ガールズちゃんねる
  • 11843. 匿名 2024/05/04(土) 18:33:01 

    >>4319 泣き真似、嘘泣き

    「風柱様ぁぁぁぁ!!!!棚にあったおはぎ食べました!?」
    「食ったなァ」
    「なんで!?」
    「なんでって………俺のだろうが」
    「ちっっっがう!あれ、私の!!」
    「はァ?なんでテメェのおはぎが俺の屋敷の棚に入ってんだよ」
    「なんでって風屋敷付きの隠なんですから、風屋敷のどこに何を置いてても不思議じゃないでしょう!?」
    「だからってなんであの棚に……!」
    「美味しかったですか?」
    「え…?あァ……美味かったな」
    「……………」
    「ガル田?」
    「風柱様のバカぁぁぁぁ!!!!」

    ガル田が騒がしくどこかへ去っていった。あいつ俺のことバカって言ったか?柱の俺に向かって?いやいや、それ以前にあいつ泣いてなかったか??
    どんな理由であれ女を泣かしたままにするのは後味が悪い。不本意ながらガル田を追いかけてやる。

    「ガル田……」
    「グスッ……グスッ……あのおはぎ、とても高級なものだったんです。人気ですぐ売り切れるから朝から並んで……やっと買えた憧れの品だったのに……」
    「確かにすげェ美味かった。そんなすごい品だったんだな……悪かった」
    「グスッ……グスッ……」
    「なぁ泣き止めよ。今度買ってきてやるから。おはぎ10個でいいんだろォ?」
    「グスッ……私への謝罪の気持ちはその程度ですか?」
    「あ~、桜餅と羊羮も買ってやる」
    「………グスッ………それと?」
    「は?えっとォ……その店にあるテメェの食べたいもの全部買ってやる!」
    「やったぁぁぁぁ!!!!明日の朝一番に並びましょうね、風柱様♡」
    「テメェ!!!!騙しやがったな!!!!」
    「お菓子ごときで泣くわけないじゃないですか。子供じゃあるまいし」

    悪びれる様子もなく、スタスタと俺の前から去ろうとするガル田。すると、ふと何かを思ったのか意味深な笑みで振り向いた。

    「……なんだよ」
    「初めての逢い引き、楽しみですね♡」

    クソが。敵わねェな…。

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