ガールズちゃんねる
  • 8749. 匿名 2024/04/28(日) 20:03:20 

    >>8742
    「退勤時間になるまで何度でも俺は時間を飛び越えるぜ!
    ガル子、お前に会う為にな!」

    +36

    -2

  • 8770. 匿名 2024/04/28(日) 20:37:35 

    >>8742
    【タイムリープ】
    🪓
    ⚠️解釈違い⚠️有一郎くんも鬼殺隊に入るif(むいくんと同じ霞柱)

    ──あの日の朝、無一郎が俺の手を握った瞬間、意識が遠退いて、あの日の夕方に戻っていた──

    ゆう「………そうだな。2人で……一緒にやろう」
    無一郎が"鬼から苦しめられてる人を助けたい"って気持ちを尊重する事にして兄弟で鬼殺隊の道に進む事にした。

    ──時透有一郎(14)【鬼殺隊 階級 霞柱 霞の呼吸】──

    +25

    -4

  • 9071. 匿名 2024/04/29(月) 08:41:52 

    >>8742タイムリープ🍃⚠️

    なんやかんやあってタイムリープする力を手に入れた俺。
    この力で昨日くだらねぇ理由で別れる事になったガル子との未来を変えるぜ!

    はっと気づくと自分の部屋のリビングに立っていた。
    カレンダーに目を走らせる。4月28日。よし、戻ってる。
    テーブルのど真ん中にこれ見よがしに置かれたのはパックに入ったおはぎだ。
    俺はごくりと唾をのむ。これだ。これさえ食わなきゃ俺たちは――

    昨日(?)の記憶が鮮明に蘇る。
    正座させられる俺。そんな俺を蔑むような目で見下ろすガル子。

    「実弥ってさぁ、おはぎに対する執着半端ないよね」
    「世の中のおはぎ全部自分のものだと思ってんじゃないの?」
    「おはぎを前にするとあからさまに理性失うよね。引くわ~」

    ……クソッ!腹立つな!
    ガル子に言われた言葉を思い出して思わずどんとテーブルを叩く。
    いや、待て待て。冷静になれ、俺。

    俺が食べたおはぎはガル子が母親への土産にと買っておいたものだったらしい。
    勝手に食べた俺にブチ切れたガル子に最終的に俺が逆ギレして別れる事になったのだ。

    しかし改めてなんつーくだらねぇ理由で別れてんだ、俺たちは。長い付き合いだったってぇのによォ。
    そう、あれは確か10年前。
    中学で俺たちはクラスメイトだった。休み時間に盛大に腹を鳴らした俺に、隣の席のガル子がくすくすと笑いながら「良かったら食べる?」ってタッパーに入ったおはぎを差し出したのが、俺たちの始まりだった。冷静に考えると何であの時おはぎ持って来てたんだ、アイツは。

    「フッ、おはぎに始まりおはぎに終わるってかァ?」
    くだらないことを呟いて、はっとする。口の中が甘い。恐る恐る視線を落とすと手に食いかけのおはぎがある。
    「あ――――っ!!」
    何しれっと食ってんだ俺ェ!っていうかいつの間に!確かに恐ろしいな!おはぎに対する俺の執着!
    「クソッ!もう一回だァ!!」

    こうして俺は5回目のタイムリープをする決意をした。

    おわり※成功するまであと10回タイムリープした

    +34

    -10

  • 9121. 匿名 2024/04/29(月) 12:49:31 

    >>4983 怖い話してもいい?
    >>6917 ババアなガル子と推し
    >>8742 タイムリープ

    「ちょっとだけ怖い話をしても良い?」
    大型連休の中日、書店でいくつか本を買おうかと、今回は普段とは違うジャンルのミステリー系やホラー系、ファンタジー系の本でも読もうかと書店へ向かう途中の信号待ちで、見知らぬ高齢の女性から声を掛けられた。
    「私、あなたのことよーく知ってるのよ。今は鬼滅駅の書店に向かう途中でしょう?」
    女性は顔の皺をより一層深くしてにこりと笑う。俺はとても訝しげな顔をして彼女を見ていたと思う。
    この辺りを歩いてる人は大体、鬼滅駅のコーヒーチェーンかそれに併設されている書店、もしくはここから10分ほど歩いた場所にある鬼滅城跡公園など、行き先はおおよそ限られている。この女性が俺の行き先を言い当てたのも偶然だろうと思っていた、のだが。
    「ねえ、小芭内くん。人助けと思ってこの指輪をその書店にいる女性に届けてくれないかしら」
    目の前の女性は確かに俺の名を呼んで、小さな指輪を俺に差し出してきた。金のアームに深い青色の石が一粒光っている。
    「そう言われても…どの女性に届ければ良いのか俺には分からない」
    半ば無理やり指輪を握らされ、その女性は俺の背中をぐいっと押した。信号が青になっていた。
    「今日は確か真っ白のワンピースを着てたから。胸くらいまでの黒髪を降ろしているあなたと同じ年齢の子。その子に今日のことよーく覚えておいてと伝えておいて」
    女性の手に背中を押され、俺は信号を渡り出す。女性は信号を渡ることなくそこから動かなかった。「私のことよろしくね、小芭内くん」雑踏と喧騒に紛れて小さく声が聞こえた気がする。信号が点滅し始めて急いで横断歩道を渡りきり、先ほどまでいた道路の向こう側を見てみたが、そこにはもうさっきの女性の姿はなかった。
    半信半疑で書店へ向かう。連休ということもあり席は埋まり人で溢れている。
    先ほどの女性の話を完全に信じてるわけではないけれど…俺はゆっくりと店を巡って、白い服を纏った同年代の女性を探した。
    ──いた。
    開放的な大きなガラス窓の端の席で本を読んでいる。
    「突然話しかけてすまない。ある女性から君にこの指輪を渡すように頼まれた。これは君のか?」
    彼女の元まで行き、俺は指輪を差し出して声を掛けた。彼女は本から目を離し、驚いた様子で俺と指輪を交互に見る。
    「これ、おばあちゃんからもらって無くしたと思ってたの…!」
    彼女はそっと指輪を受け取ると、アームの内側の刻印だろうか?指輪を隅々まで確認した。
    「ああ、それでは先ほどの女性は君のお祖母さんか」
    俺は先ほど、この近くの交差点で高齢の女性から指輪を預かったことを伝えたが、指輪を受け取った彼女は不思議そうな顔をする。
    「おばあちゃんはもう随分前に亡くなってるんですよね…」
    じゃあ、先ほどの女性は一体誰…?
    普通なら気になることなのに、なぜか俺たちは深く追求しなかった。
    「あ、もしかして席探してます?相席で良ければ向かいの席どうぞ」
    「助かる、ありがとう。そういえば、その指輪を預けてきた女性が君に、今日のことをよく覚えておくようにと言っていた」
    「ふうん?…うん、ちゃんと覚えておく。おばあちゃんになっても覚えておく」
    彼女がにこりと笑い、先ほどの高齢の女性の笑顔が重なって見えた。

    これが、この先長く一緒に過ごすことになる彼女との出会い、春のちょっとだけ怖いお話。

    おしまい

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    -6

  • 9367. 匿名 2024/04/29(月) 21:59:21 

    歌お題>>544
    >>519
    悲恋>>771
    文学>>572
    タイムリープ>>8742
    己の趣味に全振り>>630
    ⚠️死ネタあります

    「春の夜の夢」 第一話

    美しいものほど儚い。
    雪の結晶も、桜の花も、人の命も…

    何もしていなくても、ふとした時に涙がこぼれる。
    あの日から涙腺も感情も壊れてしまった。

    この家は元々、私のためにあてがわれた家ではないのに、お館さまは落ち着くまでいてもいいと言ってくださった。しかし、鬼殺隊は数ヶ月前に解散したのにいつまでも甘えているわけにはいかない。
    あの決戦で大切な人を亡くしたのは私だけではないのだから。
    尊い犠牲の上に成り立っている安寧を手放しで喜ぶことはできず、かといって皆の前で悲しむこともできず、私は伊黒さんと暮らした家で一人で過ごしていた。

    気心の知れた隠のもぶ子さんが、たまに訪ねてくれた。彼女は女性特有の勘で、早いうちから私の気持ちに気づいていた。
    気遣ってくれるのはありがたかったが、彼女の口から伊黒さんの名前が出るたび、現実を受け入れなければいけないと言われているようで苦しかった。
    「伊黒さんに気持ちを伝えたことはかったの?」
    彼女の問いに、私は下を向いて首を振った。
    鬼を滅することに心血を注いでいた伊黒さんに余分な煩わしさを与えたくなかった。
    今はそんなことは考えられないと言われるのは明白で、居た堪れなくなって暇乞いをする自分の姿まで想像できた。
    結局、私は怖かったのだ。
    近づくことも離れることもできずに、ただ伊黒さんの生き様を目に焼き付けることしかできなかった。

    空っぽになってしまった私は、縁側で鏑丸くんに話しかけるのが日課になっていた。
    伊黒さんのように以心伝心とはいかないけれど、鏑丸くんの言いたいことも、なんとなくわかるようになっていた。
    「伊黒さんに会いたいな」
    ぽろっとこぼれた言葉に、鏑丸くんが心配そうな顔をしながらとぐろから首をもたげて寄り添ってくれた。
    私は誰にも会わず、生きるのに最低限度の栄養と睡眠をとり、主を失った家の中で通り過ぎていく時をただ見送っていた。

    だから、はじめは精神を病んで幻覚を見ているのだと思った。縁側から見える桜の木の下で、白と黒の羽織が風にはためいている。
    「がる子」
    ……幻聴まで聞こえる。
    それが幻覚でないことは鏑丸くんが教えてくれた。
    私の隣で私以上に目を丸くしている。
    「伊黒さん?」

    いつのまにか冬は終わり、ぽつぽつと咲き始めた桜の花が、春の訪れを告げていた。

    『静かに思へば、万に、過ぎにしかたの恋しさのみぞせんかたなき』
    徒然草 29段より/吉田兼好

    続く

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