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14526. 匿名 2024/05/08(水) 23:58:01
>>13969
⚠️ 🌫️
あなたのそばで
スマホのアラームで目を覚ます。
隣で寝ている彼を起こさないように、ベッドからそーっと抜け出しキッチンに立った。
朝ご飯何にしようかな…。そんなことを考えてると後ろから急に抱き付かれた。
「きゃっ」
「ガル子ぉ…」
彼が気配を消すのが得意なのはあのころから変わらない。まぁ今は無意識なんだろうけど。
「おはよ、むいくん。びっくりしたよ」
私の肩に頭を乗せてくる。
「おはよぉ。起きたらガル子が隣にいないんだもん」
「ごめんね。朝ご飯準備しようと思って」
「ちょっ…重いよ」
彼が体重をかけてきた。
「くっついてたいんだもん」
あのころは甘えてくることなんて滅多に……ううん、全然なかったけど、今はこんな風に甘えてくることがある。そこがすごくかわいい。
「今日、柱の方たちと会う日でしょ。早く準備しないと」
「あっそうだった!」
背伸びしながら洗面所に向かって行った。
「「いただきます」」
「柱の方たちと会うのいつぶりだっけ?」
「え~っと……2ヶ月ぶりくらいかな」
「今でもこうして会う機会があるっていいよね。本当に素敵だと思う」
「うん──本当にそう思う。平和な世界でみんなとまた会えて。もちろんガル子とも」
「うん!私も」
玄関で彼を見送る。
「夕方には帰るよ」
「うん。ふろふき大根作って待ってるね」
「やったぁ!」
ほっぺたにキスをしてくれた。
あのころからふろふき大根が好きなのも変わらないね。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
ベランダに出て駅に向かう彼を見送る。
私の方を振り返って笑顔で手を振ってる。私も笑顔で手を振り返す。
後ろ姿を見ていたら、あのころの姿が重なった。長い髪、背中に『滅』と書かれた隊服、日輪刀─────
でも今は鬼狩りに行くためではない。
前世からの大切な仲間に会いに行くため。
その事実に自然に笑みがこぼれる。
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14529. 匿名 2024/05/09(木) 00:00:24
>>14526
すみません切れました💦
⚠️ 🌫️
あなたのそばで
でも今は鬼狩りに行くためではない。
前世からの大切な仲間に会いに行くため。
その事実に自然に笑みがこぼれる。
もう鬼はいない。あの時、たくさんの人達の力で、思いで、この平和な未来を掴み取った。
「いってらっしゃいませ。
───霞柱様」
ハルカ/YOASOBI
(あとがきに続きます)
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