ガールズちゃんねる
  • 6613. 匿名 2024/04/23(火) 21:45:28 

    >>482
    【お題】
    音楽と推し🎹🥁🎷🎺🎸🎻🪕🪗🪘

    +32

    -1

  • 8751. 匿名 2024/04/28(日) 20:05:33 

    >>6613 音楽と推し
    >>8194 部活
    (だいぶ推しが不在のお話になってしまった!)

    子供の頃に連れて行ってもらったオーケストラで私はチェロに一目惚れした。
    花形であるバイオリンでもなく、弦楽器の中で一番大きなコントラバスでもなく、なぜチェロなのかと尋ねる両親にチェロが一番かっこいいから、と答えたことは中学生になった今ではもう記憶にない。
    ただ、漠然とチェロへの憧れと音楽への情熱は持ち続けていた私は、中学へ入学すると当たり前のように吹奏楽部に入った。吹奏楽部にはチェロを含む弦楽器はなく、私はサックスの担当になった。やり始めると楽しいもので、中学一年、二年とすっかり部活三昧の日々を送った。
    中学三年となり部活も引退すると今度は受験一色になる。私は彼トピ高校か、一つランクを上げて彼トピ妄想高校か、どちらを志望校にするかまだ決められないでいた。
    安心を取るなら彼トピ高校だけど、先生はもう少し頑張って彼トピ妄想高校を目指してはどうかと言う。部活も音楽もない日々にうんざりし、志望校も決めあぐねていた私に、母が気分転換も兼ねてそれぞれの高校の吹奏楽部を見てみて決めたらどうかと連れ出してくれた。
    先にあったのは彼トピ高校の文化祭で、高校生の力強く活気のある演奏に、吹奏楽は奏者側じゃなくてもとても楽しめるものだなと改めて感じた。
    その一週間後に今度は彼トピ妄想高校の文化祭があり、こちらは吹奏楽部ではなく管弦楽部だった。吹奏楽と違い弦楽器も一緒に奏でる音楽。耳ではその演奏を聴きながら、私の目はチェロに釘付けだった。中でも4人のチェリストの中の黒い艶のある髪をおかっぱにした女子生徒…いや、男子?私は彼から目が離せなかった。
    足を大きく開き大事そうにチェロを抱え、弓を持つ手が細やかに動き演奏に合わせて時折り美しい髪が揺れる。全ての神経が彼と、音楽に集中する。なんて美しくてかっこいい楽器だろう。
    幼い頃にチェロをかっこいいと言ったそのことは覚えていないけど、そう思う気持ちは私の中であの頃と変わっていなかった。チェロに対する強い憧れが蘇り、舞台でチェロを演奏する彼を羨ましいと感じると同時に、巧みに音を奏でる彼を憎らしいとすら感じる。
    「私、チェロがやりたい」
    演奏後に母に告げると、母は「そう言うと思った」と笑った。

    チェロのかっこよさにすっかり魅了された私は、受験へのモチベーションも上がり彼トピ妄想高校に合格できるように受験勉強に励んだ。
    一度、その格好良さを知ってしまえば知らなかった頃には戻れない。
    ひたすら勉強に打ち込んだ私は、無事に彼トピ妄想高校に合格し、入学の日を迎えた。そして迷わず管弦楽部の部室へと向かう。
    「あの…入部希望です!チェロをしたいです!」
    入り口にいた先輩部員にそう告げると、「チェロか。おーい、伊黒〜」と彼女は部室の奥の方に声を掛けたが、たくさんの楽器の音にかき消されてしまう。先輩部員は私を“チェロの伊黒先輩”のところまで案内してくれた。そこにいたのはあの文化祭の日に私が釘付けになったおかっぱのチェリストだった。あの日と同じように、大きく開いた足の間にあるチェロを大切に抱くように支えている。
    「新入生か」
    そう言って私を上目がちに見る鋭い瞳は左右違う色をしていた。カラコン?いや、こんな進学校でまさか。見慣れない瞳と彼のクールな様子に私はたじろぐ。
    「あ、あの、チェロ希望、ガル田ガル子です!よろしくお願いします!!」
    私はとにかく挨拶をと、楽器の音にかき消されないように声高に名乗り勢いよく頭を下げた。頭を上げると、目の前の彼は色の違う瞳を細めて笑っていた。
    「これはまた、威勢の良い可愛らしい後輩が入ってきたな」
    うわ、笑うと印象違う…!!

    一度、その格好良さを知ってしまえば知らなかった頃には戻れない。
    彼とチェロに夢中になる高校生活を送るのだろうと私はこの瞬間にもう確信した。
    でも、これから先彼からのネチネチした指導がネチネチ続いていくことをこの時の私はまだ知らない。

    終わり

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    -6

  • 14021. 匿名 2024/05/08(水) 00:50:31 

    >>6613 音楽⚠️⚠️盛大な解釈違い


    私はオイルを自在に操り、マッサージなどで鬼の戦意を喪失させて戦う油(オイル)柱。
    潤滑油が足りていないピアノがあるらしいわ。隙があるところに鬼は出るものよ。鬼と恋泥棒にはご用心。
    「まさか先客がいたとはね。ふふ、お久しぶり。
    ねぇ。私ってeyeメイクであなたに挑発されてる?だってそのメイク、ペダルを離す音楽記号のセンツァに似てる。
    それってピアノを車に見立て『走り出した恋心にブレーキを踏むのはもう止める』というあなたからのメッセージ。
    自信があるように見られがちだけど、告白すべきか否か。心はメトロノームの振り子のように揺れているんじゃない?
    私たち、以前はうまくレゾナンス(共鳴)できなかったけれど。今夜こそ派手にセレナーデを轟かせてシビれさせて欲しいわ。
    大丈夫。油界隈の同業みたいなものだけどmoko…mobumichiとは何でもないの。だからもう遠慮せずに…
    はい。調律中と鬼待ち中は静かにします」

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