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5283. 匿名 2020/08/16(日) 18:23:16 ID:3WoQrcMDck
>>5270
あなたのコメントを見て、思い出した事があり、投稿致します。
私の出身校は、かなり右翼色が強く、制服は軍服を模しており、
体育の時間に、軍隊式の行進等を普通に行なっている学校でした。
その学校の長老格に、生物化学のS先生と言う方がいらっしゃいました。
とても無愛想ですが、どこか優しさを感じる昭和の先生でした。
そのS先生が授業中、他のクラスの校庭での体育の授業を見ながら、
私はああ言うのには反対なんだ、と苦々しそうに語った事がありました。
また、別の時には、先生の少年兵時代の頃を話してくれました。
先生はグライダーの部隊に所属していたそうで、
今にして思えば無謀もいいところだけど、
どうせ死ぬんなら、木っ端微塵になった方が潔いと思って、と、
割と冗談混じりに、生徒に伝わりやすいよう語ってくれました。
その時はグライダーの部隊なんてものがあったのか、と、
驚く事しきりでしたが、先生の言葉の真の重みを知ったのは、
それから10年以上過ぎてからでした。
私はたまたま見た新聞の記事で、そのグライダー部隊について知る事になったのです。
それは、「桜花」と呼ばれるグライダー特攻兵器の記事でした。
そう、先生は特攻隊の生き残りだったのです。
その時色々な先生の言葉が一気にフラッシュバックしました。
彼にとって、平和な世に敢えて軍隊式を取り入れている学校が、
とても愚かしく思えたのは当然の事だったでしょう。
今でははっきりと分かります。
軍隊式を美学であるかのように取り入れていた若い教員達と、
実際に戦争を体験して、それを否定していたS先生と、どちらが正しかったのか。
今もうご存命である可能性は低いでしょうが、
もし叶うなら、お会いしてお礼を述べたいと願ってやみません。+4
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