ガールズちゃんねる
  • 9556. 匿名 2024/04/30(火) 09:35:02 

    >>482
    まとめの話題が出てるので作っときます
    
    🪦🕯️Part16の供養場所🕯️🪦

    書いたけれども置き場のない話、悩んで投下できないものがあればここへどうぞ⚰️💐⛪️手厚く供養しますので、振り返らず安心してゴールまで走ってください👻🐦‍⬛

    トピの基本ルール厳守、🐚と⚠️も必要に応じて記載お願いします👼

    +40

    -4

  • 9573. 匿名 2024/04/30(火) 11:32:49 

    >>9556 ⚠️

    「悔しいけれど、今の私の実力では到底敵わない。でもこの状況ってあまりにもフェアじゃないわ。日本の夏は高温多湿。彼は空気中の水分を…
    まぁそれはあなたには関係のないことだけど、とにかく私は不利なの。惚れた弱みとか関係なく。
    ここは二人で乾燥地帯へ移動し、決着をつけるべきだと思いませんか?
    カタールはどうかしら。いやほんと純粋に。変な意味じゃなく。夜景とかオアシスとかラグジュアリーなこととか私は全然興味…」
    「何のことを仰っているのか存じ上げませんが、教祖は予定が立て込んでおりますので。申し訳ありません」
    「くっ…!今日も門前払い…!」

    +31

    -7

  • 9575. 匿名 2024/04/30(火) 11:50:13 

    >>9556
    既に投下済みの子達も紐付けすれば供養して頂けるのじゃろうか…

    +26

    -2

  • 9833. 匿名 2024/04/30(火) 21:26:45 

    >>9556
    供養お題失礼します
    一応🐚かな?

    髪の毛を高い位置で結んだむいくんがガル子の前に現れてね
    「どうしたの?その髪型…」
    ってガル子が言ったらね
    「元服だよ。御館様が、無一郎もそろそろ元服して、ガル子さんとの事キチンとしなさいって」
    って正式に結婚の申し込みに来てね
    顔を赤らめたガル子が
    「嬉しいけど、むいくんのおろし髪見れなくなるの寂しいなぁ」っ照れ隠しに言ったらね
    「逆でしょ?僕のおろし髪はガル子しか見れなくなるんだよ…」
    って耳打ちするんだぁー!!!



    お話のラストに思いついてたシチュなんだけど、今書いてる世界線のむいくんはこんな刺激的なこと言わない感じになって来たのでこちらで供養させていただき、なんとかこのシーンねじ込めないかと言う未練を断ち切らせていただきます!!
    ありがとうございました!!

    +35

    -5

  • 10018. 匿名 2024/05/01(水) 07:06:01 

    >>9556供養させて下さい
    ⚠️何でも許せる方⚠️痣寿命⚠️他キャラ友情出演、女子キャラ(家族)を思わせる表現あり⚠️以前、別場所に落としたお話をリメイクしたものです

    『残桜』 (1/2)

    咲き渋っていた桜がようやく満開になった。今年も、ガル子とあの桜を見に来た。
    川沿いの土手には見事な桜並木、足元には菜の花が広がっている。その行儀のいい桜の列から少しばかり離れた位置にある、一本の桜。

    その姿が自分自身と重なるようで、なんとなく心惹かれる場所だった。理由を問うたことはないが、ガル子もこの桜の木が気に入りのようだった。

    「義勇さん。今年もこうして隣で桜を見上げてくれてありがとう」
    ──礼を言うのは俺の方だ。
    「私と一緒にいてくれてありがとう」
    ──それも俺の台詞だ。
    「…大好きです」
    ──それも俺の台詞だ。もう新たに大切な人を作るのは御免だと思っていたのに。

    簡単な一言ほど、簡単には口に出来ない。特に最近は。ガル子の足枷になる。

    おそらく来年の桜は一緒に見られない。

    だから、俺の思いなど口にすべきではない。俺がいた痕跡は、なるべく残さない方が良い。
    ガル子の膝に頭を預け、微睡みの中でそんなことを考えていた。


    「義勇、起きろ。義勇」
    「──!?なぜ…」

    忘れもしない、あの懐かしい宍色の髪が目の前を過ぎった。

    「時間が限られているから手短に言う。お前は間違ってる。残せ。伝えたい言葉も、共にあった痕跡も。男なら」
    「……邪魔になるだろう。ガル子はまだ先の長い人生を生きるんだ」
    「ならば、お前はなぜあの羽織を?」
    「それは……」
    「すまない、時間だ」

    夢、だったか。
    羽織…亡き人に触れられるかのような、姿が見えずとも共にあるかのようなその感覚を、俺は知らず知らずのうちにどれだけ拠り所にしてきただろうか────

    +37

    -16

  • 10099. 匿名 2024/05/01(水) 12:43:23 

    >>558 お題 季節外れ
    >>9556 お題 part16供養

    来年に持ち越すほどでも無くて削除寸前だったけど、 >>10020 お題『連絡先断られた』を発見して踏みとどまりました。新緑眩しい季節にこんなの落としてごめんだよ…🥺

    ⚠️季節外れ⚠️供養⚠️解釈違い💎

    3月14日。毎年恒例のことだが、放課後の職員室はずっと騒がしい。女子生徒が入れ替わり立ち替わり現れては、人気の教師たちに『お返し』を催促するのだ。

    「お返し貰いにきたー!」
    「おう、遅かったな。これで最後だわ」
    そしてまた女子生徒が宇髄先生の元にやってきた。

    「今年はお返し何個用意したの?」
    「57個」
    「すっご!モテモテじゃん!先生今までの人生でモテなかったことあるの?」
    「あるよ」
    「うっそぉ?フラれたとか?」

    女子生徒の声のトーンが一段上がる。年頃の子にとっては堪らない話題だ。

    「…連絡先聞いたのにはぐらかされたり。チョコ催促したんだけど貰えなかったり」
    「だっさ!」
    「俺の真剣さが伝わらなかったんだなぁ。すげー後悔したわ。お前も想いを伝える時は真剣に行けよ」
    「…ちょ、ちょっと!?ウズセン、今日語るじゃん!そういう話もっとききたい!」
    「これ以上は秘密。はい、もう下校時刻!早く帰れよ」

    ええ〜と残念そうな声とピシャリとドアが閉められる音。遠ざかる女生徒の笑い声と足音。賑やかなひと時が終わり、人も疎な職員室が放課後の落ち着きを取り戻す。


    「…ねぇセンセ。さっきから気配消してるつもりかもしれないけど」

    ──すぐ隣の席で肩を窄めて小さくなっていた私に、彼が静かに呟く。

    「聞いてたでしょ?今の話」
    「…………ハイ」

    両手で顔を隠したまま、小さく頷く。頭の中は混乱してるし、自分が今どんな顔をしているかもわからない。多分顔は赤い。

    確かに。連絡先を聞かれたことがあった。その時は職場の男の人との距離の測り方がわからなくて、何となく有耶無耶にしてしまった。
    バレンタインの時、確かに宇髄先生からチョコを催促された。でもそれも「俺にくれないの?」っていう軽い雑談のノリだったはず。
    …そういえば当日も紙袋いっぱいのチョコを抱えた宇髄先生が不満そうに「先生からのが欲しい」と言っていたような…?でもでも、それだってとても本気とは思えなくて!

    (つづく)

    +27

    -7

  • 10149. 匿名 2024/05/01(水) 15:09:04 

    >>9556
    書くだけ書いたけど置き場所がないので、供養させてください。

    『What a pity it isn't sunny.』
    1/2
    数個を残して、処理を済ませたむき海老は、冷蔵庫へ。夜に使うからね。
    「───さて、」
    目の前には、大量の海老の頭と殻。
    もったいないし、一品作りますか!

    フライパンにみじん切りのにんにくとオリーブオイルをじっくりと熱する。香りがたったら、中火でさっきの海老の頭と殻を炒めて、ブランデーを加えてさらに加熱。
    水分が減ってきたところで、白ワインを加えてフライパンの底をかき混ぜて火を止める。

    もうひとつのフライパンにみじん切りのたまねぎ、セロリ、にんじんをしんなりするまで炒めて、1つ目のフライパンの中身とトマト缶、ローリエ、塩胡椒を加えて煮詰める。木べらで潰すようにしながらシノワで濾して、ソースパンで温めてから生クリームを加えて
    、少しかために仕上げる。これでアメリケーヌソースの出来上がり。

    バタールをスライスして、アメリケーヌソースを塗って、茹でたブロッコリーと焼いた海老をいくつかのせて、シュレッドチーズをかけてトーストしてみる。薄くオリーブオイルを塗っただけのバタールも一緒に。
    これを重ねれば、ホットサンド完成。

    他の具材は、めんたいポテトサラダ、スモークサーモンと野菜の焼きマリネ、それからあんことクリームチーズ。この2つはバタールだけを先に焼いて少し冷めてから挟む。あ、あんこの方はバター塗ろう。

    ***

    「ただの出勤日に持ってく弁当じゃねェw」
    ホットサンドが大量に入ったバスケットを前に、ワーカホリック教師が笑う。

    「海老が悪いのです。全ては海老神の思し召しです」
    「神様の頭むしって炒めて砕いてたよなァ……」
    「おいしく食べることが一番の信仰でしてよ?」
    「それには同意しますわァw」
    ちゃんとお嬢様口調で返してくれるんだw
    低音が怖いけど、ノリいいなw

    +21

    -10

  • 10943. 匿名 2024/05/02(木) 22:35:50 

    >>9556
    長いお話ですが、餃子パーティーに参加しそびれて置き場所がないので、供養させてください。

    『料理は大人のおままごとだから』
    1/4
    豚肉を茹でてる間に、粉の計量。
    3つのボウルそれぞれに、200gずつの薄力粉と強力粉と、少しの塩、200mlのお湯を入れて混ぜる。1つのボウルに収まらないし、合計1.2kgの粉の塊を上手く捏ねられそうにないから3つに分けちゃった。
    捏ねてきれいに纏まったところで、ボウルにラップをして室温で寝かせる。

    Cafe Wisteria自慢の、年代物のカウベルが鳴って、地下のお店にちょっと風が入る。
    「喫茶店ではお見かけしない生地ですねェ」
    「閉店後はいろいろ出てくるお店ですのでね」
    「昼間は忙しかったかァ?」
    「世間はGWだし、お客さんは普段の半分だよ。ワーカホリックな数学教師は、ちゃんとごはん食べる時間あった?」
    「お前が作った弁当あんのに飯抜きで働くわけねえだろォ?つーか、別にワーカホリックなつもりはねえんだけどなァ……」
    「えっ、───無自覚?」
    「わざとらしく『───』つけんじゃねェ!w」
    日曜日も「いろいろ気になる」なんて理由で出勤するような人なのにね。

    「はい、コーヒーとマスターの気まぐれケーキですよ」
    コーヒーと一緒に、フロマージュブランで作ったチーズケーキを出す。ハイチェアに座って私も休憩。カウンター越しに向かい合ってコーヒーを飲む。この距離感、好きなんだよね。
    「いつもながら絶品だよなァ」
    「ありがと」
    時々お店でも出すから、このケーキも食べ慣れてるだろうに、わざわざ感想をくれるの嬉しい。

    「……………」
    10年以上経っても、好みの顔ってブレないものだな。つい見つめちゃう。
    「どうしたァ?」
    「───相当忙しい?目の下、クマさんが遊びに来てる」
    「年度明け、軌道に乗ったらすぐ休みってのは、どうしてもねェ」
    「学生さん側もペース狂うよね、GWって。気候の面では確かに旅行しやすいけどさ」
    「そんで旅行疲れから回復しながら中間テストへ向かうんだよなァ」
    「ああ、身に覚えが……」
    親がこの「Cafe Wisteria」のマスターだった頃、お客さん少ないからってお店を閉めて、家族旅行に行くのがGWだった。

    +27

    -11

  • 10970. 匿名 2024/05/02(木) 23:43:41 

    >>9556
    供養させてください
    ⚠️
    🌫️



    私は今、生まれて初めてレンタル男子という物を利用しようとしている。
    待ち合わせの時間よりあえて少し早めに着いた私はベンチに座ってその相手を待っていた───

    きっかけはただの興味本意…。なんとなく見てみたサイトで彼が目に止まった。何日も何日も悩んでようやく予約ボタンをクリックして今日に至る。

    まさか自分がレンタル男子を利用するとは思わなかった。自分には全く関係ない世界だと思ってた。
    すごく緊張する───……でも相手は同じ歳だし、そういう世界のプロなんだし、この緊張なんてきっと取り越し苦労なはず。
    そう思いながらも私は緊張で下を向いていた。


    「…ガル子、さん?」
    聞こえてきた声に目を開けると足元が見える。
    「はっ…はい…」
    返事をしながら顔を上げると、そこには写真で見てた男の子がいた。
    私の幻影だとわかってはいるけど、少女漫画みたいに彼の周りにはたくさんのお花とキラキラのプリズムが見える。

    「初めまして。『レンタル男子キメダン』の無一郎です」
    「初…め…まして……」

    笑顔の彼と目が合ったその瞬間、世界が止まったかと思った─────



    終わり

    +28

    -8

  • 10993. 匿名 2024/05/03(金) 00:19:59 

    >>9556
    供養🙏🏻
    ⚠️🍶🐚闇?
    (🔥さん、殉職描写あり)
    (ヒロイン未亡人)
    ⚠️なんでも許せる方向け⚠️

    「お受けになればいいのに」
    「そう簡単に言うな」
    未だに黒々と豊かにその相貌を彩る眉を潜めて旦那様はため息をついた。
    先程、御館様の鴉がこの屋敷に舞い降りて、旦那様に対して産屋敷家の警護をするよう要請したのだった。
    この人のことだから、二つ返事でそれを受けるとは思っていなかったが、そんなに思い悩むことなのかと少し驚くくらいに旦那様は悩んでおられた。
    「だが俺は責務を放棄した」と、拳を握りしめてこれ迄何万回も繰り返した懺悔の言葉を絞り出した。
    「だったら尚更、このお話をお受けするべきです」
    最初は共に涙を流した。次に明るい言葉をかけ、それからたまに叱咤した。けれどこの人が本当に必要としているものはきっとそういうものじゃない。
    「御館様をお守りください。お話を受けるのです」
    そうきっぱりと旦那様に告げる。
    杏寿郎様が殉職されてから暫くの後、旦那様はお酒を断たれた。それだけではなく、人知れずその肉体を鍛え上げ、誰も知らぬところで再び剣をその手に取った。
    それは触れる度に大きくなる肩の筋肉や、精悍さを増していく顎の線。それから、肌に触れられるとごわつきを感じる手のひらが私に彼の魂が息を吹き返し始めていることを教えてくれたのだった。
    「……俺に出来るだろうか」
    「ええ、出来ますとも」
    握り締められたままの手を取り、その指に口付けた。
    「私が"男"にして差し上げましょうか?」
    熾火のように暗い炎の瞳を覗き込む。
    「……言ったな」と、彼の炎がゆらりと鎌首を持ちあげた。

    悲願まで、あと少し。天の星となって眠る夫に心で詫びる。
    慚愧の業火に灼かれる私をどうぞお許しください、と。

    終わり



    +27

    -17

  • 11472. 匿名 2024/05/03(金) 23:20:44 

    >>9556 供養🙏1/2 ⚠️🐚はないけど雰囲気が🐚かも

    この気持ちは、恋じゃなければ良いと思っていた。

    煉獄課長に密かに想いを寄せる女性社員は少なくない。
    淡い恋心から本気の恋まで想いの深さは様々で、想いを伝える人もいれば秘めたままでいる人もいて三者三様だ。

    華やかな見た目、明朗快活な性格でいてもの凄く男らしい。
    私がつい煉獄課長を目で追ってしまうのも外見や人柄が目立つから、という理由だけだ。
    それ以上の理由なんてない。

    その日はたまたま急用が立て込んで通常業務に遅れが生じて残業せざるを得なかった。
    みんなが帰ったこのオフィスには私と煉獄課長の二人しかいなくなっていた。
    「よもや…」
    静かなオフィスに課長の口癖が小さく聞こえる。
    ついそちらに目をやると課長と目が合ってしまった。

    「取れそうだなと思ってはいたんだが、ボタンが完全に取れてしまった」
    「大丈夫ですか?」
    眉毛を下げる煉獄課長に、私はただお決まりのような台詞を投げかける。
    「まあ、もう帰るだけだからな。明日クリーニング屋に頼むことにする」

    そうか、このままボタンが外れたまま帰宅しないといけないのか…
    遠目に課長を見てみると、上から三番目辺りの胸の辺りのボタンが取れてしまっているようだ。
    あまり裁縫に自信はないけど…
    「応急処置で良ければ、私がボタンを付けましょうか?」
    私が提案すると、課長はホッとしたように「助かる」と言って私の隣のデスクへと移動した。

    「脱いだ方が良いだろうか?」
    「あ!いえ…」
    脱ぐなんてとんでもないと思って咄嗟に否定したがすぐに後悔した。
    縫いやすいようにと、喉元のボタンから胸元の取れたボタンまで、煉獄課長は上から順にボタンを外してくれた。
    普段は隠れている首元から胸まではだけた課長が目の前に座り、針を持つ私の手のすぐ側には課長の胸板がある。
    膝はぶつからないようにと課長は大きく足を開いて椅子に座っている。
    針を持つ手が触れてしまいそうな距離、課長の吐息を手元に感じそうな距離だ。

    私も課長の肌に触れないように注意したし、煉獄課長も吐息が私にかからないように配慮してくれているようだった。
    課長はゆっくりと大きく息を吸うと、吐くときも時間をかけて細く、その呼吸のたびに課長の胸が大きく上下した。

    続く

    +29

    -9

  • 11769. 匿名 2024/05/04(土) 15:44:01 

    >>9556供養 >>783闇・病み

    監禁DAYS①
    ⚠️病み⚠️解釈違い⚠️🍊供養

    「がる子ちゃん。おはよう」
    「…おはよう」
    「今日も可愛いね」

    善逸くんは家を出る前に私を起こす。

    「朝ごはんにいつものお味噌汁作ってあるからね。お昼ご飯はがる子ちゃんが焼いてくれたパンで卵サンド作ったから食べて」
    「…うん。ありがとう」
    「いってきます」

    私の額に唇を落とすと、善逸くんは部屋を出ていった。
    ガチャリと玄関の鍵が閉まる音がする。


    「田舎で生活したいなあ」

    ちょっとした愚痴のつもりだった。仕事に疲れ、都会の満員電車に揺られて帰る生活。確かには会社の人間関係は合わないし、疲れていたけれど本気で辞めようとまでは思っていなかったのに──

    「いいね。田舎暮らし。人も少なくてのびのびできそうだし?」
    「善逸くんもそう思う?電車にギュウギュウに詰め込まれる生活なんてもう嫌」
    「俺はがる子ちゃんと一緒ならどこでもいいけどね」

    学生時代にバイト先で知り合った善逸くんは大人しくて静かな人だった。髪は派手に染めてるのに口数も少なくて、よくわからない人。

    ある時、お客さんの子供が泣き出した。大きな声で泣き叫ぶ子のお母さんも泣いた理由がわからなかったようで、狼狽えていたところに善逸くんが子供用のスプーンとフォークを持っていくとピタリと泣き止んだ。いつのまにかテーブルの下に落としてしまったようだ。

    「我妻くんどうしてわかったの?」

    子供が泣き出した時、善逸くんはレジでお会計を担当していたのに。

    「…まぐれかな?」

    困ったように笑う。初めて目にした善逸くんの笑顔。私の中で善逸くんはよくわからない人から何か気になる人に変わった。

    気にして善逸くんを見ていると、本当によく気がつく人だった。お客さんでも仕事仲間でも誰かが困っているとすぐに気がついてさりげなくフォローする。さりげなさすぎて、私は今まで気がついていなかったんだと思う。
    そのうち私は善逸くんのことを男の人として意識するようになった。それに気づいてか、たまたまなのか───善逸くんは目が合うと微笑んでくれて、私に話しかけてくるようになった。
    自然な流れで一緒に帰るようになって程なくして交際を始めた。

    今思えば──すでに善逸くんの手の内で転がされていたのかもしれない。

    ──続

    +29

    -7

  • 12373. 匿名 2024/05/05(日) 18:47:41 

    >>9556
    供養のお題をお借りします
    リボンの騎士な伊黒さん🖼

    初めて描いたニ次絵🖼オスカルなむいくんに🌾やコメント頂けて嬉しくて
    ペンを買って描いてみた二枚目ですが
    モチーフがリボンの騎士だったのがイマイチ合わなかったかも💦
    そして何より伊黒さんの魅力が出せてないですがここで供養させて下さい!
    🐍嫁さんたちすみません🙇‍♀💦
    次のPartまでにはもっと練習します!

    +41

    -12

  • 13603. 匿名 2024/05/07(火) 12:43:56 

    >>9556 供養場所🪦
    ⚠⚠特殊 ⚠何でも許せるかた向け 


    吾輩は、生まれつき他の者より知能が高く、声帯が優れていた。

    この声帯によって、知らず知らずのうちにたくさんのおなごが、吾輩に恋をしてしまうようだった。総じておなごは、私の声を聞くなりぽっとなり、体を寄せて近づいてくるのである。

    しかしながら、吾輩は、恋というものにはめっぽう疎く、一つも気乗りがしないのである。

    まずもって、吾輩はこの知能と声帯をもつが故、鬼殺隊の一員として、いやトップに立つものとしての使命を負っている。他の者を統括し、極秘の情報を伝えるのだ。

    そんな中、出会った不思議なおなごが居た。
    彼女は、吾輩が庭で休んでいるとよく現れて、吾輩をなぜて、綺麗な鼻歌を聞かせるのである。吾輩のひどく小難しい話ぶりにも合わせて嬉しそうに話をする知的なおなごであった。

    色恋に一切興味を持ち得なかったはずの吾輩の心はすぐに変わっていった。白く柔らかな肌をもつ君に、いけない気持ちを抱いてしまったのである。
    彼女と吾輩とは一切繋がれるわけもないのに。

    なまじ、知能が高い分、人の心には敏感になる。このおなごも吾輩を特別に想っていた。彼女と精神を通い合わせて語ることは、厳しい鬼殺の合間の安らぎの時間だった。

    ある昼下がり、彼女は吾輩に接吻をした。
    しかしながら、吾輩はそれを避け飛び立つ様に逃げた。これ以上は許されぬことであった。

    吾輩たちは、明日も命がわからない身同士。恋をするのは叶わないのである。

    それ以前に───
    吾輩たちは、「種」がちがうのだから。

    来世、鬼の居ない世に生まれ落ちるならば、神は一つだけ願いを叶えてはくれないだろうか。
    どうか吾輩を人間としてこの世に生まれさせて欲しい。或いは──彼女を鴉として。

    現世は吾輩の命を、この使命に捧げよう。
    だからどうか、願う来世を── 

    吾輩は煌々と輝く皓月に、カァと鴉らしい声を力一杯届けた。



    タイトル『かすがいがらすの恋慕🐦‍⬛』お館様の鴉のお話でした。

    +33

    -2

  • 13612. 匿名 2024/05/07(火) 13:01:30 

    >>9556
    ⚠️供養
    ⚠️カオス


    冒険者ガルコ•ダァ•ガマが推しという新大陸で発見した文明は?っていう⚠️お題を喉元まで出しかけてたんだけど
    今考えても意味不明すぎて投稿する押さなくて良かったんやでって今思ってる(供養させておくんさい🙏💦)

    +22

    -5

  • 13927. 匿名 2024/05/07(火) 22:30:54 

    >>9556
    いつ書いたか分からないけど最後のセリフだけメモに残ってるの発見して、季節もちょうど春だし〜と思って書いたはいいものの気恥ずかしくてなかなか落とせなかったので供養させてください🙏


    ⚠️🐚🔥
    【苺の香りに包まれて♡】

    「む?何やらいい匂いがするな!」
    甘い香りに誘われ、彼がキッチンへとやってきた
    「ふふふ。ご近所の方に苺をたくさんもらったから食べきれない分はジャムにしてみたよ♬ちょうど味見してたとこ!」
    「そうか!俺も味見してみたいのだが…」
    「あ、そうだよね。ごめんね、ちょっと待ってね。」
    と、私が新しいスプーンを出そうとすると大きく温かい手に止められる
    「いや、いい…こっちで。」
    そう言われたかと思えば次の瞬間には彼の厚い胸板の中に抱き寄せられ口づけが交わされる
    「うむ!うまいな!」
    「も〜〜////」
    「ハハッ、すまんすまん。それよりガル子…このまま続けていいだろうか…?」
    「え?や、あの、これからまだ滅菌した瓶にジャム詰めたりするし…今瓶が乾くの待ってるところで………💦」
    「では…瓶が乾くまでには終わらせよう!」
    ジリジリと色香を纏った彼ににじり寄られ身動きが取れなくなってしまう
    私は言葉を失い、コクっと頷くことしかできない
    そんな私を見て彼が優しく微笑み、そこから甘く幸せな時間が始まる

    「君が甘いのか、苺の香りが甘いのか分からんな……酔ってしまいそうだ」

    これでもかというほどの甘い香りと、甘い刺激に包まれ、まるでジャムのように蕩けてしまいそうなそんな時間───



    終わり

    +25

    -5

  • 14569. 匿名 2024/05/09(木) 01:21:44 

    >>9556 >>532 ⚠️供養場所⚠️書きたいとこだけ(今トピ中、個人的に自発の甘々妄想不足のため最後にイチャイチャさせていただきます)💎⚠️🐚

    「んあ…?」気付くと畳の上でうつ伏せ寝していた。
    寝ぼけ眼で手に持っていたスマホを表示すると現在PM10:30、あれ?ここ…そうだ、今日は会社の同期の天元と付き合って1周年記念で旅行に来てたんだった。
    温泉好きな彼のチョイスで、奮発して檜の露天風呂付きの部屋を予約してとにかくのんびりしようと来たけれど、部屋食で誰の目も気にせず楽しめると思ったら次々と運ばれてくる美味しいご飯とお酒にすっかり酔いが周り、同じく酔っ払った天元と沢山キスをして気持ちいいなぁって思って…。
    それでもそこから記憶がなく、布団ではなく座布団に横たわっていたことを鑑みると、酔いが回りすぎて寝落ちしてしまっていたようだ。身体を少し起こすと肩から薄い羽織りがずり落ちて、天元がかけてくれたのかとぼんやり考える。そうだ天元は?慌てて周りを見渡しても天元がいない…露天風呂かな?

    浴室の入り口を開けると、月明かりの下で湯に浸かる彼がいた。
    「おー目ぇ覚めたか。気持ち悪くねぇ?頭痛とかは?平気か?」
    「うん…ありがと大丈夫。ごめんね寝ちゃって…」
    「ん、スッキリしたならよかったぜ。がる子もこっち来いよ」

    さらりと言われて脱衣所に来たけれど、一緒にお風呂に入るのは今回が初めてだ。お互いひとり暮らしのマンションのお風呂じゃ狭いもんね…なんかやっぱり緊張するな…。服を脱ぎはじめて、あることにハタと気付いてフリーズする。ダメだっ、やっぱり全裸は無理だっ。

    「おう準備できたか…あれっ、ふ…ふふふふ」
    天元は私の姿を見ると、肩を震わせて笑い出した。
    「えっそんな笑うとこ?」
    「いや悪ィ悪ィ、そうきたかと思って」
    私は往生際悪く、バスタオルを身体に巻きつけてきたのだ。
    「だっダメかな?」
    「いやいや構わねぇよ。ほら、おいで」
    差し伸べられた手を取り、お湯が熱くないか警戒しながら恐る恐るつま先から脚を沈めていく。

    「どっ…どこに座ればいい?」
    「ん〜そりゃあここかな♪」
    天元は私の腰を抱いて自分の両脚の間に同じ向きに座らせると、厚い胸板をぎゅーっとくっつけてきて「は〜至福〜…」と呟いた。
    「ん〜気持ちいいねぇ…夜のヒンヤリ感とお湯のあったかさが最高…」
    「だよなぁ」
    背中に感じる天元の体温と腰に回された逞しい腕の感触にちょっと緊張はするけれど、それでもたっぷりのお湯に浸かって身体がほぐれていくのを感じる。

    「なんでこんなモン巻いてきたんだ?すぐ取っちまえるんだから地味に意味無ぇのに」
    「いやホラ…夕飯目一杯食べちゃったじゃん?さっき脱衣所の鏡で己の姿を見たら…」
    「あ〜、腹がイカ飯みたいになってるから?w」
    「もう言い方っ!」
    簡単に言い当てられてしまって元も子もない。

    「別に腹がイカ飯になっててもがる子には違いねぇのに」
    「…あのねぇ、好きな人の前ではちょっとでも素敵に見られたいという乙女心を少しはご理解いただきたい」
    「ははっそっか。…好きな人、か」
    予想外に嬉しそうに繰り返されて、ちょっと気恥ずかしくなる。
    「好きな人、だよ。私の、大好きな彼」
    「俺も。…大好き」

    驚いた。天元は普段、すごく大事にしてくれるしたくさん褒めたりしてくれるけど、好きという言葉を口にしたことがなかったから…。
    天元がどんな表情をしているのか気になって少し身体を捻って見上げようとしたら、顔を見る前に唇を塞がれた。
    愛おしむように、呼吸を合わせるように、ゆっくりとお互いの存在を確かめあう。
    は…と息を漏らしながら唇を離すと、彼の柘榴色の瞳が熱を帯びているのがわかった。

    「…食っちまってもいい?」  おわり

    +21

    -9

  • 17394. 匿名 2024/05/12(日) 16:25:05 

    >>9556 🪦供養🪦
    《ア・ポステリオリ》ハピエンルート①(>>15095の26話からこちらに読み進めたらハピエンです)
    ⚠️趣味全振り・何でも許せる方向け

    もうここに来ることもないだろうと少し感傷に浸り
    ながら正門をくぐると、あるはずのないものが目に入って、はっと足を止めた。

    ​────宇髄さんのバイク。

    そしてそれに跨る、大好きな人。

    「おう。終わった?」

    どうして…
    一時間程前に私をここで降ろして、帰っていったはずなのに。

    もう会えないと思っていたのに​────

    反応しない私を見かねたのか、バイクから降りスタンドを立てた宇髄さんが、ゆっくりこちらへ歩いてくる。

    「あのさぁ…」

    ゆっくりこちらへ歩いてくる宇髄さんと私の間の距離が、どんどん縮まっていく。
    手を伸ばせば触れられる距離。手を伸ばしてしまわないように、ぐっと堪えた。

    「何か俺に隠してることあんだろ」

    隠していることが。

    就職が決まらなかったことなのか。
    このまま飛行機に乗って実家に帰ろうとしていることなのか。

    もう“友達”として側にいるのが辛くなってしまうくらい、宇髄さんのことを好きになってしまったことなのか。

    「あのなー、どんだけ一緒にいると思ってんだ。いつもと様子がちげぇことくらいお見通しよ?」

    バイクに乗って背中にぎゅっとするのが好きだったこと。
    朝、宇髄さんより早く目が覚めた日は、こっそり寝顔を眺めていたこと。
    どんなに辛いことがあった日も、宇髄さんがバイクに乗って迎えに来てくれたら、顔を見ただけで気持ちが癒されたこと。

    隠していることなんて、数え切れないくらいたくさんある。

    「俺には…話してくんねぇの?」

    宇髄さんの大きな手が、私の指先をそっと掬い上げて遠慮がちにきゅっと握った。指の先から伝わる優しい体温と寂しげに伏せた目に、胸が締め付けられる。

    つづく

    +21

    -6