【2次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart16【妄想】
17940コメント2024/05/12(日) 20:57
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9140. 匿名 2024/04/29(月) 13:15:46
>>482
【お題】
ゴールデンウィーク仕事なガル子と休みな推し
またはその逆+24
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9155. 匿名 2024/04/29(月) 14:21:34
>>9140
ガル子「GWセールだし気合い入れて売らないと!👕」
全身コーデ買いに来てくれた皆さん
+23
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10016. 匿名 2024/05/01(水) 07:03:25
>>9140ゴールデンウィーク仕事なガル子と休みな推し🪓⚠️
ふわりと香るコーヒーの匂いで目を覚ます。
ゆっくりと目を開くとキッチンカウンターの向こうに彼の姿が見えた。
白いTシャツに無造作にまとめた髪。ご機嫌な様子で手早くカウンターにお皿を並べていく。聞こないけど鼻歌でも歌ってるのかな。
ぼーっと見つめていると不意に彼が顔を上げたので、慌てて目を閉じた。
ぎしりとフローリングが軋む音がして、頭にそっと掌が置かれる。
「おい、起きろ。つーか起きてんだろ」
「えへへ」と笑いながら目を開けると、彼が呆れ顔で笑っていた。
「……控えめに言って最高の目覚めですね」
「バカ言ってないでさっさと起きろ」
デパート勤めの私にGWなど関係ない。もっと言えばお盆休みもお正月休みも関係ない。
会社勤めの彼とは全然休みが合わなくて、1日一緒に過ごす事なんてほとんどなかった。
「あーあ、いいなぁ」
GWに浮かれる世間を羨んだ私に彼が言った。
「じゃあ俺が泊まりに行ってやろうか?」
そんなわけで先日から私の部屋に泊まってくれている。言わば同棲ごっこみたいなものだ。
テーブルに並ぶのはふわふわのオムレツにトースト、野菜のポタージュ。完璧な朝食だ。
「いただきます」と両手を合わせるとオムレツに箸を入れる。
「……美味しい!」
「そりゃよかった」
「ねぇ、もうずっとうちにいてくれない?」
「バーカ」
彼がコーヒーを啜りながら笑う。
「あのな、今回は特別サービス。毎日なんてやるかよ。一緒に暮らしたら料理も洗濯もゴミ出しも全部交代制だぞ」
「……ですよね」
彼がさらっと口にした「一緒に暮らしたら」なんて言葉にどきりとする。
これだけ休みが合わないから、ふたりの時間を作るにはもう一緒に暮らすしかないんじゃないかって考えた事は何度もあった。
「でもなぁ」とテーブルに視線を落とす。ずぼらで大雑把な私がこれだけ完璧な朝食を作る彼と一緒に暮らすのはなかなかハードルが高い。
急に箸を止めた私を覗き込んで、彼が笑う。
「まぁ、期待してないけど」
「……ひどー」
「今日何食べたい?」
「……ハヤシライス」
「了解」
短いやりとりに一人にやつく。まあいっか。特別だって言うなら存分にサービスしてもらおう。
「ねーケーキ食べたい。チーズケーキ!」
「はぁ?ヤダ。めんどくせー」
「えー!特別サービスじゃないの!?」
「甘えんな」
なーんて言ってたくせに、結局帰ってきたらハヤシライスとチーズケーキが並んでいて、にやにやしながら「めんどくせーんじゃなかったの?」って言ったら睨まれた。
それから季節がひとつめぐる頃、私たちはふたりで暮らし始めた。
ぶっきらぼうな言葉と優しい掌に起こされて、テーブルに並ぶのは彼の作る完璧な朝食。
特別サービスはあれからずっと続いている。
おしまい🍽
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