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95. 匿名 2021/08/24(火) 14:13:08
もう終わりだ。
なのに、なぜそんな目で私を見るのだ。
口にしたところで彼に到底私の気持ちなど理解出来ないだろう。
ふぅっと息を吐くと椅子に座り直した私はノートPCを開いた。
受信したばかりのメールに目をやり気を紛らわせようとするのだが、それでも痛いほどの愛情のこもった視線を感じずにはいられない。
足元に何か気配を感じ目をやると、眼玉を無残にえぐられた小さな犬のぬいぐるみが転がっていた。
もうダメだ。もう終わりだ。
お昼休みは終わったのだ。
でもそれが通じる相手なのか?いや通じない。
彼はハァハァと息を吐きながら嬉しそうに尻尾を振るばかりであった。+0
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