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729. 匿名 2022/05/08(日) 08:01:43
今の多くの日本人が感じている気分を一言で言うと、
「しょうがない…」
というものではないないかと、思います。
コロナがまた流行ってきたら、時短させられたり自粛させられたりするのは、もう「しょうがない…」。
コロナショックで凄く景気が悪くて、収入も激減してしまったけど、「しょうがない…」。
消費税が10%になったし、ウクライナの問題でガソリンがさらに高くなって、だいぶ辛い辛いけどこれももう、「しょうがない…」。
なんだか昔は日本は世界の経済大国だったけど、今はもう、なんだか後進国みたいな感じになってるけど、こんなものももう「しょうがない…」。
ちなみに外国もそんなものかと言えば、全くそうではありません。
コロナの自粛が過剰だと思えば、アメリカでもヨーロッパの国々でも国民は激しいデモが繰り広げ、政府に自粛を緩和、解除させる、という事案があちこちで起こっています。例えば国民の自由を求める気風が強いイギリスやスウェーデンでは、国民のそんな論調に引き摺られるようにして、今やコロナは完全に普通の風邪扱いになり、コロナ患者がバーで酒飲んで騒いでいても構わない、っていうほどに規制が緩和されています。
ちょっと前にあったフランスの「黄色いベスト運動」っていう全国規模のデモはガソリン税の値上がりに対するもので、このデモのおかげで、ガソリン税は引き下げられています。
そしてロックダウンのせいで激しく経済が冷え込んだ欧米各国では、国民の不満を和らげるために消費税減税や徹底的な補償金の給付が行われ、軒並み、数%から7%程度の成長率をたたき出す程に回復しています。
さらに言えば、ウクライナ人だって「しょうがない」なんて言ってたら、ロシアに一瞬で敗北していたところ、徹底的交戦を行い、首都キーウを守り切ったのは記憶に新しいところです。
つまり、諸外国の国民は、辛い状況が訪れた時、決して「しょうがない」とは言わないのです。
その結果、日本以外の国々はこのコロナ禍の中でも「V字回復」を遂げ、この危機を乗り越えて言っているのです。ところが日本だけは諸外国に比べれば「さざ波」程度のコロナに怯え、「しょうがない」と言って何もせず、給付金も10万円を一回こっきり配って貰っただけでもう、これ以上望むのは無理だ、消費税減税なんてやらないだろう、「しょうがない」といって諦めた結果、世界の中で文字通り我が国日本一国だけが、2年間成長率マイナス3%という恐るべき衰退に苛まれるという、誠に情けない状況に陥ってしまっているわけです。
しかし、今、多くの日本人が諦めてしまっている「しょうがない」状態はどれもこれも、「しょうがなくは無い」ものばかりです。
コロナの感染症法の分類を5類に落として普通の季節性インフルエンザと同じ扱いにすることなんで、政府の力を使えば一瞬でできてしまいます。
消費税だってガソリン税だって減税することもまた、国会で一日審議すればそれで実現できます。給付金だって、日本が成長し始めるまでという期間限定で、毎月10万円ずつ配ることだって、政府がそう決めればできるのです。そして、そういった経済対策を行うだけで、日本はまたかつての様に、そして、今のアメリカや中国の様に勢いよく経済が成長していく国家になる事もまた、簡単にできてしまうのです。
どうやら私達日本人は、戦後、長く平和で豊かな環境の中で、長い間、「長いものに巻かれる」ことを是とする暮らしを繰り返している内に、飼い慣らされた家畜のように、何もかもをしょうがないと諦める習性を身に付けてしまったようです。
ですが、もはや「長く平和な戦後時代」は完全に終わりを告げているのです。
デフレ不況に陥り、パンデミックに苛まれ、さらには、ロシアのウクライナ侵攻に象徴される戦争が当たり前の時代になってしまったのです。このまま日本が、今までのように「しょうがない…」を続けていては、日本は21世紀中盤には、東アジアの極貧国の一つに凋落してしまうことは確実です。
繰り返しますが、今のこの状況を変えることは可能なのです。状況はまったくしょうがない状況でも何でも無いのです。私達国民が、諸外国の普通の国民の様に、あるいは、長い平和で牙を抜かれる前のかつての日本人達の様に、「しょうがない」とさえ言わなくなれば、自分達の手で、この国を「復活」させることが、いとも容易く可能なのです。+1
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