ガールズちゃんねる
  • 254. 匿名 2025/11/03(月) 20:00:40 

    >>3
    森友問題、続いて加計問題が起こった。私は自分が昭恵夫人を取材していたという経緯もあって、この問題に強く惹かれた。

    なぜ、どうして、このような問題が起こったのか。事件の全体像や本質を知りたいと思ったのだ。ところが次第に国会での野党の追及や、メディアの報道は、誰が、いつ、どのような忖度をしたのかという一点に傾いて隘路(あいろ)に陥り、私の疑問はそのまま胸に残って解消されなかった。

    だからこそ、二〇一七年十二月に本書が単行本として刊行されると、すぐさま読んだ。そして、ようやく答えを得られたと感じた。

    ふたりが知り合ったのは四十年以上も前のアメリカ。南カリフォルニア大学での留学生仲間だった。やがて、それぞれ父親から地位と財産を受け継いだふたりは、互いに便宜を図り合う仲となる。周囲を巻き込み、「公」を蝕むほどに。

    彼らの関係性が大きく変わるのは、小泉政権下で進められた規制緩和、「教育の自由化」以降だと本書から知った。
    それまでの規制が取り払われ、教育事業も新規参入のできるビジネスへと変貌していく。加計理事長はこの機運を捉えて、安倍を後ろ盾とし、事業の拡大を図っていくのである。

    少子化が進む日本で二〇〇〇年以降、私立大学が次々と新設されていったのも、こうした事情による。一九九五年時点で五六五校だった大学は二〇一九年現在、七八〇校。

    これだけ増えれば一方で、倒産する大学が続出してもよさそうなものだが、そうした話はあまり聞かれない。助成金という名の税金が投入されているからだろう。もちろん、学生の定員割れが続けば経営は苦しくなるし、私学助成金も減額される。
    そこで日本人学生だけでは定員を満たしきれない新設大学は、留学生をかき集めるのである。

    関東進出が長年の夢であった彼は政治力を駆使し、安倍の力も借りて、過疎化に悩む千葉県銚子市にまず千葉理科大学(現・千葉科学大学)を新設する。だが、肝心の学生が集まらない。そこで留学生を求めて海外へと手を広げていくのであるが、これを後押ししたのもまた、安倍首相夫妻だった。首相の応援が効いて、加計学園はフィリピン最大の日本語学校と業務提携することに成功している。

    さらには、ミャンマーへも進出するが、ここでは安倍昭恵夫人がより大きな役割を担ったと、本書に詳しい。

    昭恵夫人は、森永製菓の創業者一族という恵まれた家庭に生まれ、幼稚園から聖心女子学院に通ったが、勉強もスポーツも苦手な劣等生で系列の四年制大学には進学できず、人と自分を比べては落ち込んでいたという。内向的で政治家の妻になってからも人前に出ることが苦手だった、とも。これは私自身が彼女にインタビューをした際、本人から直接、聞いたことである。

    ところが、彼女は夫が総理になり、首相夫人を経験してから大きく変貌を遂げる。自分に自信を持つようになり、自分に目覚めていったのだ。自分が動けば周囲を変えることができると感じるようになり、「私を利用してもらいたいと思った。人と人とをつなぐこと、それが私に与えられた使命だと気づいた」が持論になる。

    同窓の先輩である作家、曽野綾子のアフリカにおけるボランティア活動に同行して感激した夫人は、自分も同じようなことをしたいと考え、夫の勧めもあってミャンマーを選んだという。
    そして、二〇〇六年から毎年、まだ軍事政権下にあった同国を足しげく訪問。
    夫人は「ミャンマーに貧しい子どもたちのための寺子屋を作りたい」と考えるようになるが、その夢は加計理事長の支援により、あっさりと実現する。

    その後、二〇一一年にミャンマーが民主化され、二〇一二年に第二次安倍政権が誕生すると半年後、安倍首相は財界人約四十人を連れてトップセールスに赴くのだが、その政府専用機には加計理事長も同乗していたと本書は明かす。

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