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42. 匿名 2025/12/08(月) 15:52:41 [通報]
狐つきの原因と思われる病気
「抗NMDA受容体脳炎(抗NMDAR脳炎)」で、特に若年女性に多く、卵巣奇形腫(皮様嚢腫)を合併することが非常に多いです。
これは、卵巣腫瘍から放出される抗原が免疫反応を引き起こし、脳のNMDA受容体を攻撃することで発症する自己免疫性脳炎で、精神症状や運動障害、けいれんなどを起こし、早期の腫瘍摘出が治療の鍵となります。
抗NMDA受容体脳炎の概要
原因: 卵巣奇形腫(成熟嚢胞性奇形腫)が引き金となり、脳の神経細胞にあるNMDA受容体に対する自己抗体が作られることで発症します。
特徴:
発熱や頭痛などの風邪症状の後、統合失調症のような精神症状(幻覚、妄想、興奮)、不随意運動、けいれんなどが現れます。
若年女性(18~45歳)に多く、成人女性の約半数で卵巣奇形腫が合併します。
治療:
免疫抑制療法(ステロイド、免疫グロブリンなど)が中心です。
卵巣腫瘍の摘出が非常に重要で、早期に摘出することで症状の改善や再発予防が期待されます。
卵巣腫瘍と脳炎の関係性
腫瘍からの抗原: 卵巣奇形腫に含まれる神経組織からNMDA受容体(抗原)が放出され、免疫システムがこれを異物と認識して攻撃を開始します。
腫瘍非合併例: 脳炎発症時には腫瘍が見つからず、後に(数ヶ月~1年後)腫瘍が出現するケースや、腫瘍がないのに脳炎が起こるケースも報告されています。
重要なポイント
若年女性で原因不明の精神症状や運動障害、けいれんが起きた場合、抗NMDA受容体脳炎を疑い、婦人科医と連携して卵巣腫瘍の有無を迅速に確認することが不可欠です。+2
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