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496. 匿名 2021/04/09(金) 06:39:01
小学三年生の時、友達の一人に「パーティ」に誘われた。お菓子もジュースも沢山出るよ!と聞き、大喜びで他の友達たちと一緒に指定されたビルの一室へ。
そこはだだっ広い畳敷きの部屋で知らない大人たちが沢山集まり、一角には存在感のある巨大な仏壇が鎮座。しかしどう見てもパーティの用意など何も無い。
何が何だかわからないうちに、私たちも並んで正座を命じられ、ドンドンという奇妙な太鼓?の音と共に読経が始まった。
なにこれ?誰かの法事?パーティはどこ??見回すと、誘ってくれた友達も、母親と一緒に何やら熱心に拝んでいる。
ひとしきり拝むと、今度は一人ひとりが仏壇の前に立ち、皆の前で発表タイム。ゴホンゾンサマがどうのシャクブクがどうの会員数がどうの、こちらは全く理解不能だが、うんうん大仰に頷いたり涙ぐむ大人までいる。友達も作文用紙を手に誇らしげに胸を張って
「ソウカ中に行けるよう頑張ります!ゴホンゾンサマに毎日尽くします!」場内割れんばかりの拍手 私たち子供を除いて。
周りが熱く盛り上がれば盛り上がるほど、子供軍団の気持ちは急速冷凍。パーティはどうした山ほどのお菓子はどうした。隣の大人にしつこく聞くとあからさまに面倒そうな顔をされ、やっと出てきたのは紙コップ一杯のオレンジジュース。ちがうそうじゃない。
とうとうトイレと偽って部屋を抜け出し、ビルの下にあった公衆電話から家へ電話。母にこれから帰ると告げると、あらもう?パーティなんでしょ?皆ともうちょっと遊んでてもいいのに~と言うので
「なんか思ってたのと違った。お菓子全然ないし。知らない人が一杯いてね、おっきな仏壇があって。お経とかゴホンゾンサマとかお寺みたいなの」と言うと、電話の向こうで一瞬の沈黙のあと母が絶叫
「今すぐっ!帰っってらっしゃあーーーーいぃぃぃっっっ!!!💢💢💢💢」
部屋に戻って帰宅を宣言すると、他の友達たちも我も我も立ち上がる。大人たちに引き留められたが、私たちはもはや暴動寸前。だってお菓子は?パーティは??約束と違う!つまんない!
事の発端の友達は、黙ってもじもじするばかり。大人たちは渋い顔で私たちを非難するようにブツブツ。バチあたり…という声も聞こえた。知らんがな。
とにかく一応帰宅できた。両親は私にではなく何かに怒って、他の友達たちの親としきりに電話でやり取りしていたが、当時はさっぱり事情が分からなかった。
「ソウカ」の友達とはその後も仲良くした。翌日、パーティじゃなかったじゃん!(`ε´ )と一言文句を言い、友達はやっぱりもじもじして、それで終わった。子供ってそんなもん。
悪いのは大人。友達の母親が、子供を使って子供を騙させたんだと今なら分かる。参列者の頭数が欲しかったのか。他の信者たちも、何も知らない子供を集めてどうする気だったんだ 恥を知れとしか。
あれ以来、ソウカは大嫌い。+52
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1259. 匿名 2021/04/09(金) 23:45:23
>>496
あなた文才あるね。
長文でも一気に読めたww+10
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