終戦記念日、戦争について語りましょう

[760. 匿名]

長文になります。私が住んでいた地域は戦争とは無縁の田舎で海も山も畑もあり食料も特に困る事もなく都会からの疎開先になるくらいで戦争の実体験をした人は少なかった。一度祖父に戦争の時の事って覚えてる？って聞いたら7人兄弟の一番上の兄がなぁ海軍として戦争に行く時におめでとうございます。って言って見送らなあかんけどウチの母ちゃんはな大声で死ぬな！戦争なんかで死ぬな！絶対生きて帰ってこい！って叫び続けてなぁ。そんな事言った母親は周りにおらんかったから大目玉くらって非国民で家族みな殺されると思ったわ。でもウチの母ちゃん賢いから日頃から憲兵さんと仲良くしててなぁ。大目に見てもらったわ。って言ってた。結局そのお兄さんはグアム沖で戦死された。おじいちゃんが亡くなった年のお盆に仏壇の掃除を任されて掃除してたら開かないと思ってた場所がふいに開いて仏壇の奥底から戦死されたお兄さんのアルバムが出てきた。おじいちゃんの妹に見せたら母が見ると悲しくなるからと隠したアルバムだ。と。戦地に行く直前に取られた写真や訓練の様子、友達と一緒に撮った写真や当時は珍しい彼女と一緒に撮った写真もあった。その写真一枚一枚に綺麗な字でコメントが書かれており胸が苦しくなった。彼女との写真の横には恋し君を残して行くとは無念でならぬ。と書いてありました。今でもそのアルバムは大事に仏壇に保管してあります。毎年お盆に帰省した時はそのアルバムを見るのですが今年はコロナで帰れずで見れずです。