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6872. 匿名 2025/11/15(土) 00:00:27
>>6468
🍃『秋風ストリート』
最終話
午後2時半。
黒板アートを一通り描き終えると、最終的な仕上げに入った。黒板の左側と右側にはメタセコイアの並木の後ろに広がる青空に舞う木の葉。下方にはススキが生え、辺りには鳥やトンボが飛び、明るい秋の雰囲気が出せたと思う。
「不死川さん、今月のおすすめはこの辺にドカンと入れちゃって大丈夫ですか?」
「おー、いいっすねェ!」
真ん中におすすめメニューと金額を数行書いていく。
下の方には弟さんのキッチンカーの宣伝も忘れずに。
『SHINA's Burger @駅前ロータリー よろしくね!』
小さくハンバーガーとポテトのイラストも添えて。
「玄弥さん、頑張ってますね。私もまた買いに行きますね!」
「おー、よろしくお願いします!あいつはあいつなりに頑張ってるみたいなんで…ガル田さんに作ってもらったメニュー表もすごい良い感じっすよねェ」
「ありがとうございます!玄弥君、彼女が出来たのかな?こないだ駅に行った時に楽しそうに女性と話してましたよ」
「あー、なんかそんな感じですね。いちいち俺に言わねェけど、何となく勘づいて」
「さすがお兄さん」
皆こうして、自分の生きる道を作り上げている。何かを作り出して楽しく生きている人にアートを通して寄り添える事はとても楽しいし、刺激になる。
時に心無い言葉は届くけれど。これからもこの自分で生きていくしかない。過去は変えられないし、他人の想いも変えられない。
「あの、ガル田さん」
「はい?」
「今年のクリスマスは平日ですが、ご予定は?」
「クリスマス…は、いつも通り派遣の仕事してると思いますよー!」
「…良かったら、仕事の後、うちに飯食いに来ませんか?店は営業するんですが、その、俺ご馳走しますんで。ていうかご馳走させてください、俺の作るクリスマスディナー」
思いもよらぬ言葉を聞いて、心臓が跳ね上がる。
「えっ、いいんですか⁈…よろしくお願いします!」
私たちは微笑み合った。いつの間にかリピートされていた何周目かのヴィヴァルディが、その後訪れた気恥ずかしい沈黙もかき消してくれた。
店を出て通りを見渡すと、なんだかいつもより明るい。黄色や茶色の落ち葉が舞い、路上でかさかさと音を立てる。乾いた秋の風が冷えた頬を撫でる。上を見上げると雲ひとつない青空が私たちの無限の未来を示してくれるようだった。
なんだか今年の冬はいつもより楽しくなりそうだ。
終わり🍁
+25
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6881. 匿名 2025/11/15(土) 00:41:38
>>6872
わー!完結に立ち会えた!コメントしながら追いかけてました。小粋なキッチンカーSHINA’s Burgerも好きだったけど、ビストロSHINA’sもおしゃれでどちらも本当にあったら良いのにと思いながら読んでました。不死川さんやガル子さんの思いにグッときたり共感したり…強い心を持ってる二人が素敵でした。クリスマスディナーはきっと特別なお料理を振る舞ってくれるんだろうな。お腹も心も満たされる(いや、むしろお腹は空いてくるw)素敵なお話ありがとうございました✨+16
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6899. 匿名 2025/11/15(土) 04:03:29
>>6872
美味しそう🍝であったかくて幸せなお話をありがとうございます(*´`)♡
私まで背中を押してもらったようで、頑張ろ💪🏻って思えました
2人に幸せな冬が来ますように…🫶🏻💕+13
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6907. 匿名 2025/11/15(土) 07:22:42
>>6872
大好きなあのお話しの🍃さん編✨とワクワクしながら読んでました。
お料理の描写が美味しそうで、黒板アートの様子やお店の雰囲気も目に浮かぶようで本当楽しかったです!
凛として自分の足でしっかり進むガル子さんと不死川さん、とても素敵で応援したくなるし元気付けられたし、そんな2人がそっと寄り添う未来を感じさせるラストがとても好き💕
素敵なお話しをありがとうございました😊+15
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