ガールズちゃんねる
  • 21. 匿名 2022/10/15(土) 08:22:34 

    >>10
    私は為替レートについてあまり言及しませんが、所詮は為替など「市場の思惑」で決まるためです。「市場の思惑」は推測は出来ますが、断言はできません(できるなら、その人はFXで億万長者になっているはず)

     2012年末に、第二次安倍政権が発足し、安倍総理(当時)が「インフレにする(デフレ脱却する)」と宣言しました。

     結果、市場は、
    「これから日本円が安くなり、外貨が高くなるのでは」
     と「思惑」し、実際に円安ドル高になりました。とはいえ、その時点では安倍政権はデフレ脱却を果たしておらず、インフレ(財サービスに対する通貨価値の下落)も起きていなかったのでございますよ。それでも、円安になった。

     円安は、日本の輸出企業にとっては恩恵です。とはいえ、輸入企業や輸入される財を消費する我々にとっては痛手。
     逆に、円高は輸出企業にとっては災厄で、輸入企業や輸入される財を消費する我々にとっては恩恵。ただ、それだけの話です。

     円安になろうとも、輸入される財の価格が下落していれば、輸入物価は上昇しません。つまりは、我々が困りません。

     現在のコストプッシュ型インフレは、輸入財の価格上昇に円安が乗っかってきているため、国民を困窮させている。ならば、政府が財政支出で国民の可処分所得減少を補えば良い。

     繰り返しますが、ただ、それだけの話です。

     ところが、メディアは「財政支出を拡大すると、さらなる円安が~」と煽る。いや、財政支出を拡大すると通貨安になるならば、今のアメリカこそ超ドル安になっていなければおかしいだろ?

     さらには、円安は「日本の製造業の国内回帰」を促進するのは確かです。まあ、こんなにエネルギーの安定供給が崩れてしまうと、ダメかも知れませんが。

     それはともかく、日本ではあらゆる現象が「緊縮財政」のために活用されます。現在の為替は「ドル高」であり、円安ではありません。ユーロも円並みに対ドルで値を下げていますし、ポンドに至ってはそれどころではない。

     という現実が知れると、
    「あ、ごめん。円安ではなく、ドル高だったわ」
     と、反省するのではなく、今度は他国の通貨安までをも「緊縮財政」のために活用してくる。
    ポンド急落「日本に警鐘」=財政悪化を懸念―同友会桜田氏 | 時事通信ニュース
    ポンド急落「日本に警鐘」=財政悪化を懸念―同友会桜田氏 | 時事通信ニュースsp.m.jiji.com

     経済同友会の桜田謙悟代表幹事は4日の記者会見で、「財政規律に対する姿勢がぶれると為替は(投機筋に)狙われる。今回の英国の件では日本にも警鐘が鳴らされた」との見解を示した。先月下旬、英政府の大型減税案...時事通信ニュースは、時事通信社のニュースサイ...


     あ、ごめん、桜田君。すでに、英国ポンドは「ポンド高」になり、「ポンド急落」の局面は終わっているんだわ。

    【日本円、ユーロ、英国ポンドの対アメリカドル相場(グラフ上が円・ユーロ・ポンド安)】

     すでにして、過去五か月間で見ると、ポンドの下落率は日本円を下回っています。

     どうせ、自分でチャートなど見たこともなく、財務省の操り人形として、
    「英政府の大型減税案が財政の悪化を招く」
     と、日本の財政危機を煽れと「指示」されたんでしょうけど。

     ちなみに、英国政府は減税案の一部を撤回しましたが、それは「累進課税の緩和」であり、その他の減税はそのまま推進されますよ(法人税減税も含みますが)。

     累進課税の緩和は、個人的には嬉しいですが、いやそれ、完全に潮流あるいは「歴史の流れ」に逆行しているでしょう。

     というか、桜田君の言う通り、今回のイギリス政府の政策(及び政策変更)により為替が動いたというならば(動いていないとは言わない。所詮は思惑だから)、日本は円安対策として「累進課税の強化」をしたらいかが?

     所詮は自分の発言に責任を持つ気などないのでしょうが、桜田君の発言は、要するに「何であっても」緊縮に利用するという財務省の魂が後ろにあるわけです。

     桜田君が、今回の急激なポンド高について、いかに説明するのか、楽しみにしています。どうせ、無責任に沈黙するんだろうけど。というか、そもそも「何が起きているのか?」すら、理解できないんだろうけど。

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