞めることはできなかった。復学するためアルバイトを減らすことにしたが、奨学金を借りられる上限まで増額したため、将来の返済額は1000万円まで膨らんでしまった。
対策はあるのか。東京大教育研究センターの小林雅之教授は「所得のない人には月額2000円の返済、所得のある人は所得額に応じた返済ができる奨学金制度がこれから始まります。それに給付型の奨学金も検討されています。財源が問題ですが・・・」+17
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奨学金だけでは足りず、アルバイトに追われて体調を崩し、やむなく中退に追い込まれる学生が増えている。残るのは多額な奨学金の返済だが、大学中退者の就職は厳しく、自己破産するケースが後を絶たない。奨学金破産が1万件に上る実態を伝えた6月2日(2016年)放送の「奨学金破産の衝撃」に、多くの学生から反響が寄せられた。さらに取材を進めると、新たな奨学金破産の実態が見えてきた。