ガールズちゃんねる
  • 1379. 匿名 2024/04/14(日) 09:57:16 

    >>482
    【お題 SS、ポエム置き場】

    特にお題に沿って書いたわけではないSSや
    ポエム置き場です

    推しへの愛が溢れ出した時。
    長い文章は紡げないけどSSやポエムなら…
    そんなきっかけでもなんでも丸ごとこちらへ🌟


    +32

    -3

  • 1399. 匿名 2024/04/14(日) 10:54:55 

    >>1379
    SS置き場ありがとうございます♡

    🍃『小さい椅子』

    たたかいの後、ほんの少しの寛げる時間──

    不死川さんが今日もいらっしゃったようだ。

    「どーもォ」
    「あっ、不死川さん!こんにちはー!」
    暖簾の向こうから姿を現した不死川さんは、今日も刀を携えている。
    「さぁさぁ、お疲れですよね?お抹茶でよろしいですか?」
    「頼みます」

    どかりと座った木製の椅子は、彼には小さいだろう。夜の間、何かと闘っているらしいが、秘密のようで教えていただけない。でも、私は美味しいお茶やお菓子を食べて元気をつけてもらえれば、それでいいのだ。
    「何か甘いものも、召し上がりますか?」
    「うーん…」
    「栗の入ったお饅頭があるんですよ、いかがですか?」
    「じゃァそれ、いただきます」

    不死川さんは、こちらからお伺いすると甘いものをご注文される。本当は、とても大好きなんだろうな。
    「はい、お待たせいたしました!」
    「ありがとうございます」
    赤い盆に乗った抹茶とお饅頭を目の前に置く。
    「いただきまァす」
    不死川さんはあまり表情が変わらないけれど、食べている姿を見ているとこちらも元気を貰えるのだ。
    「お味、いかがですか?」
    「美味いです、いつも通り」 

    "いつも通り"って、とても安心します──

    そう告げると、不死川さんは眉毛を少しだけ下げて微笑んだ。
    「また次も、いつも通り来れたら良いよなァ」
    「はい、是非。お身体気をつけてくださいね」

    不死川さんにとって、"いつも通り"ってなかなか得難いものなのかもしれない。

    終🍵

    +45

    -5

  • 1421. 匿名 2024/04/14(日) 12:20:59 

    >>1379
    彼ジャー

    「あれ、ガル子ジャージは?今日の体育外だよ」
    「そうなんだけど忘れちゃった」
    今日は4月には珍しく少しひんやりする日、よりによって半袖で体育に挑むことになろうとは…でも忘れた自分が悪いからな〜両腕を摩りながら廊下を歩いてグラウンドへと向かう
    「あれ、おいガル子!お前どうして半袖なの?馬鹿なの?」
    「おー!モブ介くん!馬鹿は余計でしょ、ジャージ忘れたの!」
    「やっぱり馬鹿じゃねぇか、貸そうか?俺の」
    そう話しかけてきたのは小学生からの友達の隣のクラスの男の子だった
    「ありがとう!いいの?でも汗臭くない?」
    「お前失礼すぎない?授業前に着ただけだからキレーだわ!」
    そんなやりとりを交わしありがたくジャージをゲットした私はグラウンドへ向かった

    体育の先生会議でちょっと遅れるんだって〜とクラスの子が話していてラッキーなんて思いながらぼーっと空を見上げていたら突然後ろから
    「ねぇ、それ何の冗談?」と話しかけられる
    「へ?あ、むいくん」
    じつは…と事の顛末を話し顔を見るとむいくんはなんとも言えない渋い顔で
    「脱いで、今すぐ」「何で?今日寒い!風邪ひく!ヤダ!」
    「ダメ、ってゆうか何で俺に言わないの?」
    「だって同じクラスだから仕方ないじゃん、むいくんだって着るでしょ?」
    「だからって他の男のジャージ着るのは違うでしょ」
    「じゃあどうすればいいの?」
    「俺がそれ着るからガル子は俺のジャージ着て」
    そう言われてジャージを(無理矢理)交換させられた私
    「時透」の刺繍が入った私の姿を見てさっきの渋い顔は何処行った?って位満足そうに「よし。行っていいよ」と頷くむいくん
    友達の所へ戻ると「ガル子〜彼ジャーだね!いいなぁ私もヤキモチ妬いてくれる彼氏が欲しい」なんて言われた所でなんだか急に恥ずかしくなった
    ブッカブカだし袖も捲らないと指先まで隠れてしまう
    それより何よりむいくんの香りがして体育どころではなくなりそうだ
    チラッと横目で彼を見れば小柄なモブ介君のジャージを苦しそうに着ているむいくんと目があった
    いつも割とドライな彼が意地悪そうに
    (か・わ・い・い)なんて口パクで言うもんだからトドメを刺された私は2度と他の男の子から借り物はしないと誓ったのであった

    〜おまけ〜
    体育終わり先生に「ガル田はいつから時透になったんだ?」と言われクラスメイトに冷やかされた私は「〜〜///!!冨岡先生のバカ!」と思わず言ってしまいそれを見ていたむいくんは笑いを必死に堪えていた
    ムカつくからジャージは絶対返さないと心に決めた

    おわり

    +37

    -7

  • 1507. 匿名 2024/04/14(日) 15:35:50 

    >>1379
    SS

    「終わったあー!!」
    思わず声を上げてしまった
    ようやく年度末の仕事をやり終えた達成感と心からの安堵でつい…
    もう誰も残ってないよね?
    恥ずかしくなって周りを見渡す
    ─…と、向こうの席からクスクス笑い声が聞こえてきた
    「と、時透くん!?」
    カアーッと顔が熱くなる
    よりによって密かに片想いしてる彼に聞かれた上に笑われてしまった!
    恥ずかしくなって私は思わず机に突っ伏した
    「隠れたってバレバレだよ、ガル野さん」
    「キャー!」
    時透くんはいつの間にか私のすぐ近くに来ていた
    「僕もやっと仕事が終わったとこなんだよね」
    ふう、と息をつきながらネクタイを緩める様に見惚れてしまう
    「え、そうだったの?
    全然気付かなかった…」
    「ねえ、お互いお疲れ様ってことで
    今から夜桜見物に行かない?」
    突然そんなことを言われて私は驚いた
    「この近くでまだ綺麗に咲いてる場所知ってるんだけど」
    「え、もうどこも散ってると思ってたから今年は諦めてた…」
    「見たくない?」
    時透くんは小首を傾げてさらに誘う
    ──見たいに決まってる!
    しかも時透くんと一緒ならなおさら!
    私の目が輝いた
    「じゃあ下のコンビニでお酒買って行こうよ」
    「いいね!」
    私達は素早く帰り支度を済ませると嬉々としてエレベーターに向かった


    これは後から知ったことだけど
    時透くんの仕事はとっくに終わっていて
    私を花見に誘うチャンスをドキドキしながら伺ってたらしい──

    🌸終🌸







    +33

    -10

  • 1532. 匿名 2024/04/14(日) 16:24:26 

    >>1379
    【SS】
    🌫️

    放課後のSHRを終えるとクラスのみんながワイワイしてる中、そそくさに教室から出る。高校入学して間もないけど、クラスに馴染めなくて友達も出来ず誰かに話しかけに行く勇気もなくて急いで玄関に行き上履きから外履きに履き替えて学校を出るとちょっと怖そうな他校の男子の集団がいて目を合さないように通り過ぎようとしたらバッグを掴まれた。
    モブ「お姉さんここの学校の人?」
    どうしよう………声を掛けられた。
    ガル子「あ………はい」
    一応、無視するのは失礼になるから短く答える。
    モブ「そうなのー?お姉さん1人なら俺たちと遊ばない?俺たち隣の高校の1年なんだけどさー」
    どうしよ………絡まれた。
    ガル子「すみません、他あたって下さい。」
    モブ「いいじゃん。そんな堅い事言わないでよ~」
    その場を通り過ぎようとしても中々、解放してくれない。
    ??「ちょっと、彼女俺の連れなんだけど?」
    後ろを振り返ると同じクラスの時透無一郎くんがいた。
    時透くんは背が高くて制服をちょっとだけ着崩していて両耳にシンプルなピアスがキラッと光っていてクラスの中心グループの人だ。(ヤンキーではありません)
    モブ「え、そうなの?それならいいや。お姉さんごめんね。」
    他校の男子の集団は素直にその場からいなくなった。
    ガル子「あの……助けてくれてありがとうございます。それじゃあ………私はこれで……」
    ペコリと一礼してその場から離れようとしたら時透くんに「待って」と声をかけられた。
    むい「今さクラスでちょっとした親睦会してるからガル田さんも良かったら来ない?」
    ガル子「えっとじゃあ……ちょっとだけなら」
    誘いに頷くと時透くんがニコーと笑顔になった。
    むい「良かった♪みんな待ってるから早速、教室戻るよ(ニコー)」
    ガル子「あ、はい。」
    一緒に教室に戻りクラスのちょっとした親睦会に参加する事にした。

    ──終わり──

    +22

    -8

  • 2169. 匿名 2024/04/15(月) 19:18:23 

    >>1379
    SS置き場 ⚠️ポテンシャル高杉岡


    「少し俺の事は放っておいてくれないか」

    確かにちょっと心配して多めにLINEしたり
    世話を焼きすぎたかなとは思うけど面と向かって言われたらさすがにへこむ…。
    私もお節介気質だから確かに鬱陶しかったのかもしれないけど。

    「…おはようございます。」
    冨岡先生はいつもと変わらず笑顔で挨拶をしてきた。
    仕事とプライベートは完全に別。
    分かってますよ、私が割り切れないタイプなだけ。
    このままじゃ次に会う時に別れを切り出されるかもしれないな…覚悟をしておこう。

    家庭科準備室で次の実習の準備をしていると
    冨岡先生が入ってきた。
    「…ガル子先生」
    「なんでしょうか?」
    「昨日は…言いすぎました。少し部活の事やPTAの事等で頭が一杯でイライラしてしまって…」
    「何で敬語なんですか?」
    「ここは学校だから…」
    「私も構いすぎて鬱陶しかったですね、すみませんでした」
    「…女性とお付き合いしたのが初めてで、失礼な事ばかりしてしまっていると思うが、どうか嫌いにならないでほしい」

    女性とお付き合いしたのが初めて?
    初めてなのにあんな告白をして、あんな事もこんな事も全部初めてとは思えなかった。

    本当に?

    私は混乱に陥った。おわり


    +32

    -5

  • 2184. 匿名 2024/04/15(月) 19:40:04 

    >>1379
    SS

    仕事の帰り道、コンビニにふと立ち寄った。
    昼間と違って夜は寒くて、何だかお腹も空いたし、おでんでも買って帰ろ〜なんて思って、容器におでんを盛っていた。
    すると職場の錆兎先輩がお店に入って来て、目が合った。
    ヤバイ…。こんな姿見られて恥ずかしい。
    「あ、お疲れ様です…。」
    「お疲れ!やっぱり夜は冷えるな。美味そうなもん買ってるんじゃんw」
    恥ずかしい…。しかしやっぱりイケメンだなぁなんて見惚れていると、錆兎先輩も横でおでんを容器に入れ出した。
    そして店員さんを呼んで「会計一緒でお願いします。」と、私の分まで払ってくれた。

    「あ、何かごめんなさい…。」
    「家近いんだっけ?」
    「はい。」
    「俺ん家も。すぐそこ。そこのマンション。一緒に食べようぜ。」
    え?私が驚いていると
    「早く!冷める前に!な!」
    そう言って私が持っていた袋を持ってニコッと笑った。
    ずるい。でも幸せ。

    「おじゃまします。」

    +25

    -5

  • 2441. 匿名 2024/04/16(火) 00:45:28 

    >>1379 月の道🍃⚠️

    「ねぇ、すっごいキレイ!」
    星のない夜だった。
    眩しいくらいの月の光が海に落ちて、こちらに向かって細く伸びている。
    夜の海は恐ろしく静かで、さっきまで喧騒の中にいたのが嘘みたいだと思った。
    「……月に誘われたのかな」
    海が見たいと言い出したのは彼だったけれど、実際に来てみたら、はしゃいでいるのはどちらかというと私の方だった。波打ち際を歩く私を、彼が少し離れた所から見つめている。
    同期の飲み会はひどく退屈で、何となく視線を彷徨わせた先で私と同じ顔をしてグラスを傾ける彼と目が合った。
    「つまんなそうだね」って囁いたのは私だ。つまりは私が誘った事になるのだろうか。まぁもうどっちでもいいか。

    いたずらにつけた足跡は打ち寄せる波があっさりと浚っていく。
    「攫われるぞ」
    突然腕を引かれて体勢を崩した私の後頭部が彼の胸辺りに当たる。そのまま顔を上げるとこちらを見下ろす瞳と目が合った。
    「……攫ったのは私でしょ?」
    「何の話だ」
    首を傾げる彼の瞳を覗き込む。
    「どうして一緒に来てくれたの?」
    退屈な飲み会を抜け出すチャンスだったから?
    たとえば声をかけたのが私じゃなかったとしても、あなたはこうして二人で海に来たのかな。
    「惚れてる女に誘われたから」
    意外な言葉に今度は私の方が首を傾げる番だった。
    「月の道」
    「……え?」
    「って言うんだぜ、アレ」
    彼が目線で指したのは、波間に落ちる月明かりだ。言われてみれば確かに道のようにも見えるなと思う。
    それにしても随分とロマンチックな名前だ。ゆらゆらと揺れる波間をぼんやり見つめていると、彼がふっと笑みを零した。
    「もう引き返せねぇな」
    「え?」
    「終電とっくに終わってる」
    「……そういう意味?」
    「他にどういう意味があるんだよ」
    苦笑いしながら言われて、私も思わず笑ってしまった。
    「なんかまんまと誘導された気がするなぁ」
    「かもな。でも悪くねえだろ?」
    彼がこちらに向かって手を差し出す。
    「……うん、そうだね」
    月に誘われ、あなたに誘われ。脆く儚い幻影のようなその道を、歩いてみるのも悪くないかもしれない。
    そんなことを考えながら、差し出されたその手を取る。

    おしまい🌙

    +45

    -9

  • 2522. 匿名 2024/04/16(火) 13:33:42 

    >>558>>1379💎⚠️1/2
    ※人を選ぶかも💦

    "いい加減諦めろよ!"
    そう何度も口にしてきた先生の顔は、いつも呆れたような笑顔だった。

    ───着いた。
    汗をハンカチで抑え、前髪を櫛で整えた。今年の夏も、とても暑い。

    職員室で"来校者 本校卒業生"と書かれた名札を受け取り、首にぶら下げる。コンビニで買ったお菓子が入ったビニール袋を片手に、美術室の戸を開けた。

    「先生!こんにちは!」
    「お前、また来たのかよ。」
    高校を卒業して、もうすぐニ年半。私は先生がいる美術室に、未だに遊びに来ている。高校時代から毎日のように先生に告白し続け、気づけばハタチも通り過ぎた。

    先生と会わなくなれば、諦めることが出来るかもしれない。環境が変われば、もっと他に好きな人が出来るかもしれない。そんな風に思ったこともあったけど、違った。全然気持ちは変わらなくて、むしろ強くなっていった。

    絵を描いてる手を止め、先生がソファにドカッと座った。隣に腰掛け、目の前のテーブルにお菓子を広げる。

    「最近はどうだ?派手にやってるか?」
    「うん、頑張ってるよ!」
    私は今、福祉系の専門学校に通っている。介護士をしている母親の影響で通いたいと思うようになった。

    実習は大変だ。要領の悪い私は、何をするにも時間がかかってしまう。でも、なりたい。挫折しそうになった時期もあったけど、なんとかここまで来ることができたのだから。

    「クマできてんじゃねぇか。」
    両頬に軽く手を添えられ、目の下に親指が触れてきた。先生の瞳が近付いてきて、私はすぐに顔が熱くなった。悪戯っぽい笑顔を向けられると、先生は言った。

    「無理はすんなよ、ちゃんと寝ろ。」
    「...だ、大丈夫だよ。」
    いつまで、先生とこうやって話せるのかな。先生が他の学校に行っちゃったら、もう無理だよね。私が、ただの卒業生だから。

    つづく

    +33

    -6

  • 3798. 匿名 2024/04/18(木) 21:19:12 

    >>1379
    厳しい稽古の後に、師範と冷えた茶を飲む。
    「君の恋仲は忙しいみたいだな!全く構われていないじゃないか。」
    煉獄師範は意外と細かなところを見ている。私に恋仲がいたと知ると「水臭いな。で、相手は誰なんだ?」と面白そうに聞いてきた。

    私が恋仲について、相手から好かれて受け入れたと言うと少し複雑な顔をした、がそれ以上のお節介は焼かず、君が決めることだし幸せならそれで良いと爽やかな笑みを浮かべる。

    「まぁ、正直に言えば可愛い継子の幸せを祈りたいが、少し寂しく思う!来世で巡り会えたら俺が先に言い寄らせてもらおう。」
    その口調は明るくてさっぱりしているのに台詞が寂しげで気になる。もしかして私を好きだったのだろうか?しかし、今更それを知って何になる。私には恋仲が出来たのだから。大事な部分をあえて受け流して「恐縮です」と礼を言った。
    
ーーー
    恋仲が出来たからといって今までの暮らしとほぼ変わらない。恋人は忙しくあちこちに出向く。私も稽古に夜は師範と鬼の討伐に付き添い忙しい。
    なかなか恋仲に逢える時間が無いまま、久しぶりの休暇に文を飛ばしたが、返信もなく何ををしようかと暇を持て余していた。

    「なんだ、せっかくの休暇に1人か?」
「はい。あの人はきっと仕事ですから。1人はいつものことです。」
「俺が相手をしてやろう」
「ふふ。」
    師範の手には2人分の菓子があった。私が好みそうな菓子で、実は私の恋仲の分までわざわざ用意してくれたらしい。でも、日が長く持たないものなので、せっかくだしと二人で食べることにした。
    師範と茶と菓子を食べて他愛もなく話す時間は楽しい。お互い話せなかった分たくさん話した。

    「俺が君の恋仲なら不在の間も寂しくないよう文を出す。」
師範が口を開く。

    「幸せになっていると思えば、1人の時と全く変わらないな。そもそも、君のお相手は本当に仕事で家を空けているのかもわからない。」
「なんでその様なことを…。」
「君の恋仲を悪く言わないようにしていたが我慢ならん。俺から見たら適当な言葉で繋ぎ止めて放っておいているだけだ。自分の都合で君を縛っている。」
「……そうかもしれません。」
    私は今まで恋仲なんて持ったことがないから何が普通かわからない。真剣に告白されたから受け止めたと言う自分も正しかったのかもわからない。単純過ぎたかもしれない。
    「いつ帰るかもわからん男を信じ続けるのか?それとも惰性で続けているだけで特に執着はないのか?」
    師範は私よりもこの関係を真剣に考えてくれている様だ。
    
「おとなしく俺にすればいい。忘れさせてやろう。」


    +31

    -4

  • 5341. 匿名 2024/04/21(日) 20:12:51 

    >>1379
    あ、ポエムなら書けるかも?

    🍒

    もしも生まれ変わるなら
    むいくんとさくらんぼに生まれたい

    二人並んでくっついて
    風が吹いても離れないの

    キッスなんて贅沢言わないから
    ほっぺをすりすりさせながら
    真っ赤に美味しく染まりたい…
    (⁠。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。⁠)⁠

    +34

    -7

  • 6190. 匿名 2024/04/22(月) 23:24:42 

    >>1379
    言い間違え💎⚠️🍞解釈違い🥖
    上司の宇髄さんと外回りを終えて、そのまま直帰することに。

    「良かったな、契約取れて。」
    「はい、ありがとうございます!」
    「俺は何もしてねぇよ。」
    「フォローしてくださったじゃないですか!」

    「そうだっけ?」と笑顔でとぼける宇髄さんがカッコいい。ドキドキしながら隣を歩いていたら、肩にちょんちょんと人差し指が触れてきた。

    「なぁ、あのパン屋ちゃん知ってる?」

    「...パ、パン屋ちゃん??」
    思わず聞き返してしまった。
    宇髄さんの動きがピタリと止まり、みるみるうちに顔が赤くなっていく。

    「あー...アレだ、アレ。甥っ子と姪っ子がいてよ、この前相手してやったんだけどさ...。言うんだわ、パン屋をパン屋ちゃんって...。じ、地味にうつったってだけ...。」

    甥っ子姪っ子と遊んであげる宇髄さんにも、言い間違えて恥ずかしがる宇髄さんにもド派手にときめいてしまった。

    「...パン屋ちゃん、寄りましょうか?」
    「...やめろ。」
    「...あ、ケーキ屋ちゃんもありますよ。」
    「...おい、ガル山。」
    「あ、あそこにおにぎり屋ちゃんも...。」
    「おい、いい加減にしろ。」
    ムギュッと口をタコ口にされた。

    「上司揶揄うとはいい度胸してんじゃねぇか。今日は酒付き合えよ、たまには酔わしてやる。」

    本望ですとは言えず、ニヤけながら精一杯困ったフリをした。宇髄さんはちょっと怒らせると距離を縮めてくれるのかもしれない。メモメモ_φ(・_・

    おわり🍻

    +36

    -7

  • 7033. 匿名 2024/04/24(水) 18:25:27 

    >>1379
    『隊士のアオハル』1/2
    ⚠️🌊

    冨岡の水の呼吸の一太刀で鬼の頚は落ちた。
    鬼は灰となって吹雪だした雪と混ざりあい消えていく。
    「今から山を降りるのは危険だな。」
    「そうだね。」
    雪に備えて藤の花の家が管理する山小屋の鍵を借りていた。任務を終えた私達は山小屋へと向かった。
    山小屋に入りストーブに火をつけると芯まで冷えていた体が次第に緩まっていく。
    今夜はここで過ごして翌朝下山する。
    一応任務が終了して一安心だ。

    私は1人で喋っていた。この前泊まらせてもらった藤の家のご飯が美味しかったとか、可愛い髪飾りを売るお店を見つけたとかを1人でベラベラ喋った。冨岡はストーブの火を眺めながら
    「あぁ…。」とか「…そうか。」とか時々無言。
    あまり会話になっていないが冨岡はこういう男だし別に気にならなかった。
    そしてふと私は思いついた事を口にした。
    「ねえ、冨岡は口付けってした事ある?」
    「……。」
    無言だ。
    「 もしかして、したことあるの?あるの?」
    「…無い。」
    良かった少し安心した。したこと無いの私だけじゃなくて。
    「そうなんだ!…してみたいと思わない?
    この前モブ美がさ口付けしたって凄い嬉しそうに言うんだよ。そんなに良いものなのかと思って!ね、ね、興味あるよね?」
    一気にまくし立てる私を冨岡はチラッとだけ見た。
    「…断る。そういうのは、……想い合う者同士でするものだろう。」
    ボソボソと冨岡が言った。
    想い合う者?つまり恋仲ってこと?
    「そういうもん…?なの?」
    まあそういえばモブ美も初めて出来た恋人と─って言ってたな。
    ただ口をくっ付けるだけじゃん?って思ったけど断られたら仕方ない。
    「…もう寝るぞ。」
    冨岡は私に背を向けて床に横になった。
    「じゃあ私も寝る。」
    冨岡はロマンチスト?ってやつなのか?
    背中を眺めながらそんな事を思った。

    続きます

    +23

    -5

  • 8142. 匿名 2024/04/26(金) 23:36:11 

    >>1379
    SS


    「あーもう!ガル田課長ウザすぎ!」
    「だよな!あんな怒らなくてもいいよな、やってらんねぇ!」
    給湯室にコーヒーを淹れに行こうとしたら、自分の陰口を言われてるところに遭遇してしまった
    はぁ〜・・・今の部署の課長になってはや2年、自分なりに頑張ってきたつもりだけれど、もう限界だ
    部下はなかなか育たないし、これではダメだと厳し目に指導をすると辞めていってしまう
    自分の陰口に遭遇するのもこれで何度目だろう
    もう疲れたな・・・私に課長なんて向いてない・・・
    やりきれない思いに涙が溢れそうになっていると、当然声をかけられた
    「ガル田課長!!」
    急いで涙を拭き、何事もなかったように顔を整え振り返る
    「はい、なんでしょうか…って煉獄くん?あ、ごめん煉獄課長か💦」
    煉獄くんは私の同期で、今は違う部署の課長だ
    新入社員の時は同じ部署に配属され、切磋琢磨し合いお互い課長まで昇り詰めた言わば戦友のような存在だ
    「ん?どうした?気のせいかもしれんが目が赤いか?」
    「ううん、何でもないの。気にしないで💦」
    とは言ったものの、煉獄くんにはこんな嘘通用しないだろう
    「…ガル田、今日の夜空いてるか?久しぶりに飲みに行かないか?」
    同期にまで気を遣わせてしまうなんて、やっぱり私はダメだな



    つづく

    +23

    -5

  • 8186. 匿名 2024/04/27(土) 06:18:16 

    >>1379

    『朝のチッス』

    ⚠️🌊

    「そろそろ起きろー。」
    リビングから義勇が私を起こす声が聞こえる。
    この春から一緒に暮らし始めた私達。
    「うーん…わかった。」
    目を閉じたまま返事だけする。
    あぁ眠い…原因はわかってる。夜遅くまでピンク色のアプリを見ているからだ。
    頑張って起きろ…今日仕事行ったら連休だ。
    だけど眠い眠い、まだもう少し…。
    そうこうしているうちに寝室のドアが開いた。

    口元まで被っていた布団を引っ剥がしてチューされた。
    「今、チューした…。」
    「起きてこないからだ。」
    そう言って部屋を出て行く。
    なかなか起きないとチューしてもらえるのかー
    ムフフーと思いながら時計を見ると…
    「やっばーい!!こんな時間じゃん!」
    ようやく起きた。

    +34

    -9

  • 8548. 匿名 2024/04/28(日) 06:56:59 

    >>1379
    『お願い』💎⚠️解釈違い
    ジッと見つめている瞳に、耐えられなくなった。

    「先生、お願い...。」
    「ん...?」
    「もう、めちゃくちゃにして...?」
    「......いいんだな?」
    「...うん。先生なら、いいよ...。」
    「あっそォ、じゃあ...。」
    先生がゆっくりと口角を上げた。

    「こっからは...ド派手に行くぜ!!」
    シャッ!!ビャッ!!シュババババババッ!!シィャアーーーッ!!ベチャッ!!タンッ!!タタタンタタンタンタンッ!!ダダンッ!!ディャアーーーッ!!

    「...出来たぜ!!傑作だ!!」
    先生がキャンバスを見せてきた。
    「うっわwwグッチャグチャww」
    「アホが!!芸術は爆発なんだよ!!」
    「爆発し過ぎだからwwコレじゃあ誰かわかんないじゃんww」

    "私のこと描いて"って言って、目の前に座ったわけだけど。なんだか照れ臭くなって、結局いつも通りすぐふざけてしまった。ホントは本音だらけってこと、先生なら気づいてるかな。

    もうすぐ卒業だから、寂しくて。
    大好きな先生に忘れないでほしくて、こんなことを頼んだ。

    「お前がアホな発言するからだw」
    「ちょっとはドキッとしなかった〜?」
    「しねぇわ、したら問題だろw」
    「いいのに〜!ドキドキしてよ〜!」
    私の頭にポンポンと手を弾ませ、先生が笑っている。

    もう、好き。大好き。相手にされなくて当たり前なのに、そんな自分が物凄く悔しくなる。悲しい。苦しい。本当は、卒業なんてしたくない。ずっとこんな風に、先生の側にいたい。

    「...ねぇ、先生。もう一回描いて...?」
    俯いて、か細い声を出した。
    そんな声しか出せなかった。
    「...んー?なんか言ったか?」
    泣きそうな表情を、屈んできた先生が覗いてくる。誤魔化せなくなって、ポトリと涙が落ちた。次々と涙が零れてきて、止めることができない。

    「...描いてやるから、ちゃんと。」
    目尻を撫でてくれた親指が頬を伝った。
    眉を下げて、先生が微笑んでいる。
    私は精一杯に笑顔を作った。
    「可愛く描いてね...!」
    「...そのまま描けば、充分可愛くなる。」

    真っ新なキャンバスの前に、先生は座り直した。

    おわり🎨

    +35

    -13

  • 10543. 匿名 2024/05/02(木) 06:33:54 

    >>1379 SS
    『blumengarten』 ⚠️重めかも🌧️

    「生憎の天気だな…」
    伊黒くんが見上げた空は一面雲に覆われていた。
    今日の天気は曇り。曇りと言っても薄日の差すような白い柔らかな雲がかかった曇りではなく、灰色の分厚い雨雲が空を埋め尽くす曇りだ。
    きっともうすぐその重みに耐えられなくなって雨粒となって落ちてくるだろう。
    「こんな天気でも君はご機嫌だな」
    「それはだって、久しぶりに会えたから。伊黒くんが雨の日は会えない、って言うなら雨を恨むけど」
    「君が会いたいと言えば例え嵐の中でも会いに行くさ」
    伊黒くんはそう言うと、私の手を取って指を絡めた。
    こういうことをサラリと言うし、しかも本気でそういうことしそうなところが怖くて、でも愛しい。私が言えば本当に嵐の中私のところまで来ちゃうんじゃないかな。それを優しさと呼ぶのかどうかは分からないけど。
    「伊黒くんって優しくて完璧で、心配になる。今までの歴代彼女たちって伊黒くんのこときちんと忘れられたのかな」
    重い、重いよ自分。
    でも私の心配はもくもくと広がった。今までどんな子たちとどんな風に付き合っていたんだろう。彼女たちはきちんと伊黒くんのことを諦められただろうか。もし自分が伊黒くんと別れることになったら、私は到底諦められるわけも、忘れられるわけもないんだけど…
    「俺も君の過去に嫉妬することはあるが、その過去を経た今の君が俺の好きなガル子だ。これで君の不安が取り除けるか分からないが、過去は無理でも俺の未来は全部君にあげる」
    伊黒くんが色の異なる瞳を優しく細めた。
    ほら、こうやって私の全てを受け入れようとしてくれて、私の不安をなくそうとしてくれる。私だって、私の未来だけじゃなくって、私のどうってことない過去すらどうにかして伊黒くんにあげてしまいたいくらいだ。
    「俺の未来を君にあげるし、俺は君を忘れられる自信はないから君のこと手放さない」
    伊黒くんが私と繋いだ手を目の高さに持ち上げるとその拳にポツリ、と一つ雨粒が落ちてきた。私は慌てて繋いだ手を離して傘を開く。
    「その傘はクリムトか?」
    「よく分かったね。フラワーガーデンって作品の柄なの」
    今日、雨が降るかもと思って新調した傘だ。グスタフ・クリムトの色鮮やかな作品がプリントされている。
    傘の中に二人で収まって「かわいいでしょ?」と伊黒くんを見上げて尋ねると「ああ、かわいい」と言って私の額に口付けを落とされた。
    傘の話なんだけどな、と照れていると伊黒くんは私の手から傘を取り、頭に当たらないギリギリまで傘を下げて私たちはすっぽり傘に覆われてしまった。
    傘の薄い布地にプリントされた深い緑や淡い紫、鮮やかな赤にクリムトらしい黄金色が私たちに降り注ぐ。伊黒くんも私も花畑色に染まっている。
    そのたくさんの色の中でも一際綺麗な色をした伊黒くんの瞳が私に近付いてきて、私は自然と目を閉じた。
    丸い傘の中、ポツン、ポツンという雨の音と、唇に柔らかい熱を感じる。
    大好きな人と、大好きな絵の中に閉じ込められた。

    おしまい

    +34

    -13

  • 15395. 匿名 2024/05/10(金) 16:00:52 

    >>1379
    【SS】
    ⚠️解釈違い⚠️時透兄弟(幼馴染み)とカラオケに来てます⚠️何でも許せる方

    ──カラオケ店にて。
    久しぶりに2人とカラオケに来て各々が好きな曲を歌って楽しんでいる。
    ガル子「チャンカパーナァァァァ~♪」
    2人にリクエストされた曲を歌い終わりマイクを置く。モニターを見ると【65点】の表示が出た。
    むい「ありゃ?曲中の台詞カッコ良かったけど、最後の伸ばしが難しかった?」
    ゆう「最後の高音パート無理しなくて良かったのに」
    ガル子「んー、いや久しぶりに歌ったからだと思う。2人も何か歌ってよ?」
    むい「いいよー?デンモク貸して~兄さん一緒に選ぼ?」
    ゆう「ん。──この曲、一緒に歌おうぜ」
    むい「うん♪」
    デンモクに入力して流れて来たのは『青いベンチ』だった。
    2人「「この声が枯れるくらいに~君に好きと言えば良かった~♪」」
    2人の声が綺麗でずっと聴いていた。2人が歌い終わり採点は【98点】だった。
    ガル子「え、2人ともすごい……」
    むい「ありがとう♪久しぶりにこの曲歌った~」
    ゆう「俺も~最後はさ3人でこの曲歌おうぜ」
    流れて来たのは『ウィークエンダー』だった。
    3人「「「恋は、キラリ ミステリー♪」」」
    楽しく歌ってから帰る事にして、フロントで割り勘してお支払をして店を出た。
    『また来ようね』って話ながら帰宅した。

    ──🎤終わり🎶──

    +19

    -4

  • 15467. 匿名 2024/05/10(金) 19:35:03 

    >>1379🍃掻き乱す

    任務を終えて帰ってきた実弥は一目で疲れているのが分かった。お風呂用意してあるよと言うと草鞋の紐を解きながら首を振る。
    「いや、いいわァ。寝る」
    廊下に上がる時もわたしの肩を一度ぽんとしただけで顔は見えなかった。そのまま奥に向かう背中を小走りに追いかける。いつもなら土間までついてくる爽籟も外にいるみたいだ。
    ……何か、あったかな。
    疲れているだけならたまにあるけど、悪態のひとつもこぼさず表情さえ窺えないのは珍しい。聞いても答えが返ってくる類いではなさそうなので問い糺すようなことはしない。もちろん心配ではあるけれど。
    気付かれないよう、後ろ姿に手をかざす。柱から隠まで鬼殺隊全員が背負う「滅」より苛烈な、広い背中のその文字が示す覚悟は、きっとまだわたしが触れていいものじゃない。

    庭に面した寝室には朝日が横から差し込んでいた。実弥はもう部屋の中だ。広縁から声を抑えて呼びかける。
    「わたし、居間にいるから。起きたら呼んでね」
    返事がない。もう布団に入っちゃったかな。ふぅと息を吐いて立ち上がろうとすると、目の前でふと何かが動いた。
    障子の間からにゅっと突き出た手が来い来いと手招いている。
    え、何。恐る恐る近づく。障子の前に膝をついて体を寄せると、伸びてきた大きな手がくしゃっと髪をかきまぜた。
    「わっ」
    肩をすくめるわたしに構わず、隙間から手だけがわしゃわしゃと髪を乱す。本体は相変わらず障子の向こうだ。もう、何なの。犬じゃないんだから。
    憮然とするわたしをよそにその手が耳の裏を通って顎を前へなぞり、唇に触れる。合図みたいなその仕草に心臓がどくんと跳ね上がった。けど、親指は下唇を優しく滑っただけで触れたまま動かない。
    部屋の中は見えない。動かない。
    動けない。

    ──かたん、とん、ぱたぱた。
    遠くで街が目覚める音がする。
    下唇をみょんと剥かれた変な顔のまま待つ。すると実弥はもう一度わたしの頭をぽんぽんと撫でてから、障子の向こうに手を引っ込めていった。
    「おやすみィ」
    中の薄暗がりから布団に潜り込む音と、ややあって小さな寝息が聞こえてきた。そっと障子を閉める。
    乱れた髪の毛に手をやる。それから、唇。
    朝日のせいで温かい。

    ──さぁて、と。
    とりあえず替えの隊服を出しておかなきゃ。草鞋も新しいものを。お風呂も火は保っておいて。
    でも、その前に。
    膝を払って立ち上がる。庭に目を移すといつもの松の木に彼の相棒の姿がない。あれ、どこ行ったかな。
    「おいで、爽籟。洗ったげる」
    そう呼びかけて見回すと、井戸端の盥にすでにちょこんと収まった爽籟が、遅いぞとでも言いたげに飛沫をあげて羽ばたくものだから慌てて庭に降りたのだった。

    +30

    -5