アメリカGDP 1月～3月期－0.3％ トランプ関税影響でマイナスに転じる

[146. yuri]

>>135
お話されている、「輸入がGDPを押し下げる」はおかしい、という主張をうまく言語化できなくてずっと悩んでいたんですが

つまりはこういうことでしょうか

「輸入Mは必ず国内需要の構成要素であるCかIかGを持ち上げる(押し下げない)」

例えば…
GDP=C+I+G+(X-M)において

ex.外国製品の購入
M+2000、C+2000、GDP±0

ex.外国製中間財を使ったの製品の購入
M+2000、C+3000、GDP+1000

ex.トランプ関税による駆け込み輸入
M+2000、I+2000、GDP±0

輸入MがGDPを押し下げると聞いてしまうと、輸入が国内需要の構成要素のCや IやGを押し下げる、景気減速をもたらすイメージを持たれてしまうかもしれないけど

実際には、CやIやGを押し上げ、最終的なGDPへの影響はプラスもしくはニュートラルになります

[149. yuri]

>>148
わあ…ありがとうございます！
「差し引く」採用されて嬉しいです

確かに、国内需要から差し引く、が正解ですね
GDPはもうすでに差し引かれているものだから

「輸入品は(国内で生産されていないものなので、国内生産を意味する)GDP算出において、国内需要から差し引きます」

で大丈夫でしょうか

それにしても専門家からみても問題なく、かつ一般の方にも伝わる表現ってすごく難しいなと思いました

あと、先のコメント>>146で、GDPへの輸入の影響を、プラスもしくはニュートラルと書いたんですけど
輸入を差し引いて残ったGDPのプラス部分は、国内での付加価値を表していて輸入によるプラスではないから
「GDPへの輸入の影響はニュートラル」というのが正しいのかなと思いました

お話されていた、国内製品が海外製品に駆逐されるという文脈だと、また少しニュアンス違ってきますよね
GDPはすごく難しいです

[150. Hicks]

>>149
>>146に書いてくれてるように輸入することで生産ができる面もあるんで、プラスになることはあり得るし、たぶん多くの場合は輸入は生産にはプラスに寄与する

たとえば天災や戦災による供給毀損で輸入が一時的に増えることはありえるし、この場合はGDP減少もあり得るけど、輸入増→GDP減の因果の方向はよくわからないと思う
不況なのに通貨高になって産業の空洞化が進んだ結果として国内製品よりも外国製品の方が安いから輸入増、そして国内製品は益々売れなくなるから廃業倒産しまくって失業増えてのGDP減少もあり得るけど、この状況は特殊、一般的ではない

少なくとも一般論として「輸入増がGDPを押し下げる」なんてことはジャーナリストなら書いてはいけない、正確性を重んじるならばなおさら

あと、供給制約に直面してる米国や今の日本では、GDP統計の各需要項目をみてGDP成長の要因を論じることの意味は薄れてると思う
新聞テレビはいまだにGDP統計みて消費が弱い輸出が増えた輸入が減った、とかああでもないこうでもないと報道してるけど
生産が不足してる状態では、需要側はその生産物を消費なのか投資なのか政府支出なのか輸出なのか、なにに使ったかを表すにすぎない
総需要不足のときのように消費が弱いから減税してあるいは政府支出をしてGDPを引き上げてやる、なんてことは単純にはできない状況