ガールズちゃんねる
  • 14809. 匿名 2024/05/09(木) 18:36:51 

    >>14805
    ⚠️今トピでのラスト投稿になると思いますので趣味全開で書いていきます⚠️時々他作品のセリフやら入ってます(終了予定未定連載)
    季節が初夏を迎える頃、私は仕事で盛大にやらかして落ち込んだのを引きずりまくり、週末にママの店で飲んだくれた。
    「ちゃんとリカバリー出来たんならさっさと切り替えなさいよ!何日もウジウジと…もー鬱陶しいわね!!」
    「ハイ…わたしはうっとうしいだめなニンゲンですよ…人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が子…」
    「ふん!何言ってんのか全っ然わかんない。ヤダ醤油切らしてるじゃない、ちょっとお客さんいない間に買ってくるから…天ちゃん留守番頼める?この子使い物になんないわ。飲みたいって言ったらなんか作ってやって」
    「いっすよ」
    ママが店を出ると、端の席に座っていた宇髄さんがカウンターに入る。
    何か飲みますか?の声掛けに頷くといつも飲んでいるジンライムが出てきたのでグラスに口をつけた。その様子を見た宇髄さんが喋り始める。
    「俺たまに店番頼まれるんですけど、一回ママに女装してみたらって言われたことがあって…こんなゴツい男が女装ってどう思います?」
    そう聞かれて酔った頭で想像する。
    (どうって…化粧したら美人になりそうだよな〜うん。似合いそう…でもその体格でドレスとか着るのかぁ……ちょっといや、かなりおかしいでしょ……フッ,プククク…)
    堪えきれなくなって口を手で押さえ、肩をふるわせながら必死で笑い声を噛みころす
    「やっと笑った」
    (──え?)
    つい上げてしまった顔。自分の長い前髪の隙間から見えたのは安堵したような宇髄さんの顔。
    「男、それとも俺が怖い…ですか?」
    首を横に振る…あ、ヤバ…酔い回るわコレ……
    「知り合って結構経つのに只野さん全然目合わせてくれねえし、俺デカくて怯えられてるか嫌われてるかと思って」
    小さく首を横に振る…偽名を名乗ってしまった罪悪感もあり
    「そんなこと…ないです……」
    と、なんとか絞り出した小さな声を拾ってくれたらしい彼は
    「ん、なら良かった」
    と言って、それ以上何も追求してくることも無く、鼻唄を歌いながら洗い場にいくつも置かれたコップを洗い始める。
    その鼻唄が心地よくて、作ってもらったジンライムを飲みきらないうちに、私の瞼はゆっくりと閉じていく…
    腕を枕に机に伏せ、意識が完全に落ちる直前で、誰かに、優しく頭を撫でられた気がした──

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  • 14811. 匿名 2024/05/09(木) 18:40:23 

    >>14809

    ガル美ママ目線になっちゃって、あーじれったい!て思いつつ他作品ネタに爆笑しながら読んでます

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  • 14826. 匿名 2024/05/09(木) 19:20:36 

    >>14809
    もうww人間にもなれずのところ三回読んで三回笑いながら今やっと🌾してるよwあと只野さんの文字読んでそうだったわwって不意打ちで吹いた😂

    +18

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  • 14875. 匿名 2024/05/09(木) 20:37:27 

    >>14809
    ⚠️今トピでのラスト投稿になると思いますので趣味全開で書いていきます⚠️時々他作品のセリフやら入ってます(終了予定未定連載)
    翌朝、玄関チャイムの鬼連打という最悪の目覚ましで起きた。
    昨日の服着たまま、メイクも落としてない、最悪だ、きっと顔もむくんでる…フラフラと向かって解錠してドアを開くとそこには、玄関開けたらガル美とごはん!と言わんばかりにガル美さんが片手鍋と土鍋と食材を抱えて立っていた。
    「ハイハイ邪魔するわよ〜」
    勝手に侵入してくる隣人って何罪になんの?
    「邪魔すんなら帰って…」
    「何言ってんの、サッサとシャワー浴びてらっしゃいよ!ひっどい姿!ひっどい顔!ひっどい!ありえないわあ!」
    ガル美さん新◯劇知らないのかな…今度DVD貸そ。
    …しっかしそんな酷い酷い言うかな〜、ガル美さん酷いな〜酷いな〜、と思いながら洗面所の扉をギィーー…ッと開けたんですよ…その先の鏡に写った女。髪はボサボサで顔はパンパン、服はヨレてシワだらけ…ウワー!!出たー!
    ……なんだ私か。風呂は命の洗濯よ、わかりみが過ぎるお言葉に頷きながらシャワーを浴びてお肌の手入れをして部屋に戻ったら、ほかほかの炊きたて土鍋ご飯とあったかい味噌汁、美味しそうなだし巻きにほうれん草のおひたしに焼き鮭…アッもうガル美さんと結婚しよ!
    「やあよ!」
    「まだプロポーズしてません!幸せにしてください!」
    「顔に書いてあんのよ!絶対イ·ヤ!それにアタシまだシにたくないからね」
    「私との結婚が墓場って、コト!?ヤーッ!いただきまぁす♡」
    味噌汁が五臓六腑に染み渡るぜ〜
    「アンタさぁ、多分ガル奈ってバレてるわよ。だって夕べ…」
    ブッハー!!味噌汁吹いた
    「ヤダ汚い!ティッシュどこよ!」
    「…や、バレない自信しかないけど。だって、私スッピン見せたことないもん…付き合ってるとき…」

    この後ガル美さんの特大の「は?…はぁぁぁぁあ?!!」が飛び出した

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