ガールズちゃんねる
  • 199. yuri 2023/08/01(火) 22:32:09  ID:xJ1rotvdrg 

    >>187
    Hicksさんこんばんは
    トピ7日までと思ってたら5日まででした涙
    ぎりぎりですみません

    ご指摘頂いた効率的な資源配分について考えていました
    引用が多いから長くなってしまったんですけど、よろしくお願いします

    元の質問
    「あとはYCCによって長期金利をゼロ付近にコントロールすることで、とらわれの投資家である金融機関が本来より割高な国債に預金者の資金を多く振り向けていると考えたら、その分成長分野へ振り向ける資金が減って効率的な資源配分を損なうことになるので、潜在成長率が低下する原因になり得るという面もあるのかなと考えました
    前に白川氏がIMF寄稿文で長引く金融緩和が効率的な資源配分を損なうというようなお話されていた記憶があって、この辺りの意味なのかは分からないんですけど… 」

    日銀の国債の大量購入の効果の大部分は、民間資金をリスク資産へ再構成することと、リスクプレミアムを低下させること

    国債の価格が上昇することによる上記の質問にあるようなデメリットがあるのは間違いではないけど、民間の国債の購入額が減っているなかでは前者よりその寄与度は小さいと思われるので
    全体としてみるとメリット>デメリット、ということになるのかなと思いました

    > 市場が手放すはずだった国債を、金融緩和により国債が高くつり上げられることで手放さなくなる
    また金融緩和により国債価格が上昇することを見込んで国債を買うことも考えられる
    本来社債や株式に投資するはずだった機会が失われる=効率的な資源配分を損なう、というロジック
    yccでも同じことが言える

    この辺りの内容も、民間の購入額が減っているなかでの寄与度を考えると、おそらくそれほど大きくないということなのかなと思いました

    > また(市場による)国債に買いが集まるときは、割安な金利上昇局面だと思う、それが教科書的にいえばクラウディングアウト

    今米国の金利がピークアウトしてきているということから米国債に資金が戻ってきていますよね、そういった状況のことですよね

    > 一方で日銀のETF買いは確かに上記ロジックで考えると、効率的な資源配分を損なっていると言われても仕方ないかな?とは思っちゃうのよね、いくらリスクプレミアム低下させるとは言ってもね

    これはETF購入では限られた企業に資金が偏ってしまうという意味でしょうか

    今回反省したのは、考察する時にロジックとして正しいかどうかだけでは無くて、その寄与度も考えて全体を俯瞰で見るようにしないと、細部に注意を向け過ぎて大筋を見失ってしまうということです
    効果を検証するには、実証分析のような定量化したデータによって評価しないと分からないものなのかもと思いました
    やっぱりまだちゃんと分かっていないというか、すごく難しいって思いました

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  • 204. Hicks 2023/08/02(水) 20:36:23  ID:hko1zLW3iX 

    >>199
    〉〉これはETF購入では限られた企業に資金が偏ってしまうという意味でしょうか

    日銀が株を買うと、株価は本来の市場価格より高まるおそれがあるんで、価格が高くなった分民間企業や投資家は株式に投資することを控えるようになり投資機会を失うことになる、という意味
    まあ今の株価水準はETF買いによる影響なんて小さいんだけども、効果はあまりないんならあんまり良い政策とは思えないかな

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