ガールズちゃんねる
  • 14242. 匿名 2024/05/08(水) 18:31:14 

    >>12959
    夜のコンビニ③⚠️解釈違い⚠️連休が終わっている…⚠️M●RINAGAの回し者ではありません⚠️何でも許せる方向け

    「アイスありがとう…」
    「俺も家こっちだから。てか、夜だし危ねぇから家まで送ってく」
    コンビニを出て、2人並んで歩き出した。
    2人の間で揺れている、宇髄先生の持つ袋の中のチョコモ♡カジャンボが気になって仕方がない。だって、もしかしたら私に渡すのを忘れて・・・

    「…そんな見んなよ。家着いたらちゃんと渡すわ」
    「ハイ」
    その言葉に安心して袋から視線を外し、街灯によってアスファルトに落とされた2つの影を見ていると、ハッと気がついた。この…このシチュエーション的に…

    パピ子が正解だったのでは───?と。

    そう。男女が仲睦まじく半分こするアレだ。
    「推し君の一口ちょうだい?」「はぁ?そっちのと味同じだろ?」「推し君が食べてるのを食べたいの♡」「…ったく、しょうがねぇな♡」
    …って、するとかしないとか。私はしないけど。
    そっ、そう言えば…チョコモ♡カジャンボも半分に割れるじゃん。半分こイベント発生できるじゃん。
    でもそしたら…私の取り分は半分か……「1列だけあげる」とか言ったら怒るかな…せめて2列?…やっぱ潔く半分こできるパピ子だったか…

    「…聞いてる?がる子先生」
    「ぱっ!?……は、はい?」
    「ぱ…?…いやだから。連休、何してんの?」
    「あぁ…特に何もしないね。今日もちょっと仕事してから家でダラダラしてたけど。明日も明後日もこれだと思うと暇だよね。宇髄先生は?」
    「俺も同じ感じ。家で絵描くくらい。あとは何も予定なし」
    「へぇ〜、何か意外」
    「…あのさぁ、今日もう家帰る?」
    「えっ?何で?」
    「いや、このまんま家帰ってもお互い一人で暇かなって。せっかく会ったし」
    「確かに…じゃあどっか寄る?このへんでどこか…あっ…でもこんな格好だし、アイスも溶けちゃうか…」

    こんな格好で家を出た自分を、溶けてしまうアイスを買ってもらった自分を、恨めしく思った。
    いつもだったらきっと、早く帰らなきゃアイスが溶けてモナカからムニュッて出てきちゃう…とか考えちゃうのに。

    このまま別れたら、次に会えるのは連休明けの学校かぁ──

    何も予定が無く寂しいせいだろうか。コンビニで姿を見つけた時には隠れてしまったけど、今では少しでも長くこの人と一緒にいたいと思い始めている。
    この現象をそのまま“連休マジック”と名付けることにしよう。
    嗚呼、そうか…もしかしたら宇髄先生も、その現象に陥っているのかもしれない・・・

    つづく(いろいろごめんなさい🍨コメントありがとうございます🍨❤️)

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  • 14246. 匿名 2024/05/08(水) 18:51:54 

    >>14242
    ぱ!にワロタよ🤣
    ドキドキなシチュエーションたまらんです…🫠💕

    +19

    -3

  • 14250. 匿名 2024/05/08(水) 18:59:01 

    >>14242
    ぱっ…🤣🤣😂😂いや分かるよ、考え事に没頭してる時に話しかけられたらなるよねw

    連休マジックがどうなるのか楽しみです!

    +17

    -3

  • 14523. 匿名 2024/05/08(水) 23:52:27 

    >>14242
    夜のコンビニ④⚠️解釈違い⚠️連休が終わっている…⚠️M●RINAGAの回し者ではありません⚠️何でも許せる方

    連休マジック──そんなしょうもないことを考えていると、宇髄先生がとんでもない提案をしてきた。

    「じゃあ…俺ん家でアイス食う?もうすぐそこだし」
    「…えっ!?」
    「うちゲームあるし、映画とかドラマ観たいなら観てもいいし」
    「ゲーム…!…あ、いや、凄く楽しそうだけど急すぎない!?やっぱり連休マジックのせいかな!?」
    「は?マジック?何?いつもの妄想??…先生って仕事ではしっかりしてんのに、時々変なこというよな…」
    「絶対マジックだよ!1人で暇なのはわかるけど…宇髄先生なら私じゃなくても、誰かしら呼べばすぐ来てもらえるって。ね?」

    連休マジックに陥っている先生を励ますつもりで腕をポンポンと叩くと、身体のあちら側から伸びてきた手に、その手を捕らえられてしまった。

    「えっ?」
    「…誰かしら、じゃなくて。先生がいいんだけど」
    「そっか……うん?え??」
    「…本当はこの連休、どっか行かねぇ?って誘おうと思ってたんだけど…先生、人混みとか渋滞とか凄え嫌いって言ってたし。それなら家か?って思ったけど流石になぁーって…んで、地味に悩んでるうちに連休突入しちまったって感じ?」
    「は…はぁ…ソウダッタンデスネ?」
    「ああ、そうだったんですよ。女誘うのにこんなに悩んだの、初めてだったわ」
    「えっと…いや…いくら私でも、流石に誘ってもらったらどこでも喜んで行きますよ?」
    「だって、無理させたくねぇじゃん。つまんなくても絶対、必死に楽しいフリすんだろ」
    「う゛っ……そんなことないよ?」
    「…嘘下手すぎか。まぁ楽しいフリしてても、俺の目は誤魔化せねぇけどな」

    グッと距離を詰められて、コンビニの袋が2人の身体に挟まれた。

    「あっ…あ、アイス!体温で溶ける!!」
    「ったく、さっきからアイスばっか気にしやがって…ちっとは俺のこと見ろ」
    「近い!近すぎて!逆によく見えないのですが!?」
    「ああ、そうだな?いっつも近くに居すぎて、俺のこと眼中にねぇもんな?…しかも俺見た瞬間隠れやがって…今日は逃さねぇからな」
    「隠れたってバレてんの!?いや、だってこんな格好だし!普通隠れない!??」
    「…で?どうする?」
    「…ど、どうする?と言いますと…?」

    「だから今日、もう少し一緒に居たいってことなんだけど」

    つづく(次で終わりますからーーー!!🍨読んでくださっている方々、ありがとうございます🍨❤️)

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