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4881. 匿名 2024/04/20(土) 22:32:04
>>482 お題
推しに俺の身体だけが目当てだったのか?と切なく言われる話🐚+24
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5439. 匿名 2024/04/21(日) 21:23:13
>>4881
「俺の身体だけが目当てだったのか?」
🌊⚠️🐚
俺とガル子は恋人ではない。気の向いた時に連絡を取り、ただ熱を分け合うだけの関係。
次第に俺はガル子の気持ちも手に入れたいと思うようになったが、気持ちを伝えればきっとガル子は離れていく。だから俺は自分にルールを課した。
【俺からはガル子に連絡をしない】
ガル子が求めてきた時だけ応える。求められるのが身体だけでも良い。線引きをしないと自分の気持ちが溢れてしまう気がした。
それでも【ガル子も同じ気持ちなんじゃないか?】そう思える瞬間に何度か直面する。その瞬間が積み重なって俺の心を満たしていくから……俺は判断を誤った。
「あなたから呼び出すなんて久しぶりね」
「そうだな」
「じゃあ、私先にシャワーしてくるから」
「いや、シャワーはしなくていい。今日は話がしたくて呼び出した」
「話?」
「俺たちの関係についてだ」
「……………」
「ガル子?」
「………帰る」
ガル子は置いたばかりの荷物を手に取り、玄関へと向かった。俺は咄嗟にガル子の腕を掴んで出ていくのを阻止する。
「なぜ帰るんだ」
「話すことが無いからよ」
「俺にはある」
「私には無いの。話だけで何もしないなら帰る」
「俺の身体だけが目当てだったのか?」
俺と同じ気持ちかも?なんて自惚れだった。現に話がしたいという理由だけではガル子を繋ぎ止めることもできない。やっぱり呼び出すんじゃなかった。あのまま自分の気持ちに蓋をしていれば良かったんだ。
「……すまない。忘れてくれ」
「………身体目当て?上等じゃない。身体すら求められなくなった私はあなたと一緒にいることすら許されない」
「……どういう意味だ?」
「あなたから連絡がこなくなってどれだけ経った?いつも呼び出すのは私から。私はこんなにもあなたを求めているのに、あなたは私の身体すら求めてくれない」
「それは…」
「気持ちを伝えたらきっと会ってくれなくなる。気持ちが通っていなくても身体だけはと思っていたのに…。結局は離れていくのね」
「違う……」
「話なんて聞きたくない。関係を終わらせたいんでしょ?そんな話、聞きたく───」
俺はガル子の唇を自分の唇で塞いだ。ガル子の持つ鞄が音を立てて床に落ちる。掴んでいた腕を引き、そのままベッドへ放り投げるようにガル子を横たわらせた。
「俺がどれだけお前を求めているか分からせてやる」
~END~
🐚付けるようなこと初めて書いた(笑)+36
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