ガールズちゃんねる
  • 6494. 匿名 2024/04/23(火) 18:34:18 

    >>482
    【お題】

    ベストフレンド🍀

    男女の友情から一歩踏み出した関係になっても、友達のままでも。
    友情が絡んだ複雑な恋愛模様や友達目線なども。
    いろいろなストーリー、お待ちしてます。

    +35

    -2

  • 6819. 匿名 2024/04/24(水) 00:26:28 

    >>6494⚠️🐚🌊⚠️解釈違い

    言葉足らずで申し訳ございません1/2

    色に落ちるなんて彼らしくない。


    ちょっと…、と困った声を出して近づく彼の頬を押すと彼は動きを止めて私の手を握った。
    目を細めて懐いた猫のように機嫌が良い顔をする。
    思わず撫でたくなるけれど、恋人でもないし、相手は珍しく酔っている。
    冨岡曰く、酒を飲むのは私の前だけらしい。
    お節介で少し歳上の私ならば世話をしてくれる友人だと甘えているだけだろう。
    過度な期待は禁物。

    同期だった冨岡はどんどん上り詰めて柱になった。
    多忙な彼がふいに私のところに来る様になってもう長い。一月も開けない時もあれば、半年は近況報告の文が来るだけの時もある。


    私達は、友人…だが身体の関係がある。

    師範からもらったという酒を携えて、二人で寄り添いながら星を見ていたら、いつのまにか肩を抱かれていた。

    「今夜もお相手を…頼みたい。」
    長い髪が垂れてきて私の額にかかる。

    口内で互いの舌を絡め合い、さらされた胸をまさぐりあう。

    彼の長い髪があたる頬は、くすぐったさもあって、神経が過敏になる。
    その日の彼は、昂っていたのか激しく私の中を掻き乱し、2度目を求めた。

    あの激しさが嘘のように静かな朝。私より先に目覚めた彼は、いつもと同じ様に静かに部屋を出て行った。私は半分寝ぼけていたけれど、一人になった部屋で虚しさと情けなさが混じり合って少し寂しくなった。

    柱になった冨岡に依存しているのは私の方だ。

    +35

    -13

  • 7238. 匿名 2024/04/24(水) 22:49:53 

    >>6494

    仮初の友よサヨウナラ

    「悲鳴嶼ぁ…また駄目だったぁ…」

    わりと深夜でもお構いなしに、人の部屋に来て泣きつぶれている迷惑な女性。
    それは私の幼馴染でもあり、友人でもあるガル山ガル子だ。

    「またか。いい加減君も学習しないとな。」
    「今度こそは運命の人って思ったんだけどなぁ」
    「君には運命の人が何人いるんだ?可哀想に。」
    「それ、慰めてる?」
    「ああ、慰めてる。」

    ひとしきり話すと彼女は落ち着いたのか
    「お腹…すいた」と口を尖らせる。
    「何か食べるか?あるものしか作れないが。」
    「夜食べても太らない、美味しいものがいい…」
    「相変わらず、我儘だな。了解。」

    転勤が多かった父に帯同し新しい小学校に来た時、人一倍身体が大きい事を理由に揶揄いを受けた。たまたま目立つ転校生という立場も手伝って。

    そんな時に「悲鳴嶼くんってさ、大きくて格好いいね」と声をかけて来たのが彼女だった。
    明るく朗らかで、可愛らしく人気者であるらしい彼女の一声で揶揄いが止んだ。
    コンプレックスを褒められた事で、驚きと気恥ずかしさと自分を肯定してくれる親以外の存在に初めて出会えた嬉しさに震えた。

    彼女はその頃からずっと眩しかった。

    それから中学、高校と進み彼女との友情は続いた。不思議と正反対のタイプなのに気が合ったし、一緒に居て楽だった。
    男女の友情は難しいというが、彼女の天真爛漫な性格の賜物だろう。

    しかし、変に仲を疑われた事もあった。
    高校時代に出来た彼女やガル子の当時の彼氏にもいい顔をされず、幼馴染で友人だと伝えても理解されない事もあった。
    それが理由でガル子が振られた事もあったし、自分もあまりに疑う彼女に別れを切り出した事があった。

    大学は自分が県外に出た事もあり同じではなかったが、就職を機に戻ってからはまた連絡を取り合う様になった。

    俺達は親友だ。

    多分、ずっとこの先もこの関係は変わらない。

    そう思っていた。

    +37

    -7

  • 7715. 匿名 2024/04/26(金) 05:58:18 

    >>6494ベストフレンド🍃⚠️解釈違い

    「ダメです。受け付けられません」
    わざとらしいくらいに口角を上げて笑みを作る。目の前の男は眉間の皺をより一層深くして、「でも」と言いかけた口を最終的に噤んだ。舌打ちをひとつして私の手から領収書をひったくる。わざとらしく大きな足音を立てて去っていく背中を見送って、ふうっと息を吐いた。
    「せんぱーい、ありがとうございます!ほんと頼りになるなー♡」
    私の背中に隠れて事の行く末を見守っていたモブ川が、甘い声ですり寄って来る。
    どう考えても受け付けられない領収書を強引に押し通そうとする営業相手におろおろする彼女を放っておけず、結局口を出してしまった。あーあ、私って甘いなぁ。内心これくらいは自分でどうにかしてよって思ってるくせに、こうやって頼られる事を気持ちいいって思ってしまっているんだもの。

    「オイ、ガル山ァ!」
    騒々しく現れたのは、営業二課の同期の男だった。
    「……出たわね、不死川君」
    「何でコレが通んねェんだよ!」
    「通るわけないでしょ、そんなめちゃくちゃな領収書」
    片手を振ると、彼が「どこが」と詰め寄って来た。モブ川が私の背後からひょっこりと顔を出す。
    「不死川さーん、先輩の事困らせないでくださいよ」
    「へェ、随分懐かれたもんだなァ」
    ニヤニヤ笑いながら言われて、その嫌らしい物言いに私は眉間に皺を寄せる。
    「当然ですよ。完璧でかっこいい先輩は私の憧れなんですから」
    「……ハァ?こいつのどこが完璧なんだよ。知ってるか?コイツんちなァ、めちゃくちゃ散らかってんだぞ」
    「ちょっ……」
    「……え?不死川さん先輩の部屋行った事あるんですか?」
    「違うの!私が酔っ払って動けなくなった時に部屋に送ってもらった……っていうか運んでもらっただけ!」
    「すげー泥酔っぷりだったよなァ、あん時」
    ケラケラと笑う不死川君を睨みつけるけど、本人は全くお構いなしだ。
    「で、泥酔……」と顔を引きつらせるモブ川を横目に、彼の胸蔵を掴んで詰め寄る。
    「ねぇアンタ一体なんなの?私のイメージ崩しに来たの?」
    「イメージねェ」
    めんどくさそうに頭を掻きながら、モブ山に向き直る。
    「なァ、コイツはお前が思ってるほど完璧なんかじゃねぇし、人並みにダメなとこもある」
    まだ言うか、と止めようとして、目線で制された。モブ川がきょとんと目を瞬かせている。
    「一人じゃどうにも出来ない時だって、助けてほしい時だって、甘えたい時だってあるんだぞ。だから、“完璧な先輩”にあんまり甘えんじゃねェぞ」
    ――見抜かれてる。私が「完璧」に囚われてがんじがらめになってる事も。後輩がそんな私に甘えてちっとも育ってない事にも。
    バツが悪くなった私は、彼の手から領収書を奪い取ってドアの方を顎で指した。
    「もういいから行ってよ」
    「お?いいのかァ?」
    「……今回だけだよ」
    「いやー持つべきものは理解ある同期、だよなァ?」
    彼がにっと笑って私の肩に手を置いた。「ほんと調子いいんだから」とその手を払う。

    「……せんぱーい」
    ようやく面倒な同期が立ち去って大きく息を吐いた所で、モブ川が後ろから私の肩に顎を乗せてきた。
    「持つべきものは頼りになる同期、ですねぇ」
    「はぁ?」と顔を顰めながら振り返ると、くすりと笑って領収書を私の手から抜き取る。
    「これ、私が処理しておきますね」
    一人残された私は「持つべきものは、ねぇ」と呟く。
    だらしなくてめんどくさいけど、鬱陶しいくらいお節介でとんでもなく頼りになる。たぶん最強の同期だ。

    おわり

    +34

    -13

  • 7769. 匿名 2024/04/26(金) 09:53:00 

    >>6494
    【ベストフレンド】🌫️
    ⚠️解釈違い⚠️高校時代からの友達⚠️元ヤンむい⚠️成人済み⚠️何でも許せる方

    ガル子「またフラた~他に好きな人出来たんだって」
    むい「また?これで何回目だよ?」
    仕事帰りに高校時代からの男友達の時透無一郎くんに居酒屋で愚痴る。
    無一郎くんとは高校時代からの友達。
    無一郎くんと友達になったキッカケは担任に集金袋の紛失の疑いをかけられて責められていた時に助けてくれたのが同じクラスの無一郎くんだった。
    ──ここからは高校時代(回想)──
    当時の無一郎くんは着崩した制服に複数のピアスで喧嘩が強いヤンキーで双子のお兄ちゃんの有一郎くん(隣のクラス)と組んでいて怖いのかなって思っていて遠目から見ていた。
    むい「ガル田はセンセーに渡したって言ってんだろ。ガル田が無くしたなんて何の証拠が合って言ってるの?証拠もないのにガル田を疑うな。──ガル田行こ」
    担任にグチグチと責められていた所を助けてくれたのが無一郎くんだった。
    ガル子「時透くんありがとう。ごめんなさい」
    中庭に連れて行かれると無一郎くんは首を横に振った。
    むい「気にしないでいいから。てか、ダチ助けるのに理由いる?」
    無一郎くんがニッと笑って私の方をポンポンと叩いた。
    それからはよく話すようになり、意気投合して気が付いたら友達になって、恋バナした時に男目線からの意見もいろいろと話しくれたり逆に私から女目線からの意見を話した事もある
    (あれから集金袋は担任のサブバックから見つかった)

    ──現在(回想終わり)──
    ガル子「理由"ガル子は1人でも大丈夫だよな"だよ……」
    ノンアルのグレープフルーツをグッと飲んでテーブルに伏せる。
    むい「ガル子はさ相手に遠慮し過ぎなんだよ。──でも、それは相手の事を思っての事だったんでしょ?高校からずっとダチとして見守っていたからわかるよ。」
    無一郎くんの言葉に耳を傾けて顔を上げると頭をポンとしてくる。
    高校の時からずっと思っていたけど錯覚かもだけど、無一郎くんの事を昔からの知り合いのようにも感じていた事もあった。

    続く

    +23

    -7

  • 9335. 匿名 2024/04/29(月) 21:35:05 

    >>6494
    お題 ベストフレンド
    ⚠️🌺⚠️解釈違い
    彼女の友達

    「自分だって女友達いるくせに私に男友達いるのは気に食わないとかおかしくない?」
    語気を強めながら興奮気味に話すガル子。
    まるでお前も共感しろという圧すら感じる。
    「俺は彼氏の言い分もよく分かるけど」
    俺はガル子と目を合わせないように手元のペットボトルのお茶を一口飲むと、本日二袋目のスナック菓子の袋に手を伸ばす。
    「あー!何それ村田っちそっち側ー?」
    ガル子は不満そうな顔で俺を睨みつける。
    「彼女の男友達の存在なんて正直面白くないだろ。ってかなんでもかんでもペラペラ喋りすぎなんじゃないの?」
    「はあ?男友達の存在は隠しておけってこと?ただの友達なのに?」
    ガル子の愚痴は止まらない。
    ずいぶん愚痴ってるけど俺の記憶違いか?
    ガル子そういう嫉妬深いタイプの男がいいって言ってなかった?
    口に出したら10倍くらいになって反論されそうだったから喉まで出かかった言葉を俺は慌てて飲み込んだ。
    ガル子の好きなタイプはイケメンでちょっと危険な香りのする悪い男。
    なんでそんなリスクのある男がいいんだか。
    そんな相手じゃ幸せになれないだろ。
    そもそも危険な香りってなんだよ?
    ヤンキーみたいなオラオラ系か?
    甘い言葉で翻弄するホスト系か?
    男の趣味悪すぎだろ。
    ガル子の彼氏見た事ないけど今度はどんなヤツだよ?
    さっぱり分かんないしどうでもいいけど。
    …ガル子の話はまだまだ終わりそうにない。
    俺とガル子は中学、高校、大学と腐れ縁。
    こうして彼氏と喧嘩する度に愚痴聞いて相談乗って気付けば俺はガル子の一番の理解者って位置付け。
    俺は去年付き合ってた彼女と別れてからしばらく彼女がいない。
    俺はガル子が傷付いた時の駆け込み寺みたいなもん。
    一緒に飲みに行けば平気で2、3時間。
    二人きりでご飯行こうが買い物行こうが映画に行こうが恋愛の話になろうが、ロマンチックな雰囲気になんて一切ならない。
    うっかり終電逃した夜だって朝まで飲み屋ハシゴして始発で帰った。
    お互い恋愛対象じゃないからこんな関係性でいられるんだ。
    ガル子は俺が唯一気の許せる女友達。
    だけど俺はアイツの彼氏に嫌われる男友達。
    今まで考えたことなかったけど俺とガル子は友達だけど距離が近すぎるのかもしれない。

    続く

    +36

    -5

  • 9889. 匿名 2024/04/30(火) 22:06:51 

    >>6494ベストフレンド>>630趣味に全振り
    ⚠️元カノを引き摺ってる💎さんと、彼氏に振られたガル子のお話⚠️長文・見切り発車で結末未定なので、何でも許せる方向け

    《ア・ポステリオリ》1

    「男女間の友情って成立すると思う?」

    近くのテーブルから聞こえてきた会話に耳をそばだてる。

    「何?急にどうしたの?」
    「ほら、今月号の特集。『男女間の友情、あり?なし?』だって」

    人もまばらな大学構内のカフェテリア。声が聞こえてくる方向へ視線を向けると、女の子たちが数名、雑誌を覗き込みながらお喋りをしている。

    「アンケートだと半数は男女間の友情はアリと回答。ふーん…半数か」
    「私は異性の友達もアリだと思うけどな〜」
    「えっ、彼氏が他の女の子と仲良くしてたら嫌じゃない?」
    「友達でしょ?手繋いだりキスしたりしないならいいけど」
    「でも、一緒にいるうちにそういうことしたくなっちゃったりしたら…?」

    そういうことしたくなっちゃったりしたら​────。

    皆それぞれ想像を巡らせているのか、しばらく沈黙が流れた。

    「……まぁでもさ、実際そういう関係になってみないとわかんないよね」

    一人がまとめるように言って、それもそうだとみんな頷いている。

    そう。そんなの実際そうなってみないとわからない。その時感じる温度、匂い、感触、言葉、表情…色々なことが、“友達”という肩書きの二人の間に流れる空気を、良くも悪くも掻き乱す。

    そんなの、巷に溢れた一般論では測れない。

    だから、私のこの四年間の経験から言わせてもらうと、男女間の友情は​────。

    つづく

    +34

    -10