ガールズちゃんねる
  • 4983. 匿名 2024/04/21(日) 00:24:39 

    >>482
    【お題】

    「めちゃくちゃ怖い話してもいい?」

    から始まるお話。(推しさんによって口調変えてOKです🙆🏻‍♀️)

    +23

    -1

  • 5007. 匿名 2024/04/21(日) 00:55:50 

    >>4983

    「めちゃくちゃ怖い話していい?

    …今から君を二次元に連れてくよ。ダメだって言ってもダメだからね?」


    って本当に来てくれないかなぁ?

    +42

    -2

  • 5134. 匿名 2024/04/21(日) 11:31:10 

    >>783
    >>4983 めちゃくちゃ怖い話してもいい?
    ⚠️解釈違い大⚠️📿

    「ねぇめちゃくちゃ怖い話してもいい?」

    これは、私が親友のガル子から聞いた話だ。

    婚活サイトで何度かやり取りし、逢う事を決めた相手は何故サイトに登録しているのか、分からない位の男だった。

    「悲鳴嶼さんって凄くもてそうですよね」

    紅茶を一口飲んでゆっくりとカップを置きながら気になっている事を聞いてみようと口を開いた。彼の瞳がすうっと細くなり私をじっと見つめた。

    「さあ、どうだろうか?もてるかどうかなんて自分ではよくわからないが、いいなと思う女性から好意を寄せられないと意味がないだろう?」
    あまりに淡々と言い放つ彼に気を悪くさせてしまったかと焦り、俯く。

    本当に他意は無かった。

    単純に、背も高く、着ている洋服も見るからに上質であるのに嫌味な感じがしなくて、清潔感があって声が低くて心地よくて…

    目の前に居る彼からは余裕が感じられて、最近彼氏と別れて、寂しさから半ばヤケで登録した私とは何もかもが違って見えた。

    だから普段から女性には困らなそうな彼が何故こうやって出会いを求めているのか不思議に思ったのだ。

    周りの友人達からサイトで異性と逢うという事について聞いた話はあまりいい話ばかりじゃなかったし、事実彼に会う前にサイトでやり取りをした数名は話が通じない人や明らかにそっち目当てを隠そうともしない人も居た。

    「私の事はいいから今日は君の事を沢山教えてくれないか」

    そう言うと、ゆっくりとカップを置いて、彼は笑った。


    +32

    -10

  • 5136. 匿名 2024/04/21(日) 11:35:26 

    >>5134
    >>783
    >>4983 めちゃくちゃ怖い話してもいい?
    ⚠️解釈違い大⚠️📿



    彼はとても聞き上手な男だった。


    うん、うんと頷きながら、つまらない私の話もリアクション大きめに楽しそうに聞いてくれた。

    その笑顔につられて、自分の事をどんどん話してしまった。

    ───初対面の素性も良く知らない相手に。

    相当に浮かれていたのだと思う。

     私達はデートを重ねるようになった。
    いわゆる健全なデートで、外で待ち合わせて食事な買い物、映画を楽しんだりドライブもした。


    そしてある日彼から言われたのは、付き合って欲しいという言葉ではなかった。

    「1ヶ月だけ恋人のふりをしてくれないだろうか?」
    「恋人のふり?」
    「ああ、実は私はストーカーにあっているんだ。恋人が居るとわかれば諦めてくれるだろうから。」



    まさか彼自身がそうであったなんて、その日の私が知る由などなかった。


    "その彼、今も近くで私達の話を聞いてるかもしれないの。"

    「怖いねぇ…」
    「怖いけど…愛してくれるの…物凄く。どうしていいかわからなくて…」









    まさか私が彼のそれだと知らずに…
    語る友人を見る私の目は仄暗く

    +28

    -9

  • 5138. 匿名 2024/04/21(日) 11:44:44 

    >>4983
    「めちゃくちゃ怖い話してもいいか?
    まだ4月なのに、もう有休残日数がヤバいぜ!」

    +47

    -3

  • 9121. 匿名 2024/04/29(月) 12:49:31 

    >>4983 怖い話してもいい?
    >>6917 ババアなガル子と推し
    >>8742 タイムリープ

    「ちょっとだけ怖い話をしても良い?」
    大型連休の中日、書店でいくつか本を買おうかと、今回は普段とは違うジャンルのミステリー系やホラー系、ファンタジー系の本でも読もうかと書店へ向かう途中の信号待ちで、見知らぬ高齢の女性から声を掛けられた。
    「私、あなたのことよーく知ってるのよ。今は鬼滅駅の書店に向かう途中でしょう?」
    女性は顔の皺をより一層深くしてにこりと笑う。俺はとても訝しげな顔をして彼女を見ていたと思う。
    この辺りを歩いてる人は大体、鬼滅駅のコーヒーチェーンかそれに併設されている書店、もしくはここから10分ほど歩いた場所にある鬼滅城跡公園など、行き先はおおよそ限られている。この女性が俺の行き先を言い当てたのも偶然だろうと思っていた、のだが。
    「ねえ、小芭内くん。人助けと思ってこの指輪をその書店にいる女性に届けてくれないかしら」
    目の前の女性は確かに俺の名を呼んで、小さな指輪を俺に差し出してきた。金のアームに深い青色の石が一粒光っている。
    「そう言われても…どの女性に届ければ良いのか俺には分からない」
    半ば無理やり指輪を握らされ、その女性は俺の背中をぐいっと押した。信号が青になっていた。
    「今日は確か真っ白のワンピースを着てたから。胸くらいまでの黒髪を降ろしているあなたと同じ年齢の子。その子に今日のことよーく覚えておいてと伝えておいて」
    女性の手に背中を押され、俺は信号を渡り出す。女性は信号を渡ることなくそこから動かなかった。「私のことよろしくね、小芭内くん」雑踏と喧騒に紛れて小さく声が聞こえた気がする。信号が点滅し始めて急いで横断歩道を渡りきり、先ほどまでいた道路の向こう側を見てみたが、そこにはもうさっきの女性の姿はなかった。
    半信半疑で書店へ向かう。連休ということもあり席は埋まり人で溢れている。
    先ほどの女性の話を完全に信じてるわけではないけれど…俺はゆっくりと店を巡って、白い服を纏った同年代の女性を探した。
    ──いた。
    開放的な大きなガラス窓の端の席で本を読んでいる。
    「突然話しかけてすまない。ある女性から君にこの指輪を渡すように頼まれた。これは君のか?」
    彼女の元まで行き、俺は指輪を差し出して声を掛けた。彼女は本から目を離し、驚いた様子で俺と指輪を交互に見る。
    「これ、おばあちゃんからもらって無くしたと思ってたの…!」
    彼女はそっと指輪を受け取ると、アームの内側の刻印だろうか?指輪を隅々まで確認した。
    「ああ、それでは先ほどの女性は君のお祖母さんか」
    俺は先ほど、この近くの交差点で高齢の女性から指輪を預かったことを伝えたが、指輪を受け取った彼女は不思議そうな顔をする。
    「おばあちゃんはもう随分前に亡くなってるんですよね…」
    じゃあ、先ほどの女性は一体誰…?
    普通なら気になることなのに、なぜか俺たちは深く追求しなかった。
    「あ、もしかして席探してます?相席で良ければ向かいの席どうぞ」
    「助かる、ありがとう。そういえば、その指輪を預けてきた女性が君に、今日のことをよく覚えておくようにと言っていた」
    「ふうん?…うん、ちゃんと覚えておく。おばあちゃんになっても覚えておく」
    彼女がにこりと笑い、先ほどの高齢の女性の笑顔が重なって見えた。

    これが、この先長く一緒に過ごすことになる彼女との出会い、春のちょっとだけ怖いお話。

    おしまい

    +33

    -6