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172. 匿名 2025/05/28(水) 08:48:33
駄菓子屋は子どもの社交場であると同時に胸高鳴るワンダーランドでした
ストロー入り寒天、赤いスモモ、凍らせたアンズパック、ホームランバー、のらくろガム、紐アメ、紙砂糖、チョコバット、甘いお麩、酢ダコに酢イカによっちゃんイカ
おばけケムリ、丸メンコ、コマ、ほのかに香る紙石けん、色とりどりのおはじき
チェーリングをつくる小さな丸い輪っか、つなげれば華やか首飾り
挙げきれないほど大好きなものにあふれていた店内、断腸の思いでひとつだけを選んだものです
よく通ったのは貸本屋を併設した駄菓子屋さん
普通の少女マンガと少年マンガはもちろん、さがみゆき先生など恐怖マンガも大ファンでいろいろ借りて読みました
貸出料は一日、二日で10円〜50円くらい
コミックより週刊誌と月刊誌の新刊が一番高くて一番人気だった
バラ売りされた月刊誌の付録は大人気商品のため、欲しい場合は発売日に早く買いに行かないとすぐ売り切れてしまう
すべてが宝物で大切で、捨てる物なんて何ひとつなかった幼いあの頃
大人になった今でも胸の中、かけがえのない思い出としてキラキラ輝き続けているのです+4
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