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1. 匿名 2020/06/29(月) 21:54:41
学校生活は「あいうえお」を書く練習から始まった。
「先生が作ってくれたプリントで読み書きを練習するのですが、何度も何度も繰り返し書かないと身につかず、苦労しました。特に年齢のせいか一度覚えたと思ってもすぐに忘れてしまう(笑い)」
まさに死にものぐるい。半年経つと、住所と名前が書けるようになった。数年経つと、たいていの漢字は読めるようになり、新聞を読むことが日課になっていた。そんなある日、「60才のラブレター」という懸賞企画が目に留まった。
《僕は今、夜間中学校で勉強をしています。勉強が出来たら、苦労をかけた、君にラブレターを書こうと思っています。君は読んでくれると思います。これからもずっと君と一緒に長生きしたいです》
はがき一枚に綴られた短い、しかし愛のこもったメッセージは、見事入選。賞金でふたりは沖縄と北海道を旅行した。
それから数年後の71才のクリスマス。保さんは「改めて、手紙という形で思いを伝えたい」と初めてのラブレターを皎子さんに贈る。それが冒頭の内容だ。便せん7枚にわたる“大長編”を、「ラブレターじゃなくて、ただの手紙ね」と、皎子さんは笑って受け取った。その目には涙が浮かんでいた。+591
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136. 匿名 2020/06/30(火) 12:00:27
>>1
泣いちゃったわ
こういう夫婦って素敵ね+8
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141. 匿名 2020/06/30(火) 19:18:04
>>1
どうして20年間も通ったの?+2
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《僕は君に、以前ラブレターを書く約束をしましたね。なかなか、書く勇気がありませんでした。今年で、君と結婚して三五年目になりましたね。クリスマスに君に感謝の気持ちこめて、ラブレターを書きます》