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  • 1. 匿名 2024/03/17(日) 08:40:39 

    「今の中学受験は“バブル”」「先取り学習が大学受験に有利なはずがない」ベテラン塾講師が明かす「中学受験に熱中しすぎる親子の危うさ」 | 文春オンライン
    「今の中学受験は“バブル”」「先取り学習が大学受験に有利なはずがない」ベテラン塾講師が明かす「中学受験に熱中しすぎる親子の危うさ」 | 文春オンラインbunshun.jp

    財部真一(以下、財部) 長年塾を経営していると、全くやる気がないのに親に通わされている子や、どう頑張っても成績が上がらない子が一定数います。「こんなに勉強を嫌がっている子の成績を上げなければいけないのか」という閉塞感がずっとありました。  誰しも、生まれ持った能力の差、遺伝的な勉強の向き不向きがあると思います。それを私は「地頭の差」と呼んでいます。親の希望が子供の能力と乖離している場合は、塾講師や子供たちはその狭間で苦しみます。


    ■「地頭の差」に苦しむ塾講師と子供たち
    ■塾に通っても「勉強は得意にならない」
    ■中学受験は「勉強に向いている子」に特化した制度

    ■「先取り学習」で疲弊する子供たち

    ――「先取り学習のカリキュラムが大学受験に有利だ」と考えて中学受験をする人は多いのではないでしょうか。

    財部 しかし、私の実感では実際に先取り学習についていけている子は、学年の上位2割程度だと思います。全員がそうだとは言いませんが、うちの塾の中高一貫校の生徒たちを見ていると、目がよどんでいたり、疲れ切っている子が多いです。

     ただ、偏差値70以上の有名中学は特別に勉強向きの子供が集まっているので例外です。
    しかし、それより下の偏差値の学校は、とにかく先取りをして、学習量を増やすことで進学実績を伸ばそうとします。子供たちは早すぎる進度に疲弊し、本来の力が発揮できなくなることが多いのです。

    ――なぜ、そんなことが起きてしまうのですか?

    財部 公立の学校で採用されているカリキュラムは、文科省のもとで様々なデータや研究結果を基に、最も多くの子供たちの成長段階に合うように作られています。それを先取りするのだから、合わない子が出てきて当然なのです。

     先取り学習に適応できるのは成長が早く勉強が向いている子だけです。その意味で、中高一貫校は日本版の「飛び級制度」だと私は思っています。

    ■「中学受験バブル」の弊害

    ――では、なぜ最近は中学受験をする家庭が増えているのでしょうか。

    財部 中学受験について前向きな発言をしている著名人やYouTuberは、ほとんどが難関大学を卒業したエリートです。「優秀な人たちの話を鵜呑みにすれば自分の子供も難関大学へ行けるのではないか」という勘違いから、バブルが起こっていると感じます。

     少数派であるトップ層のための情報よりも、ボリュームゾーンである偏差値40から60以下の子供たちのための教育指針や情報の発信が、もっと必要なのではないかと思っています。

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